2024年2月29日

同僚が辞めそう事件が日々いろんな展開を迎える。
こうなってきてから、誰かの本音がやっと見えてきたり、本当の敵が誰か分かったりする。
同僚と社長は、入社してすぐから新入社員と部長の関係で、いろんなことを一緒に乗り越えてきたバディのような関係だったそうだ。
でも、2年前に部長は社長になり、社長は会長になり、そこから摂関政治が始まってしまった。社員の不満は新社長にいくも、実権は会長に。社長は上からの命令に背けないが、下からの要望を叶えることもできない。
自己顕示欲が止まらなくなった会長は社長の行動の全てを否定することで実権を行使したくなるモードに突入し、上からと下から揉まれて社長の心はズタボロになりながらなんとかやってきた2年間だったよう。
その象徴的な出来事として、会社に不満を溜めた同僚が退職を願い出た。この社長は何もできない、ここでは成長できないと判断したみたい。バディだったからこそ、自分を引き上げてくれると思ったのに。部長と部下だった頃は一緒に会社のビジョンを語り合えていたのに。もう、そのビジョンを叶えられない社長として同僚の目には映ってしまったみたいだ。

社長も、自分の進みたい方向に会社を持って行こうとするとその都度関白から突っぱねられ、創業者の意向を無視することもできずにいろんな社会常識に置いていかれているなと思いながらもどうすることもできなかったそうだ。
社員の処遇改善や、柔軟な勤務制度、思い切った人事、納得のいく評価指標。そういうものを作っていこうと会長に働きかけてもがいていたようだけど、自分の権限の範疇を超えていると諦め、ついには折れてしまっていた。
同僚の退職騒動になって初めて、そういう思いを吐露してくれた。
社長は、言い訳かもしれなくて言えなかったと言っていた。
でも同僚が聞きたかったのは、そういう本音だったんだろうと思う。
言い訳、言えないのはなんでだろう。言い訳言うことから始まるよね。
言い訳言えなくすると、言い訳じゃないことも言えなくなる。
明日、社長と同僚でもう一度話すそうだ。本音と言い訳、言い合えたらいいなと思う。

余談だけど、同僚が退職を伝える場に、私と部長も同席していた。
部長は一度もしゃべらず、ズーーーっと下を向いて一言一句メモしていた。
てめえ、なんでもいいから搾り出せよ!!!
会議が終わった瞬間から、そいつのあだ名はゴルバチョフ(書記長)になった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?