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チューニングエンジンの動的な圧縮比を計算する方法

エンジン基礎講座の上級編。


エンジンの圧縮比計算はマスターしている前提で、通常の圧縮比計算よりも実際のエンジンに沿った動的な圧縮比を確認するための計算をやろう。

A15改
78ピストン、76カム仕様です。



燃焼室容積28.5cc(ガスケット0.8mm)
ストロークはA15なので82mm
ボアが78mmですね。


通常の圧縮比計算では12.1:1。(コンプレッションは16.3k~16.5k)
コンプレッションはエンジン掛ける前に実測できます。ここでコンプレッションが大きく狂っているとエンジン載せてもエンジン掛けても狂ったままですからね。ばらしてコンプレッション揃うように組み直しましょう。


動的な圧縮比というのは、「バルタイを加味した圧縮比」です。


逆に言うと、バルタイを無視した圧縮比計算はできても実際のエンジンではピストンの下死点からフルストロークの圧縮はできないのですよ✨

では能書きはこの辺でw
私が組んだ実測値からの検証をやっていきますと、



76SPLカムでは中心角(inMaxリフト)を指定位置に合わせると吸気バルブ閉じるタイミングはクランクが下死点から60度回っても尚、1mmリフトしています。

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