頬粘膜がん 133日目 体の言うとおりに過ごすこと

 頬粘膜癌、133日目。

 血圧 120-86 mmHg
 血糖 128 mg/dL (朝食前)
 酸素 97 %
 脈拍 67 拍/分
 体温 36.6 ℃
 体重 76.9 kg

 昨日は夜もなんだか途中で眠くて眠くていわゆる寝落ちって状態だったので書いてる事も最期の方は自分では何がんんだかだったんだが、取りあえず保存はして書き込み完了していたので良かった。

 今日は今の所は大丈夫。まだ眠くない。

 さて、少し昨日の事も書き足しておこうと思う。

 昨日の時点で抹消の点滴を入れていた針を抜いた。一応、抗がん剤治療が完了してこれで点滴すべき物がなくいなったという事である。実際は、PICという中心静脈へと点滴を入れるチューブが入っていたのだが、発熱が続き感染の可能性があったので急ぎで抜去した。そこが感染源だと体の中心部に向かって感染しちゃう可能性が高いからだ。

 で、PICは抜いたがこれから最終の抗がん剤治療とそれにかかわる制吐剤などの点滴などもあるし、抗がん剤投入後の生理食塩水の点滴もある。その為、末梢静脈からの点滴のラインを入れた。

 僕はこんなに大きな体をしているくせにどうやら血管がなかなかはっきりしない体らしくて、点滴のラインを確保するのにえらく看護師さんは苦労していた。通常よく使うあたりの血管がみつからず、なんとかそれらしい所で点滴の針のラインを作って貰ったが、位置も向きも変な感じ。普通は肘の内側、腕の先に向けて用意するが僕はそこに血管が見つからなかったので裏側の前腕なんだが外側に針を刺してライン確保となった。
 普通に腕を楽にかまえると丁度点滴のラインが腕の下にきて干渉するというまずまずな位置取りである。そこしか取れなかったのだから仕方がない。

 そういう関係で今後点滴中の腕にポジショニングでえらく苦労することになる。楽な姿勢にすると丁度点滴の針が腕の下じきになってなんていうかちょっと怖い状態なのだ。だから点滴が安全なポジションは僕はあんまり楽な格好じゃなかったりしたw

 そういう事情はともかくとして、長らくなんとかその末梢静脈の点滴ラインで最終の抗がん剤まで完了したのでこれで取りあえずお役御免という事だ。結構ながくラインをつかっていたので感染リスクもあるので取りあえず外してしまおうという事だ。
 ようやく、腕が自由になった。これまでずっと針がついたままの状態で、入浴の時には必ず防水の処置をして貰わなければシャワーできなかったのである。お忙しいことだろうに、毎日防水処理してくれてありがとうございますである。
 毎日入らなければいいという話ではあるが、これは譲れない。毎日入って良いなら是非ともシャワーはしたいのである。なんなら、朝晩でもシャワーしたいくらいだがそれはまぁ仕方が無いw

 実際に、治療も点滴もなくなると、僕は病棟ではあまり何もすることがない入院患者になった。毎朝の体温だとか体重の、あるいは血糖値の確認はあるがそれも朝一が基本。あとは必要な時間に薬(主に医療麻薬系の管理が必要や薬品の投薬)を出して貰う事くらいだ。

 丁度、土日という事でよけいだが、それ以外の時間はまったくもってフリーといって過言では無い。今日と明日は休養日なので逆に僕は自分のスケジュールで、朝のウォーキングと昼のウォーキングをこなして、天気も良かったので丁度良い感じで日向ぼっこもできたみたいな(入院患者としては)なかなか充実した日中を過ごすことができた。

 途中、動画で映画を見たんだけれど、寝落ちして話は半分くらいしか分からないw

 体を動かして軽く疲労して、鎮痛剤の影響もあるだろうけれど、体が休憩を求めればちょっと目を瞑り体が自分を修復しようとしているのを邪魔しないようにおとなしくして。
 余裕があるようならこちらの読みたい本なんかを少し読んだりして過ごす。
 明日もそんな風に過ごすだろうと思う。

 運動して、ご飯を食べて、体を休めて、運動して。本を読んで。体の声を聞く。

 抗がん剤と放射線治療を完了して、そっと周囲を見回すとこの間まで僕がそうだったように今が佳境の人がいたり、治療が始まったばかりの方がいたりいろいろだ。
 逆に終了を迎えて退院に向かってそっと過ごしている自分は少しばかり後ろめたいような気持ちになったりもする。別に昨日まで僕もそっち側で治療していた側だったんだけれどもね。

 なんだか少しだけ中途半端な所にたたずんでいる気分でもある。

 だから余計に、無理せず自分のすべきことを一個ずつこなしていく。体をしっかりと整えていくのだ。

 今日もいい1日であった。


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