公正な採用選考の今昔

このたび、会社の依頼で職業紹介責任者講習を受講しました。
こちらは職業紹介に従事する人が5年に1度受けるもので、各事業所50人に1人は必要とされるものです。
飲食店における食品衛生責任者みたいなもんですね。

一応、10問の簡単な○×テストがあり、6問以上で合格だそうです。
もちろん合格しましたが、テストがあると緊張感がありますね。
また、職業紹介の仕事に従事してからはこうした形で集合研修を受ける機会はなかったので、貴重な機会でした。

そして、内容自体も法改正に伴い年々変わっているみたいです。その中で気になったのは「公正な採用選考」についてです。

1.面接で聞いてはいけないこと

“宗教・信条”などはわかるのですが、今は“尊敬する人物”、“購読新聞・雑誌・愛読書”もNGだそうです。

個人的には愛読書くらいと思いますが、そこで仮に「聖書」とか言われたら信条に関わるということなのでしょうね。

2.採用選考の方法

“身元調査などの実施”はNGだそうです。
これは外資系でありがちなリファレンスチェック(前職の会社に連絡して経歴を確かめる)はアウトですね。

”合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断の実施”もNGだそうです。
これはたとえばアスリートの事前の健康診断などは認められますが、通常の会社員などはアウトということです。
健康状況を伝える書類の提出などもグレーということになりますね。

30年前では当たり前に聞けたことも今はNGなので、採用担当者の方はくれぐれもお気を付けください。

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