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冬のテントウムシ

虫。子どもの頃であればカブトムシやクワガタを育てた人も居るだろうし、バッタやトンボを捕まえた人だって居る。でも、大人になってからは虫が苦手だという人が多いような気がする。私も決して虫が大好きという訳ではない。しかし、まだ冬の寒さの中で写真のテントウムシを見掛け、この虫は冬をどう過ごすのだろうと気になった。

例えば、セミは成虫になるまでを地中で過ごし、夏の短い間だけ生きている証をアピールしている。小学校の理科でチョウチョが幼虫からさなぎになり、成虫になることは学んだが、その後どれだけ生きているかは聞いたことがない気がする。テントウムシの場合はどうなのだろう?

そして、インターネットで調べると意外なことが分かった。テントウムシは、岩陰などに身を潜めて越冬するとのことだ。クマなどの動物の冬眠に近いのかもしれない。そして、今年の冬は暖かい日も多かったから、春になったと勘違いして活動を始めたのではないかと考えられる。

小学生向けのノートや本の表紙にもよく使われ、アブラムシを食べる益虫だということもよく知られるテントウムシだが、冬の過ごし方というのはこれまで気にしたことがなかった。これまでも、疑問を持つことなく見過ごしてきたことがきっとたくさんあるのだろう。これからは、そうして見過ごしてきたもののいくつかに気付けるようになりたい。