テキサスで起きた銃乱射事件

NBAチームのヘッドコーチが試合前に「今日はバスケットボールの話はしない」と怒りをぶちまけた。

テキサスでの銃乱射事件で児童を中心とした多くの人が亡くなったことを受けてだ。

動画を見ていただければ、その怒りに震えている様子がわかると思う。
https://twitter.com/warriors/status/1529246789290934272?s=29

どんなことを話しているか、NBA japanで日本語訳されているので読んでほしい。

https://www.sportingnews.com/jp/nba/news/warriors-steve-kerr-hc-angry-about-gun-shooting-tragedy-in-texas/tyy3hinve9lszxgglroshqvn


恥ずかしいことに、僕はこの事件を悲しみながらも対岸の火事のように見ていた。

また、恥ずかしいことに日本では、政治的な発言や、人前で怒りぶちまけることが良くないことのように扱われる向きがある。

そしてこれも、恥ずかしいことだけど、僕も自分の政治的意志や怒りを隠しながら過ごしている。

いつでも言えばいいということではない。
必要に感じた時に必要な温度で伝えるべきだ。

僕は10年ほどこのスティーブ・カー率いるウォーリアーズのファンだ。
ウォーリアーズはこの10年ほど、多くの都市でNBAで優勝してきた超強豪。

そのヘッドコーチが「ウォーリアーズがんばれ!って言ってる場合じゃない」とまで言って、アメリカでの銃規制に関する制度に言及した。

冒頭に「怒りをぶちまけた」と書いたけど、カーはつとめて冷静に話しながらも、内側から煮えたぎる怒りが漏れ出しているというような様子で話していた。

お陰で、僕の無頓着に気付かされた。

日本にいて何もすることができないけど、このスティーブ・カーの会見が多くの人の目に留まり、銃によるこんな無惨な事件がなくなることを願う。

告白すると、僕は十代の頃、銃規制に関するニュースを見聞きした時、「銃の規制より、人を殺したいと思ってしまう人間の心をどうにかするように動くべきだ」と、もっともらしくファンダメンタルぶって考えていた。
今思うと、とても稚拙で恥ずかしい。

もちろん、暴力の全ては否定されるべきものだけど、小さな殺意や小さなムカつきがビンタで解消されれば、人は死なない。

しかし、小さな殺意やムカつきのそばに、ゴロゴロと銃が置いてあれば、今回のテキサスのような悲劇は随分減る。

そのためにも、スティーブ・カーが震えながら語った言葉が多くの人に届いてほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?