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劇場と言う空間の中の熱海殺人事件

基本的に、映画にしても舞台にしても、その作品の時間軸がある。
視聴者、観客はその時間軸の中に入り、没頭し人生とは違う景色を見る。

カルチャーは変わる。
台の上にあったテレビは、もはや、手の中のスマホにある。
見上げていた画面は、見下ろす画面になっている。
この行動、感覚で、価値観は変わって行く。

つか作品と言うものは、現在で言う所のハラスメント発言が多い作品である。現在の若者の中では、嫌悪感を抱く人も多いと思う。
ある程度の年齢の演出家でないと、その強い言葉の裏に流れる
本当の真意を読み取れないと思う。

現在は、何かを読み取る前に、次の情報が即座に入ってくる。
判断力が大事な時代だ。
裏返すと、まずは、【疑う】ことから全てが始まる。
人間の本質だが、寂しい気もする。

熱海事件の中のキャラクターは
疑わない。
疑いも含め、全ての感情がぶつかり合う。
呆れるくらいに正直な人間達である。
それが、この作品の時代感を生み出していると思う。
だからこそ、ハラスメントな言葉の裏の人間の真意がある。

それは、劇場でしか体感出来ないものである。
空気感でしか体感出来ないものである。

芝居で、ある以前に、つか作品は{舞台}である。
その膨大なセリフ量の中から、俳優は真意をくみ取り

人は人を殺してはいけない

と、言うことを伝えようとする

吉川さん、音羽さん 2人の初日が開きました
この作品が、どのように進化して行くのか
是非、劇場で体感して頂きたいです!

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