頬粘膜がん 324日目 ステマ規制法


 頬粘膜癌 324日目。

 血圧 114-80 mmHg
 血糖 - mg/dL (朝食前)
 酸素 99 %
 脈拍 69 拍/分
 体温 36.4 ℃
 体重 70.2 kg

 来月からステマ規制法が始まる。
 ステマってまぁ改って言うとステルスマーケティングの事なんだけれど、広告なのに広告表示してないとやっちゃうよって法律だ。素晴らしい。
 そもそも僕はステマが嫌いな人なのだ。

『頬粘膜がん 49日目2 ネジが抜け落ちてしまった僕ががっかりしてしまう事』  頬粘膜癌、術後17日目の2。  癌になって世の中って案外悪くないよねって思う事がそれなりにあったりする。  家族が僕の病気の事を心配してくれたり、家…

では僕が実際に時々ブログの中でナイアシンだとか、ビタミンBやDなんかを飲んでると書いている事はステマじゃないのか問題についてはどうなのさって話にはなる。

ビタミン類

 「お前もステマやってんじゃん」的な話にならないとも限らないのであらかじめ言っておくが、僕はこれが売れたからって1円も儲からない。もしもすげぇ儲かるなら今頃は最新のゲーミングPCでも買っているw


 実際の所は、商売じゃないとか利益が全くないからと言って、実は本当に良いのか良くないのか判らないものとかを紹介するブログも嫌いだ。

 僕はがんになってから、結構いろんなわけのわからない治療法だとか体に良い食品だとかそういう情報に触れる機会が増えた。おそらくすべてのがん患者がそうだ。自分からがんの事を調べにいってそういう情報に触れてしまう。胡散臭いものは世の中にあふれている。


 ぶっちゃけて言えば、がんに良いと言われる食品の話なんてそこらじゅうにあふれかえっている。で、大概はそのあふれかえっている情報の元がインターネットや市販の書籍だったりする。

 書籍に書いてあるんだから間違いないなんて思っている人がいるとしたらそれは大間違いだ。書籍は”右”と書いてあるものと”左”と書いてあるものが両方販売されていることなんてザラだし、全くの反対意見のものが平気で同じ棚にならんでいたりもする。そして、それらの反対意見の書籍はそれぞれに、こういう理由で”右”とか”左”とかちゃんと書いてある。本当の事もあるし、本当じゃ無い事もある。

 選ぶのは自分自身だ。何を信じて生きるかは自分が決める。


 僕は、日本の”がん”治療は最新で最高レベルのものであると思っているし信頼している。が、世の中には”無治療”が最高だと言う人達もいる。”無治療”でがんが治ったという人が嘘を言っているとは限らない。そういう人だっているかもしれない。

 僕が大事にしているのはエビデンスだ。医学の世界で言われるエビデンスとは、例えばちゃんとした学会あたりで論文発表されてその研究が精査されたのち(例えば他の研究者達の追試なんかも踏まえて)に治療法として確立しているかどうかみたいな事だ。

 論文発表されただけでは本来はエビデンスが取れているとは言えない。


 書籍の中では研究データと称したグラフや表なんかが掲載されているケースはある。その研究データは論文として発表されて他の研究者達からみても効果があると賛意を得ているものなのか。それとも、ごく一部の界隈で発表された研究なのか。


 保険対象になる薬とならない薬の違いはそこらへんだ。

 必ず効果があると認められたものが保険薬になっている。研究に研究を重ね、治験を繰り返し、生き残ってきたエリートな薬だ。

 世界レベルの最も効く薬達である。


 そういう意味では僕が飲んでいるビタミン類やナイアシンなんかががんの保険薬になっていないということはある。ただし、生化学的に効果があるという根拠はある。医学部での授業の中でこれらの物質が人体の中でどう働くのか。それはずっと以前からかわらない生化学の常識だ。

 MNM(ニコチンアミドモノヌクレオチド)がNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)の材料となる事や。細胞の中にあるミトコンドリアのATP(アデノシン3リン酸)作りを促進してくれる事なども医学部の中の生化学の分野の話だ。


 あ、脱線した。


 とにかく、ステマなサイトが減るのは嬉しい。ようやく法的に規制されるようになったのかとw

 ”僕は○○○の障害があるけれど、自宅で好きな時間に、こんなにお金を稼げるようになった”とかってことが書いてあるページなんか全部なくなっちまえw


 今日、イーロン・マスク氏がXを有料化するってニュースが飛び込んできた。

 理由について述べている部分に、SNSでいろんな手法で利益を得ようとする輩が多くてそれに対抗する為とか述べていたが、それも上記の話とちょっと似た部分がある。まぁXの場合は有料にしなくても、ステマな発信なんかはいくらでもプログラム的に処理できるんじゃね?とは思うので、これを理由にしているだけだろうとは思うけれど。


 とにかく、世の中はステマに対して厳しい方向に動いている。そりゃそうだ。誠実ではないんだから。それは、きっといい事なんじゃないかと僕自身は思う。


 今日もいい1日であった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?