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人生のバロメーター ~O先生が教えてくれたこと~
窓際の席でよかった。
こういう時、そっぽを向いていられるから。紅葉と高い空―中学2年生の秋の話だ。
「今からお前たちに、大切な言葉をいう」
英語のO先生はそう言って、もったいぶりながら教室の中を歩いていた。ジャージ姿に竹刀が定番だ。そろそろ剃るのかなぁ―髭がぼうぼうになるまで伸ばしてから、剃る。これも定番。
「この先。人生の中で、お前たちは必ず、この言葉を思い出す」
私は相変わらず頬杖をつい
ファンタジーは子どもの心を強くする
あなたは、何歳までサンタクロースを信じていましたか?
そう聞かれて、サンタクロースは親だとわかった瞬間を明確に覚えている人もいれば、そうでない人もいるだろう。
私の友人は、小学1年生までアメリカで暮らし、日本に戻ってきて空港に着いた瞬間に、突然、親に「サンタクロースはいないのよ。あれはママとパパよ」と耳打ちされたという。
きっとクリスマス間近だったのだろう。日本の学校で浮いてしまう可能性の高い