涼しくなりたかっただけなのに

梅雨時ってもう、ジメジメするし気分が落ち込みません?
そんでもって暑いんですよね、気温は多少低くても湿気が多いから暑さが際立つと言うか、そこばっかりクローズアップされる感じで不快感マックス、そんでもって私の仕事部屋が冷房ついてないんですよね、なので余計に暑くて気が狂いそう、なんとかならないのか?

ああそうだ、陰毛を剃れば良いんだ

急にどうしたんだとお思いでしょうが、なんかやっぱり、常にそこだけ暑い感じなんですよね、服の奥の奥、そこに森林が繁っている訳ですから、裸であっても裸じゃないと言いますか、裸なのに毛布を着込んでる状態ですよ、そこに暑さの原因を見出したので思い切って剃ってみることにしました。

早速脱毛クリームを買ってですね、説明書を流し読み、なるほど、とりあえず塗ってから10分放置、風呂場で素っ裸になりながら下腹部に脱毛クリームを塗りたくり、静止状態でドラクエウォークをしながら10分待ちます。

なんか・・毛が焦げる様な匂いがして来たな・・・

しかし痛くはない、こんなんでほんとに抜けるのかしら、と思いつつ10分経ったので説明書通りティッシュで拭き取ってみましたらば、これがまあ、抜ける抜ける!抜けると言うよりも、なんだろう、剥ぎ取られると言う感じでしょうか、生え繁った陰毛の下から顔を覗かせるツルンツルンの君、やあ!久しぶりじゃないか!いつ以来だい?それにしてもツルンツルンの艶々じゃないか!経年劣化した俺と言う存在の中で異彩を放つ若々しさ!誇らしき若さがそこに隠れてたのか!その上で涼しくなるんだぜ?最高だな!

とりあえず拭いて拭いてお湯で流して流して、ツルツル部分が更に顕になって来て、そこまでの段階で痛みはゼロ、こりゃあ良い、よし、とりあえずクリームが残ってたら嫌だからボディソープで洗って流そう。

あわあわあわ、ごしごしごし、ごしごしご・・・

そこで手が止まります、ん?誰だ、誰だ俺の股間に吹き矢を拭いたのは。
チクッとした痛みが股間に射し込んで来て、いやいや勘違いかと、あわあわをシャワーで流そうとした刹那、猛烈な痛みが股間を襲います。

しまった!蜂の巣にちんちんを突っ込んでしまった!

そう思えるほど間断なく襲いかかってくる激痛!とめどなく溢れる小さな悲鳴!42度のシャワーが100度の熱湯に感じる異常事態!これは駄目だ!
とりあえず流して!流して!タオルで拭いて拭いて!拭いてる時も激痛はおさまらず気が狂いそう!ああ畜生!痛え!ちんこ周りが激烈に痛え!

ああもう!ちんこもぎ取って投げ捨てたい!

陰毛が無くなったせいでなんかもう、可愛くなっちゃったそれを手でポンポンポン!と弾きつつ(なぜそうしたのかは分からない)実際にはちんこが痛い訳じゃなくてちんこ周りの皮膚が痛いだけなんですけど、実際、ちんこ周りの皮膚がどんどん赤く腫れてきてですね、つまり陰毛が生え繁っていた場所ですよね、そこが赤く腫れて激痛を伴いながら熱を持ってジエンド、熱を持ってジエンドな感じになっちゃって、絶対誰にも見せたくなかったのに、こんなご時世だから公衆浴場に入ることもないし女の子とエロいことする予定もない、つまり誰にも見せる予定も見られる予定もなかったからツルンツルンに剃ったのに

「ねえ!これ見て!なんかツルツルのところが熱くて痛いの!怖い!」

と、わざわざ嫁に見せに行く始末、と、そこで事情を説明すると「なんでボディソープで流すのよ、そんなの痛いに決まってるじゃん」と怒られて、あ、そうなの?それが脱毛界の一般常識?となったところで痛みが治らん!
駄目だ!これは痛い!とりあえずお前との会話は終了!俺はとりあえず扇風機の風をちんこに当てに部屋に戻ります!となって、全裸でちんこに風を当てながら、隣の部屋にも聞こえる様に

「ちんこ、風に当てたら少しはマシになる!」

と報告して、そこで初めて、そこで初めて「俺は何をしているんだろう」と落ち込みました。


涼しくなりたかっただけなのに。


ただただ、涼しくなりたかっただけなのに。


今はただ、猛烈にあつい(ちんこ周りが)


それが、これを書いている10分前の出来事です。
皆さん、脱毛クリームはちゃんと説明書を読んでから使用しましょう。
今回は、そういうお話でした。



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