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さらば愛しき本屋【ジュンク堂書店・大分店閉店】

 7月も終わろうとしていたころ、SNSを見ていると、耳を疑うニュースを目撃してしまった。

大分駅にほど近い商店街の中に存在した、【ジュンク堂書店大分店】の閉店である。

 私が大分のジュンク堂書店に足を踏み入れたのは、大学時代のころである。北九州市から大分県にやって来て一人暮らしを始めた私は、その書店に足を踏み入れ、エスカレーターを登った時に一種のワクワク感を覚えた。アーケードの中にある書店でありながら、2階から4階まで本で埋め尽くされた店内をくまなく歩きまわり、興奮のあまり思わず時間を忘れてしまった。
 ちなみに大分のジュンク堂書店は記念すべき”九州第1号店”であり、福岡・天神の【福岡店】を凌ぐ品ぞろえを誇っていたといってもよい。(*個人の感想です)

 大学時代も終わりに近いころ、サークル活動で図書館の手伝い(返却本を元に戻す作業)をしていたが、図書館のイベントの一環で図書館に納入する本を(大学のお金で)自分たちで購入できる(ただし一人1万円以内)というイベントに参加することになり、ジュンク堂書店のお世話になったこともあったので、今回の件は唯々残念でならない。

  [余談]私の故郷・北九州市内にジュンク堂書店は一切出店していないが、ジュンク堂と同根企業である「喜久屋書店」(丸善ジュンク堂書店代表取締役社長・工藤恭孝氏の父が喜久屋書店の創業者)との被りを避けるための方策であるとのことらしい。
 ちなみに北九州市内の喜久屋書店は、JR小倉駅前の商業施設「セントシティ」にある【小倉店】と、JR下曽根駅前の商業施設「サニーサイドモール小倉」にある【小倉南店】の2つが存在する。北九州とは逆に、福岡市内に喜久屋書店は存在しない。
 喜久屋書店はおもに郊外などへの出店が多いが(関東は府中・松戸・千葉ニュータウン・太田・宇都宮の5店舗のみ)、神戸本社ということも相まって兵庫県内の店舗数がかなりの比率を占めている(38店舗中17店舗)。

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