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リバーシブルレーン

皆さんは、リバーシブルレーン(可逆車線)という言葉を知っているだろうか?
聞き馴染みの無い人の方が多いだろうから、もう一つ質問をしようと思う。最初に表示している画像のような標識を見たことはあるだろうか?

読んで字のごとく、「中央線」を示す標識だ。この道路標識は指示標識に分類され、主に積雪地のような中央線の場所が分かりにくくなることがある地域で、中央線の場所を明示するために用いられる。そのため、雪の多い地域で過ごした経験のある人なら見覚えがあるかもしれない。しかし、この標識は雪とはまるで縁の無いような場所にもある。ここで最初の話題と繋がるのだ。

リバーシブルレーン(可逆車線)とは、時間帯によって走行する方向が変わる車線のことで、それに伴って中央線の場所も変更される、珍しい車線だ。通勤ラッシュの時間帯だけ走行方向を逆にして渋滞を解消する、というような目的で走行方向を変えるので、そもそも導入された場所もそこまで多くない。更に、時間帯によって走行方向が異なることから交通事故の発生率も有意に高く、かつてはリバーシブルレーンだったが廃止された箇所もある。そのため、現在も残っているのは日本で100箇所も無かったように思う。

私が何故それを知っているのかと言うと、積雪に縁遠い場所で「中央線」の標識を見たことがあったからだ。その当時は、何故中央線を標識で示す必要があるのかと疑問に思ったものだ。その数年後、とあるインターネット記事で、リバーシブルレーンについて書かれたものを見掛けて、その疑問が氷解した。あれは時間帯によって中央線の位置が変わる、リバーシブルレーンだったのだ、と。

現在の日本では珍しくなってきた、このリバーシブルレーンの写真を撮ろうと思ったこともあったが、一度は道迷いで断念し、もう一度は道路は分かったもののどの部分が可変なのか分からず断念している。リサーチ不足だ。また、交通量の多さの解消の為の措置であるため、少なくともバイクと一緒に標識を写す行為は危険だろう。いずれは、実際の標識を写真に収めるためにバイクを走らせたいと考えている。