その言葉、皆に通じる?

最近思うことがある。趣味関係のものの説明は、既に知っている人向けのことが多いのではないか?と。これは完全に私が悪いのだが、この時期にこんな感じのことをする、みたいな専門用語での説明を読み、よく調べないまま直感に任せて進めてしまったのだ。当然というか、詳しく調べた結果、それは間違っていた。趣味でやっていたことなので、間違えても自身にしか影響が無いので今回は問題無かったが、同じようなケースが身近に無いだろうか?と、ついつい考えてしまう。
そこで思い至ったのが、YouTubeでの動画視聴の際に気になったことだ。私は登山をしないものの、遭難事故の解説の動画を好んで観る。私以外がしたことの反省と改善から学べることがあるからだ。そういう動画では、登山未経験者の視聴者も居るからと、専門用語が登場すると大抵説明がある。やれアイゼンはどんな道具なのやらとか、ラッセルとはどういう行為なのやらとかをだ。だが、様々な動画を視聴しても解説されない山の用語があった。「尾根」だ。大抵、「沢」と対比される形で登場し、山で遭難した場合は「沢を下るな、尾根へ行け」という鉄則を説明される。肝心の「尾根」が何なのか、当時の私は分からなかった。
これは一例だが、似たようなことは日常にありふれているのでは無いだろうか。趣味を例に挙げたが、例えば職場内や一定のコミュニティ内でしか通用しない専門用語がある環境は多いだろう。4月。沢山の人が出入りするこの時期だからこそ、自身の使う言葉が普遍的なものなのか、特定の範囲だけで通用するものなのか、改めて考え直すのもいいかもしれない。