詠んだものの補足(2023/2/7)

これは、とあるVtuberのラジオを模した定期配信『ラジオガミ』の1コーナーに送ったお便りの補足エピソード。そのコーナーでは視聴者が出した中からランダムにお題を決定し、視聴者はそのお題に沿った俳句や短歌、それに準ずるものをお便りで送る。

それは2023/2/7に配信された、テーマが『紅茶』だった回で、ラジオの第75回に相当する。私はいくつかそのテーマにまつわるお便りを送ったが、その中で1つピックアップする。

我々の
出会いは宛(さなが)ら
紅茶かな

紅茶は、清からイギリスへ茶葉が輸送される間に発酵したことがきっかけで、それは偶然起こったとされるのが通説ではある。だが、当時は空路も無く、海路で紅茶が誕生したのはきっと運命めいた偶然なのではないか?私は『紅茶』がテーマと聞いてそう思ったので、その配信者と私、そして他の視聴者達がその配信で出会ったこの状況に準えて句を詠んだ。直喩となってしまったが、紅茶のエピソードを解説しないと伝わらないのでは、隠喩にすると遠回し過ぎる。
紅茶のことを色々調べる過程で、茶葉のダージリン(花言葉:追憶)とも絡められないかとも考えたが断念した。

この句は、私の考え方を端的に表していて、密かに気に入っている。他の記事、とりわけ素敵な作品と出会ったことについて綴っている記事でも、よく私はこう表現している。「偶然の出会いを大切にしたい」、と。この記事を読んでくれたあなたにも、素敵な出会いがあることを願う。