ファーストラブ

ネタバレはしないし、感想も言わないので、さっさと見て俺と飲みに行きましょう。


映画ファーストラブを見てきました。映画を見た日は一日が長く感じますね。

作品を通して製作者の意図、作品に対してどれだけ真剣かを観客は見極めます。精巧に作ればそれだけ真面目に見なければ理解が追い付かなくなるし、粗雑なシナリオは途中で寝ていても理解できます。

どうしてこのシーンはここで撮影しているのか、どうしてこんなセリフを言うのか、なぜこの題材にしたのか、なぜこの役者なのか。考える要素が多いと、ついつい見入ってしまうものだと思います。難しすぎるとわからないけどね。お前だよノーラン

また演技についても触れておくと、役者が意味を分かった上でする演技と、こういう動きをしておけばいいと、真面目に取り組まなかった演技は一目瞭然なのです。これが見比べるとビックリするくらい違うもん。素人の“本気の”演技って、あまり見る機会もないからわからないけど、演技とは一人の人生がその人生を飛び出さなきゃいけないのでめちゃくちゃ難しいんです。

北川景子さん、芳根京子さん。うっま。なんであんなのできるのおかしいって思いながら見てました。


映画は実は、劇場でみたのは今年初めてで、年明け以降はネトフリなどで見てる程度でした。久々の映画館はまだまだ感染対策とあちこちで主張してきて、予告の映像の間に、胡散臭い大学教授が換気システムとその安全性について述べたりと、なんだか落ち着かない空間だなとすこし寂しくなりました。映画館の努力ではどうにもならない問題なのかもしれませんが。

なぜ映画を見たり、本を読んだりするのか。普段考えつかない疑問、気づかない感情なんかに触れることができるからかなぁって思います。21歳なりに。

日本の映画の新作に裏切られ続けてほぼ見限っていた時期に見た映画がこれでよかったです。まだまだ捨てたものじゃないと思いました。テーマこそ重い話で、明るく劇場を後にできるかは人次第ですが、クオリティとしては満点をつけてもいいのかな?というレベルに作りこまれていました。

議論の余地もあるぞぉ。みんな見ような。

ではまた。

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