bilibili動画に転載された動画の削除申請について

タイトルのままです。bilibili動画にYouTubeに投稿していた動画を無断転載されていたので権利保有者という立場で削除申請を行いました。
大多数の方はお世話になることはないかと思いますが、もし削除せねばという時の手助けになれば幸いです。


手順

おおまかな手順は以下のとおりです。

  1. アカウントを登録する

  2. 削除申請フォームにたどり着く

  3. 本人確認のフォームを埋める

  4. 権利侵害されている動画が本来自分のものである証明を提出する

  5. 対象の動画のbilibiliのアドレスと自分の持つ動画のアドレスを紐づける

  6. 審査待ち

bilibili動画について

bilibili動画は中国国内向けの動画配信プラットフォームです。簡単に言えば中国版ニコニコ動画といったところでしょうか。特に怪レいわけでもなく、比較的ちゃんとした企業で、日本にも支社が存在します。近年では日本のアーティストもこちらに進出し、PVやMVを投稿しているくらいです。その上でbilibili動画に対する削除申請方法をここに記録しておきます。

1. アカウントを登録する

これに関しては各所で解説記事が存在するので割愛します。
ここでは助言をいくつか残しておくこととします。

  1. アカウントはスマホから作ったほうがいいです。PCからは電話番号による認証をしなければアカウント作成を認めてくれませんが、スマホからではGoogleのアカウントから登録することが可能です。申請自体はPCからしか行うことがおそらくできません。スマホアプリの下画面「我的」のページ上部のQRコードリーダーを起動、PC版画面の「登录」から出るQRコードを読み取るとPCからログインできます。

  2. アカウントを作成したあとはメールアドレスの登録と電話番号の認証をしておくと良いです。のちのちに申請をする場合に信頼があったほうが良いためです。

2. 削除申請フォームにたどり着く

次に削除申請フォームを探し出します。
削除申請を行うためにはまずログインをしておく必要があるのでそうしておきましょう。ホーム画面ではおすすめ動画などが出ますが、右下のヘッドホンマークの「客服」が「お問い合わせ」もしくは「ヘルプ」に当たるページです。

ホーム画面の一例。該当のボタンは右下。

そうすると各種お問い合わせが現れます。そのページの一番下が目的です。灰色のところに「侵权申诉」とあります。これが該当ページへのリンクです。

下までスクロールすると出ます。

これを選択すると権利侵害の申請ページに飛べます。主なメニューは3つ。

削除申請フォーム。3つとも違う機能を持つ。

"Filing of infringement complaint"
これが目的のやつです。ここから削除申請を行います。

"Management of complaint notice”
削除申請したものが現在権利審査の中のどのフェーズにあるのかを確認するものです。

"Counter-notification guideline"
これは削除申請を受けた側のための機能です。削除申請が運営による審査の結果決定的なものでなく、反論の余地があった場合にここでレスバをするものだと思われます。

3. 本人確認のフォームを埋める

一番左の削除申請フォームを開くと次の画面が出ます。

申請者の本人確認用ページ

ここでは申請者が権利者本人であることを確認します。ここでは企業ではなく個人として登録することを想定します。

  • Qualification Status:個人であれば "Natural Person" を選択します。

  • Name:ここでは申請者の本名を入力します。

  • Cell Phone Number:携帯電話番号を入力します。

  • Email:メールアドレスを入力します。

  • Identity Authentication:個人を識別する番号を入力します。

  • Identification:個人番号、名前が載っていて個人識別が可能な証明書の写真を貼り付けます。

次に各種注意を列挙します。

電話番号
Japan(+81)を選択し、電話番号の頭の0を一つ取って入力します。"For Verification Code" を押すと認証コードが送られます。もし送られてこなければ「少し待つ」「再度送信する」「bilibiliのキャッシュを削除してやり直す」などしてください。

メールアドレス
これはおそらくアカウントに紐づけてあるものでなくてもいいでしょうけど一致している方がまぁいいでしょう。

個人識別が可能な証明書
これはおそらく入力したものと同じ名前と識別番号が確認できればなんでも構いません。前例を見るとパスポートでやられていますし、今回の場合は学生証でも通過することができています。

なお、一番下にある住所関連などは任意回答なので答えなくても構いません。加えて、二度目以降この情報を書き込む必要はなくなります。

4. 権利侵害されている動画が本来自分のものである証明を提出する

本人確認の項目を入力できたら次に進みましょう。

情報入力一覧。

ここでは具体的に権利侵害が行われている動画の元の持ち主が自分であることの証拠を提出します。今回は自身が権利者であり、削除の申請を行うことを考えます。なので画像のように”Right Holder”と”Copyright Infringement”を選択しておきます。

  • Type of work:侵害されているコンテンツの種類をプルダウンから選択します。

  • Title of the work:侵害されているコンテンツの元のタイトルを入力します。

  • Area:投稿場所を選択しておけばいいでしょう。よくわかっていませんがJapanを選択しておけば問題ないのではないでしょうか。

  • Term:おそらく自身が権利を保持している期間のことを指しています。永続的な権利がある場合は投稿日を左側に入れておけば問題ありません。

  • Certificate:申請したコンテンツの所有者が自分であることの証拠を提出します。

ここではYouTubeに投稿した動画が侵害されているのを申請した場合を考えます。Certificateにはもとの所有者が自分であることの証拠になる画像を提出します。
YouTubeでは自分が投稿者の場合は動画再生をするときに動画の編集をするためのボタンや、アナリティクスを見るためのボタンが表示される特性があるのでそのスクリーンショット、それから当該の動画写っている投稿動画のリストのYouTube Studioのスクリーンショットを提出しました。

複数の動画を申請する場合は次に行く前にRight Conntentを追加してください。

5. 対象の動画のbilibiliのアドレスと自分の持つ動画のアドレスを紐づける

次に進むと、削除してほしい動画のアドレスと、自身の動画のアドレスを照会する画面に遷移します。

紐づけ画面。

今回は削除を目的としているので”Infringement Compliant”と”Fill In The Form Manually”を選択しておきます。
下側には前の画面で提出した動画の数だけの紐づけが可能になっているはずです。

  • "Video"横のフォーム:削除してほしいbilibili内コンテンツのアドレスを貼り付けます。

  • Right Content Description:どの部分が削除申請に値するのかを文章で説明します。

  • Original Link:自身が持つオリジナルのコンテンツのアドレスを貼り付けます。

Right Content Descriptionには、無断転載であれば "This video is an illegal copy of my YouTube video." などと書いておけば大丈夫でしょう。

書き終わったらSubmitして提出します。お疲れ様でした。

6. 審査待ち

審査は削除申請フォームに入る前の画面の真ん中から進捗を確認できます。初回の場合は本人確認を行い、そのあと削除相当であるかの審査に入ります。今回の場合は土曜に申請を行いましたが、一時間後には申請が受理され、削除されたとの通知が入っていました。前例の場合も22時間以内に削除されたとのことだったので証拠がある程度強ければ早めに削除してくれるのかもしれません。

削除申請方法は以上です。くれぐれもこの記事のお世話になるひとが多くないことを祈りますが、もし何かあればご連絡ください。

参考にした先人様はこちら。


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