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コウモリがくれた幸せ…コウモリ逃げた

燕が付くと幸運が来ると言うが、コウモリも同じく住みつくと幸福や繁栄をもたらすらしい。我が家は燕には見放されたがコウモリには好かれた。何年かぶりに奥の部屋の雨戸を閉めようとしたらえらく重い。何とか力ずくで引き出すと大量の堆肥状の臭いがする土状の粉が出てきた。と、コウモリも飛び出して来て、住みかであることがわかった。狭く暗い中を覗くと、いるいる七匹も。以前の我が家族と同じ数だ。懐中電灯に照らされて呼吸が早いのがわかる。生態を調べると、「アブラコウモリ」で、一晩に食べる昆虫はユスリカなど300匹を超し、一時間も待たずに糞になると。集団で済んでいるからその糞の臭いと量は半端ない。バケツ一杯ほどもあった。空飛ぶ唯一の哺乳類。数年の寿命、数匹の赤ちゃんを産んで母乳で育てて短期間に成人になる。冬場は冬眠するなど子育てのこともよくわからないが、授乳の様子を見たいものだ。糞害もあると言うが、バット(しかし)憤慨して追い出すべきか思案している。そうこうしているうちに一家で引っ越してしまった。どこへ?家族会議をして行き先を決めたのだろうか?

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