5/18ちほうカップ京都 環境考察 【ヴァンガード】

はじめまして
辺境の地・徳島でヴァンガードやってるドリフトやろうと申します

今回は5/18に開催されたちほうカップ京都の環境考察をしていきます

読むにあたっては、以下の点にご注意ください
・あくまで今回の大ヴァンガ祭2024のトリオファイトのデータのみを見ている点
・筆者の主観が混じっている、いちプレイヤーの意見に過ぎない点


●はじめに

今回はフェスティバルブースター2024(以下、フェスブ)の一般発売後、初めてのデラックス予選です
新規カードの追加による構築と環境の変化が注目ポイントです

●全体分布からみる考察

weekly_vg_20240521_07.jpg (1100×619) (cf-vanguard.com)
↑よりわかりやすい公式の画像は、こちらのリンクからご確認ください

地方優先枠の関係で多少地域柄が表れているような気もしますが、基本的な環境の有力デッキは大きく変わっていません

前回のヴァンガ祭に引き続きヴァルガが全体分布トップに
分布割合は以前と変わらず13%でチーム採用率も39%と高水準を維持しています
新弾追加後でも使いやすさとゲームスピードの速さは健在で、今後も分布が多く環境の中心に位置しそうです

分布2位は前回から大きく増加したシラヌイ
デッキパワーの高さはもちろん、支配で盤面に触れるのでレザエルにも強く、クレストによるパワー上昇でゾルガ対面のようなロングゲームでも強い点が環境に合っています
ヴァンガ祭と比べて、勝ちを目指しているチームが増える傾向にあるちほうカップなのも分布が増えた要因かもしれません

続いて分布3位は同率でゾルガとレザエル
シラヌイに抜かれたものの、どちらも約1/4のチームに採用されていてまだまだ環境には多そうです

分布5位はブリッツとブラグド
ブリッツは相手盤面を焼ける点が評価を上げたのか前回から躍進
一方、ブラグドはシラヌイとブリッツが増えた分、減少した印象です

エバは周りに大きく左右されることなく、前回に引き続き一定数を保っています

ルアードは前回のヴァンガ祭でその他に計上されていましたが、今回は大きく分布を伸ばしました
フェスブ新規の聖歌による影響が大きそうです

リアノーンと極光は前回と同様ギリギリその他に入らないラインの分布3枠目の選抜枠としての立ち位置をキープしています

前回、環境の一角に入っていたドラジュは今回はその他に計上されており、その他のデッキが最低1つは入っているチームが全体の約9割を占めています

●予選全勝、1敗ラインからみる考察

公式の全体分布と同じく分布4%未満はその他で計上

今回の大会は予選が4回戦です

全勝分布は最多のヴァルガにシラヌイ、エバ、リアノーン、Mygoが続いています

リアノーン、Mygoは3枠目採用候補のデッキ群だと思いますが、予選が4回戦だと全勝チームに入れるスペックがあることがわかります

他にも高火力クリ上昇で先攻の勢いが強いフェネルや、VスタンドとRの効果力で圧をかけられるルーテシアなども全勝チームに入ってきています

予選抜けの分布を見ると、全体分布はそれなりだが全勝チームに入っていなかったブリッツが最多に
結果的に選抜枠として機能しており、1敗ラインのブリッツ採用チームのほとんどが予選を抜けています
また、ルアードも同様に選抜枠としていい立ち位置になっています

シラヌイ採用チームは編成が上手く噛み合い、全体分布が多いものの1敗ラインまでのほとんどが予選を上がる結果となりました

アストロアやシャルモートなど最大出力が高いデッキも少し分布しており、その他多様なデッキが勝ち上がっています

結果的にはライドライン被りが2のチームはすべて予選落ちしており、1敗ラインで選抜抜けを意識するなら2枠は環境デッキから外す必要がありそうです

1敗ラインの分布を見てもブリッツが最多になっており、環境に上手く刺さった結果に思えます
ブリッツに続き、シラヌイ、ヴァルガの分布が順当に多く、予選を最後まで戦い抜くスペックが十分な環境の中心デッキといえるでしょう

対照的にゾルガ、レザエルは1敗ラインでも数を伸ばせず、ルアード、ブラグド、エバに抜かれています
その日のチーム編成や噛み合いはあるものの、全体分布を伸ばしたシラヌイ、ブリッツの影響を大きく受けているようです

●予選の回戦数からみるデッキ選択

今回の予選は4回戦であり、1敗ラインの分布(全体分布と同じく分布4%未満はその他に計上)を見ると、各項目の並び順は異なるものの項目数とその分布は全体分布とほぼ近しいものになっています

一方、予選が6回戦あった前回のヴァンガ祭では、全体分布と予選1敗ラインの項目数やその分布は大きな乖離を見せていました

全体分布と同様に分布2%未満はその他に計上

当然ですが、予選の回戦数が多いほど最終的な予選1敗ラインの分布では、全体分布でも多い有力なデッキが順当に多く、その他のデッキ群は少なくなっています

今回の結果を見ると、予選4回戦が全体分布と予選1敗ライン分布との乖離がほぼない回戦数であることが予想できます

予選を4回戦と予想した場合、まずは予選を抜けることを考えると、1敗しても選抜上がりを狙えるような選抜枠を2デッキ以上採用するのがよさそうです
ただ、今回の優勝デッキの編成はルアード、ブリッツ、シラヌイと全体分布のその他が入っておらず、最終的に勝ちを狙うとなると一定以上のデッキパワーがあると安心でしょう

参加チーム数に限りがあるちほうカップでは、環境デッキと渡り合えて選抜上がりを狙えるデッキをうまく扱えると、予選抜けから優勝まで有利に進められるでしょう

一方、参加チームが多くて予選回数が多くなる可能性がありつつも、分布が雑多になりがちなWGPでは、順当に環境で強いデッキを持っていくのがよさそうです
ただWGPではブロック分けもあるので、それも想定して予選回戦数を予想する必要がある点に注意です

次回5/25開催のWGP小倉会場は90チーム程度の開催なので、今回と同じく予選4回戦の想定でチーム編成を考えるとよさそうです

●今後の環境予想

フェスブの一般発売から1週間経過して新規カードの採用が固まってくるかが注目でしょう
また、今回のブリッツ、シラヌイの躍進がどう影響するかもポイントです

・シラヌイ
人によって構築が微妙に違いますがベースのデッキパワーが高いので、単純に対面での立ち回りをおさらいするのがよさそうです

・ブリッツ
構築がバラバラなことが多いですが、G2はトゥールかベルヒナか、G1はバルダリードかアインスか、攻めよりか守りよりかの構築の見極めが重要でしょう

・レザエル
聖歌をメインギミックに据えるのではなく、数枚タッチ程度の採用で幅広い対面を見るのもありかもしれません

・ヴァルガ
ハクスイやエイニオンラッシュなど注目カードはあるものの、現在のベースで十分強いので大きく構築を変えることはなさそうです

・ゾルガ
元々対応力が高いデッキなので、オーダーを微調整しつつもプレイングが試される点に変わりはないでしょう

・ブラグド
フォルドの追加でより前のめりに攻めたり、クリンスイープを採用して除去を増やしたりする構築も出てきそうです

・ルアード
注目の聖歌型がどれだけ流行るのかわかりませんが、対面してどんな動きをするのか知っていたほうがよさそうです

●おわりに

有力デッキは変わらないものの、今後は環境の流行りを読み切れるかどうかが重要になってきそうな印象です

また、全体分布と1敗ラインの分布、予選回戦数の関係性も今後の大会データでの注目ポイントだと思っています

今後の環境の動きが楽しみです


質問や感想、ご意見などありましたらX(@drifting YARO)のDMに送っていただければと思います

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