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【川旅】 「パックラフト」 で多摩川を下る遊び

◾️ハイキングの1歩先の遊び

新たな外遊びの入り口として「パックラフト」あるよって話です。
そのハイキング装備、他のいろんな外遊びにも使えますよ。

ドリフに集まる人たちの半分くらいは広義のハイカーなのですが、その人達はみんな「新しい外遊び」を探しています。そしてすぐに飛び付けるフットワークを持っている。素晴らしきこと。

ハイカー経験も長くなり、行ったことのない場所も少なくなってくると「ハイキングの初期衝動」の期間が終わることってあるんです。そうなると「ハイキングって年1−2回で良いかなぁ」ってなるんです。きっと今、ハイキングに熱中している人たちも、経年やコミュニティの変遷によっていつか訪れる気がします。

その時に何する?ってなった時の選択肢の一つに「パックラフト」が挙がります。そんなわけで、僕らは2021年7月くらいに購入。(ドリフの常連で外遊び師匠のナオキングの共同購入に常連さん10人くらいで乗っかったわけです。)

先日、2度目のダウンリバーを経験し、なんとなくパックラフトの楽しみ方が分かりかけてきたので、本記事書いています。(練習含めて昨年から5度経験しました。)

正直、パックラフトは始めるのが難しいと思うんです。
難しいのは「初期投資(高額)」と「教えてくれる人の存在」「一緒に行く仲間」
だと思います。

◾️パックラフトの装備一式

パックラフトを始めるためのHOW TOをしたいわけではないので簡潔に。
必要なのは以下の3点セットでしょう。

・パックラフト
・パドル
・PFD(ライフジャケット)

(ウェアやバックパック、ヘルメットなどは登山装備として持っている前提。)

船とパドルとライフジャケット。

正直、普通に買ったら最低15万円くらいはするので「初期投資」のハードルはあると思います。そして出来るだけ買い替えの必要のないように、ミドルクラス以上のものを買う方が結果的に安くつくというのが僕達の経験。

何を買えばいいか、どこへ行くかみたいな話は、僕らは語れず。
TRAILSの記事が素晴らしいので参照ください。(僕らもこれ見て検討しました。)

◾️教えてくれる人と行く仲間

普通はガイドツアーやショップ主催のツアーなどが必要と思います。
でも僕らはドリフをやっていて、幸いにしてお客さんであり、もはや遊び仲間とも言える遊びの達人がたくさんいるので、何も困らなかった。
(エクストリーム系の遊びは大体ナオキングと今井さんの達人2人が、みんなを連れてってくれるんです。参加者も元々ハイカーが多く、外遊びのマルチスキルを有する人たちが多いので、一定の人数が集まりリスク回避も可能でした。)

大体は白丸湖での練習や自主練を経て、川下りに至ります。
僕らも白丸湖でのパックラフト練なら案内できるかも。(ダウンリバーは無理)

前述の共同購入で多くの人たちが購入。お客さんにパックラフト所有者が10人くらい居るボトルショップは他にないと思います(笑。
興味がある人がいたらドリフへGOですね。
(くれぐれも川旅は危険を伴うので、ソロや初心者同士では行かないように。)

◾️パックラフト練の聖地 奥多摩「白丸湖」

購入以来3度の練習は全てここで。
多摩川を堰き止めたダム湖で下流は湖で、上流はしっかり流れのある川。
年1−2回はここでの練習兼ねた夏場の水辺の遊びとして十分楽しめます。
一緒にSUPの人も楽しめるしね。

上流の流れのある中洲のような場所。
ここに辿りつくだけでアクティビティ。
下流は平和な湖。浮かんで寝ていられる。

◾️多摩川ダウンリバー(御嶽-河辺) 【2022年9月】

2度目のダウンリバー。
実は昨年も9月に同じコースをダウンリバーしている。
その際は序盤に「沈(転覆)」を経験し、生きた心地がしなかった。
「沈」をして以来ずっと緊張が続き「川は怖い」という印象も残った。
結果としてこれは実はポジティブな経験になっていた。

メンバーは達人2人に加え、昨年購入の5名と、今年パックラフトを新たに購入した2名が参加。みんな外遊びのマルチスキルを有する面々だ。

青梅線の御嶽駅に10時前に集合し、河原へ。
1dayのパックラフト装備だと30−40Lのバックパックに収まる。

皆、普段から使用しているULバックパックにパッキング。
メッシュポケットにパドル刺さってるのがパックラフトらしさ。
(Photo by nasukawa)
慣れればパックラフトの組み立ては15分くらい。

念入りに準備と出発地点での1時間以上の練習を経て、ダウンリバーに出発。
すぐには大小の「瀬」と岩をすり抜けるような天然のアクティビティが頻繁にあらわれる。

序盤で3人が「沈」を経験していた。だけど8人も近くにいるので誰かが助けに回れるので安心感はある。(これ結構怖いけど、沈の経験も大事と思う。こうなったら「沈」するんだなって体で覚えること。)

結果的に僕は沈しなかったのだが、これは昨年にこうなったら沈するってのを回避できたからだと思う。何事も経験って大事。

同時に沈した人達をサポートする側が何をすべきかを実地を持って体験できたのも大きい。(カラビナとロープが活きることも体感した)

※「瀬」などのちょっと激しい部分は最下段のYouTube動画を参照ください。沈の動画もあります。でも本当に激しい部分は緊張で忘れて撮れてません(笑。

写真は穏やかだが、御嶽を出発してすぐは頻繁に大小の「瀬」があらわれる。
(最下段の画像参照)

今回は昨年よりも水量は少なく、水の流れは穏やかに感じた。
その分漕ぐシーンが多いのと、浅瀬では船の底面を擦って乗り上げてしまうことも多々あったので、水量の大小も一長一短だ。

平和なエリアはとことん平和で極論寝そべっていても進む。

距離にして半分くらいの13時過ぎに昼休憩。
前回より漕いだのと、船を安定させるために足を張っていたので、この時点で足の付け根を攣りかけていた。普段使わない筋肉に無駄に力が入っていたのもあるだろう。

メンバー累計4度の沈をへて昼休憩。
全部青い。水辺の遊びにはパタゴニアのキャプリーンクールLW一択。
アンダーには上下ともファイントラックは着ています。
(Photo by nasukawa)
下流は穏やかな流れが続く。水量が少ないので浅瀬に乗り上げてしまうことも数度あった。
行き慣れたエリアも川から見ると全く違った景色だ。左手には青梅街道が走っているはず。

夕暮れの色になってきた16時前頃に河辺に着岸。御嶽から約13kmの川旅のゴール。
前回来た時よりも「漕いだ」実感があることと、休憩が少なかったため、乗艇している時間は短く、早く着いたことになる。なんかそれも含めてよくできた感ある。
初心者ながら達人のナビで上達しているんだろうか。少なくとも回数をこなしていく「慣れ」は大きいと思う。少しずつだけど上達も感じられる。そして1度目と2度目では川の状態も感じることも違う。この辺も奥が深いところだろう。

河辺駅近くの名食堂「はちのこ」で各々好みの定食をいただく。
僕らはビールと単品の注文をメインにこんなノスタルジーすら感じる食堂では「ベーコンエッグ定食を締めにする。

パーフェクトな大衆食堂の外観。戸越で夜営業してほしい。
築地風のベーコンエッグを想像したが、ノスタルジー風だった。

◾️結論

大人になって「新しい遊び」に出会えることは幸せだ。

◾️YouTubeにGoPro動画UPしました。

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