見出し画像

研修医 とは?

こんばんは。八事日赤の医療事故の報道について、気になっている人はとても気になると思われます。わたしは制度について詳しくないので軽くご紹介します

研修医とは、医師免許取得後に臨床医となるための研修を受けている医師を指します。 研修は、原則2年以上の「初期研修」と、選択する領域などによって研修期間が異なる「後期研修」に分かれる

*先日のニュースで出てきた研修医は、下図の法に基づく臨床研修中です。2年が過ぎたら、後期研修に移ります
名古屋第二日赤の場合、研修医は嘱託の身分で多少の金額が支給されます

臨床研修の内容も決まっており、1年目は内科24週、救急12週(うち4週まで麻酔科可)、外科4週、小児科4週、精神科4週、地域医療4週です。2年目は48週を選択科目で研修します


臨床研修は法に基づいて行われます


法は、医師法第十六条の二:診療に従事しようとする医師は、二年以上、都道府県知事の指定する病院又は外国の病院で厚生労働大臣の指定するものにおいて、臨床研修を受けなければならない


臨床研修には省令に基づく基本理念があります


臨床研修の基本理念(医師法第十六条の二第一項に規定する臨床研修に関する省令)

臨床研修は、医師が、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び 医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対 応できるよう、基本的な診療能力を身に付けることのできるものでなければならない。

医療事故で研修医に問題があると報道された場合、研修医にのみ責任を負わせていると解釈するのは違います。臨床研修病院の在り方については理想と現実があり、不適切である場合には調整されます
言い換えると臨床研修病院は認可を受ける立場で、評価される対象です。臨床研修病院を指定する権限は厚生労働大臣にあります

臨床研修病院の実地調査は誰が行うのか?
①から④を各都道府県が行い、⑤ の特に必要のある場合は国が行います

①継続指定の実地調査※
②新規指定の実地調査
③継続指定の実地調査(書面調査の結果、 指定基準を満たしていないと疑いのある場合等※)
④新規指定の実地調査
※4段階評価を実施(A、B+、B-、C) B-と評価された病院については次回の調査におい て、続けてB-と評価された場合、原則、指定取消 の対象となる
⑤ 必要な実地調査 臨床研修の実施に関し特に必要があると 認められる場合

以上、軽く説明しました

梅雨に入ったようです。皆様、ご自愛ください


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?