頬粘膜がん 368日目 11月1日、そうであっても、そうじゃなくても
頬粘膜癌 368日目。
血圧 118-82 mmHg
血糖 - mg/dL (朝食前)
酸素 99 %
脈拍 73 拍/分
体温 36.4 ℃
体重 71.9 kg
去年の10月29日に頬粘膜がんの確定診断が出た。
かれこれ1年が経過したわけだ。
理想的な未来を描けていたわけでもないが最悪の未来でもなかった。去年の今頃は、初めてのがんの手術を1か月後に控えて頭の中が暴走していたと思う。
良い言葉を使いなさいとえらい人は言う。言葉には魂が宿っていて、物事は自分が発した言葉の通りになるのだという。明るい未来を語る人のもとに明るい未来は訪れる。暗い言葉を紡ぐ人には、自分が紡いだ言葉にそった世界が訪れるのだと言う。
”引き寄せの法則”などと言われたりするようだ。
がん患者にとって、明るい未来だけを語ることはとても難しいことだ。それに、自分の未来についてその可能性を精査しておくことは大切だ。なにせ、自分の病気の事を知らずして闘病という時間を勝ち抜けることは難しい。
様々な機会で、AにするかBにするか選択しなければならないことがある。それも、その選択が自分の命を左右するというなかなか大きな責任がともなう決断だ。他人に任せることはできない。うまく行こうが行くまいが、最終的にはそれは自分の選択だ。きびしいねw
まぁいくつもの世界線(分岐した未来の可能性)があった中で、1年後の簿9区はこうして自宅でのんびりブログを書いている。
自分が持っている世界線の中ではなかなか上等な経過と言っていいんじゃないかと思う。もちろん、体のあちこちに問題を抱えている。単純に副作用がいろいろあって不自由だとか、仕事の上での成約みたいなものができたとか。
まぁそれでもこうして愉快に適当に生きていられるのだから万々歳だ。
今朝も、用事で出かけた際には近所のもふもふの猫に挨拶したりとか。
新しく購入したコスタリカの新豆を開封してコーヒーを飲んだとか。
日々、素敵なことは部屋の隅や、公園のそばの歩道の上とか、いろんな所に転がっている。開いた右手の手のひらの上とかね。
めんどくさいことや、しんどいことも多少はあるけど、今のところはプラマイゼロよりもプラスに傾いているんじゃないか? がんになったからじゃなくて、もしもそうじゃなかったとしても、価値のある何かが毎日の中に隠れている。
今日もいい1日であった。
そうそう、9階に2組のパーティが屍になって転がっている。ミイラ取りがミイラになったというやつだ。ちょっとショックが隠しきれなくて、しばらく休憩。GT7に逃避中。
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