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【2月2日】「ドリル06」を開催します。

ドリルは、完成した作品を見せる場ではなく、「制作」「これから制作されるもの」を提示する成長にテーマを置いた見本市のような場です。また、ドリルは3ヶ月から4ヶ月ごとに定期開催され、それぞれの成長と変化を継続的に見ることが出来る実践的なイベントです。

【ドリル06】

2020年2月2日(日)
10:00-20:00
rusu
http://rusu-meguro.blogspot.com/?m=1

*2月1日はメンバー同士でクローズドディスカッションをします。

参加作家
カワムラ シュウイチ/齋藤はぢめ/島袋八起/
東地雄一郎/齋藤帆奈/田田野/観葉植物 /サユリニシヤマ/あめのいち/小栢可愛 /and more...

ディレクション
カワムラ シュウイチ

【ブースについて】

それぞれの作家がブースをつくり、自分のプロジェクト、アイデア、作品について紹介します。作家は、基本的にはずっと自分のブースに滞在し、お客さんとコミュニケーションを取ります。

【ステイトメント】

「完成した作品」を提示する場としての一般的な展覧会。それに対してドリルは、展覧会の前の段階、作品のアイデアを練る、試作するなどの「制作」「準備」に重心を置き、その「制作」「準備」の段階でお客さんとの継続的な接点の場をつくるプロジェクトです。近しいタイプのものとして、制作段階のモノを展示するワークインプログレスがありますが、ドリルでは作品としての形態をとるもっと前のアイデアのレベルからでもお客さんと接点を持てるような作りとなっています。

参加作家は、作品のアイデア、出来てしまったが自分自身でもまだわからないモノ、これまで作ってきたモノなどをお客さんに直接話して、その場で意見やアイデアをもらうことで、展示という形以外で多くの人に見せることが出来ます。なおかつ、ドリルで提出されるものは、その後修正や変更を加えることが前提となっているので「失敗」のリスクが少ないのが特徴です。アーティストが自分のキャリアを形成する中で、展覧会の失敗というのは、自分の作品の評価や価値を下げる最大のリスクです。その為、アーティストであれば可能な限り失敗を避けたいはずです。展示に出すには「失敗」のリスクがあってなかなか出せないモノでもドリルでは、「その先につながるアイデアの種」として出すことが出来ます。

お客さんには、アーティストのクリエイティビティが一番発揮されているアイデアを考えている瞬間に立ち会うことが出来、更に自分もそれに関わることが出来る場を提供します。昨今話題となっているアートを観ることでクリエイティビティを得てそれをビジネスに活用するアート思考などの考え方は、美術館で完成された物から読み解くことでクリエイティビティを活性化させる方法論です。ドリルでは、アーティストがアイデアを出す瞬間に立ち会い関わることでより直接的に刺激を受け、クリエイティビティの活性化を促すことが出来ます。また作家ですらまだ掴みきれていない荒削りで原石のようなスーパーレアな作品を見ることが出来るのもドリルの価値です。

参加作家の選定は、意図的になるべく別々のスタイル、価値基準を持った人たちが集まるように設計しており、他の作家からいつもと違うやり方を盗み、これまでと違う形で変化していくような設計にしています。今日のアート界は、志向するアートごとに細分化が進んでいます。それぞれがそれぞれの価値判断を持って開発を進めている為、同じアート界の中でも自分の志向するアート以外での別のやり方のアートが具体的などんな価値判断で、どんな物を作ろうとしているのか意外と知らないことが多いです。この細分化の現象は、アートのみならず、ファッションでも同様のことが起こっています。その打開策としてドリルでは、スタイルの違う作家を集めて技術、アイデア、価値判断が混ざり、これまでのスタイルにズレていくような設計になっています。

ドリルという場は、参加作家、お客さん、運営などが作家自身の制作に直接的に関わり、作品やプロジェクトを発展させていく「we -ness」という考え方に基づいています。わかりやすい例でいうと、ラジオ番組は、パーソナリティとリスナー(ハガキ職人)の双方のクリエイティビティを出し合い、影響しあいながら面白い番組を作り上げています。それと同じように、人の作品に自分のクリエイティビティを加えていくことで変化を与える。また逆に自分の作品に他の人のクリエイティビティが加わることで変化する。この相互作用から生まれる新しいモノ、それが生まれる環境をドリルでは、作り出し、提示していきます。

このドリルというプロジェクトもまたドリルに参加する作家同様、試行と試作、実験と実践を繰り返しながら成長しているプロジェクトです。ドリルは、今この時代における「完成」の在り方、「作家」の在り方を問いながら新しい価値を作り上げていきます。