頬粘膜がん 326日目 幸せとは


 頬粘膜癌 326日目。

 血圧 111-80 mmHg
 血糖 - mg/dL (朝食前)
 酸素 99 %
 脈拍 70 拍/分
 体温 36.7 ℃
 体重 71.1 kg

 週末である。
 もう、週末だというだけで何があるわけでもないがうれしい気分になるのはなぜだろう?
 小学生の頃からそうなのだから、かれこれ半世紀もの間、僕の間で続いている”週末+うれしい”みたいな感覚はすでに条件反射のように組み込まれてしまっているのかもしれない。

 とにかく、週末なので、うれしいのである。

 うれしさを倍増するには、それなりのイベントだとか、アイテムだとかが必要というものでもある。


 さて、今日は”肉”だ。

 肉には魅力がある。それは幸せの象徴だ。

 かの貝木泥舟も言っている。


ーーーーー

肉を食え、肉を。

焼肉屋で野菜とか、頼む必要はねぇんだよ。

野菜がくいたきゃ、焼野菜屋に行けばいいんだ。

……

……

肉を食っていれば、人間は幸せになれるぜ。

まぁ若造でも老人でも人生に悩みはつきないが

しかし、おいしい肉を食えば

そんな悩みはすべて解決するのさ

ーーーーー


 ということで今夜は肉を食ってきた。これで、あるようなないような、そんな僕の悩みなんてものはすべて解決したのである。


 しばらくぶりで焼肉に行った。

 焼肉屋はいいね。


 近くのボックス席では乾杯の時に

「乾杯~

いま、君は人生の~」

から始まって

「きみ~に幸せ~あれ~~!」

と一節しっかり歌い切ってるおじさんがいる。4人組で、そのうち二人は東南アジア系外人パブのホステスさん風だ。いかにも同伴風である。


 うん、なんていうか、本能のままな感じが焼肉屋には漂っている。


 人間の本質的な部分で、肉を食いたいみたいなものがきっとあるんだろう。

 肉を食えば幸せになれってのはあながち間違いではないような気がする。


 焼肉屋では深刻そうな顔をした人はあまり見かけないよね。

 みんな笑顔だ。幸せだ。


 いいね。


 タン塩、豚バラ、骨付きカルビにロース。〆は冷麺とアイスクリーム2種盛り。

 満足なり。


 焼肉は最初から1口で食べやすいように切れてるのもいい。

 まぁ、それでも開口幅10mmなので、野生児のように手でつまんで齧ったり、口の中にねじ込んだり。テーブルマナーもあったものじゃないけれど、焼肉屋はそんなことに頓着しない。どんな風に食ったっていいのである。


 笑顔とおいしいが詰まっている焼肉屋が僕は好きだ。……食べやすいしねw


 そんな1日おくれの誕生日の夜。

 (なんせ、食う事に夢中なので写真なんて撮ってないんだわw 写真撮ってないって気が付いたのは店を出た後。おいしいものを食べるってのはこういう事かもね。insta映えとかって”見せる”ことの方が大事になっちゃってるんだろうね。)


 今日もいい1日であった。

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