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音楽や映像と違って、本は偶然に出会うものではない。
街を歩けば、音楽も流れているし、映像も流れている。
活字はもちろん、溢れているが、本のページが広がっているわけではない。
縁があって、人は本を手に取り、自分の意志で、自分の時間で
ページを広げる。
人生の時間を使って、ページを広げる。
スマホ全盛の受動的な情報の時代に、もの凄いことだと思う。
だから、シナリオを描くときは自分のことは、一切考えたことが無い。
俺の文字を読んでくれた方のリアクションだけを想像して書いている。
好き嫌いは、あるだろうが、まず目に入れてくれたことに感謝をする。

表現の世界は、多種多様で答えが無い。
大まかな、統計のリアクションはあるだろうが、
それが全てでは無い。
気力や夢だけで、完成させることの出来る世界ではない。
技術や、作戦が必要である。情熱と偶然が重なって、名作が生まれることはある・・・が、それは希だ
希に期待しない。
希に期待させるシナリオを描く。
作家としては、どちらかと言うと、どこかで学んだ訳でもなく
独学で生きてきた。
シナリオ講座的な本を、ぱらぱら見るときはあるが
大体が時代とずれている。そりゃそうだ、出版される頃には
時代は進んでいるのだから。
予測と判断と勘だ。
後は、時代に任せるしか無い。

とか、今の所は思ってるが、明日はまた違うことを言ってるかもしれない。
人間ですからね。

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