アードベッグ ウィービースティ

見た目:透き通る琥珀色
香り:煙、麦茶、香ばしさ
味:最初に煙たさがガツン、じんわりと甘味が広がる
余韻:麦茶感、煙たい余韻がサッと消える

ウィー・ビースティとは手の付けられないリトルモンスターの意。
熟成年数は5年であり、口の中を暴れまわるような煙たさは、その名にふさわしい。
バーボン樽とオロロソシェリー樽のバッティングのようだが、シェリー樽感はあまりない。
度数は47.7%と高いもののアルコール感はほとんど感じられない。
ピーティさは蒸留年数が長いほど、柔らかくなると言われるため、5年と言う熟成年数はその荒々しさを表現するのに適しているのだろう。
煙たさ、という観点であれば10年よりも感じられる。
ただし、熟成年数が若いからと言って安価品ということではないことは飲めばわかる。
じんわりと広がる甘さが、手の付けられないモンスターと言いつつもそのモンスターは人の心を知らないだけの無垢な存在、というような物語が感じられる。
荒々しさだけではない、そんな優しさも感じられる一本。


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