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米国乳牛のHPAI流行@煽りパート1

こんにちは。ゴールデンウィークもそろそろ終わりですね。どのようにお過ごしでしょうか?

新型コロナウイルスのmRNAワクチンによる被害ですね、これがわかっていながらにして全世界の人に接種を推奨する、私はこの文脈を納得するのにとても時間がかかりました。そんな中、ネットに存在する「懐疑する意識」に非常に助けられました。とても感謝しています


米国乳牛のHPAI流行に煽りはある?

高病原性鳥インフルエンザウイルス A/H5N1 感染症、略してHPAI です

米国では今年の2月、3月頃からかなりの数の乳牛に乳量減少、食欲減退、嗜眠、発熱などの症状が見られ、原因不明の謎の病気が流行しているという話でした。

そして症状のある牛から高病原性鳥インフルエンザウイルス A/H5N1 が分離され、このA/H5N1 ウイルスが牛の乳腺上皮細胞に最も多く存在し、牛乳中に高濃度に排泄されると発表されました。

煽りはどこ?

もともと、飼育されている牛は、年間発生率 10 ~ 20 パーセントの頭数が、乳量減少および食欲減退をきたすことが知られていました

そこで、1年間にわたり症状をもとに原因ウイルスの探索が行われました。
対象は、伝染性牛鼻気管炎(IBR)ウイルス、牛パラインフルエンザウイルス 3 型(PI3)、牛呼吸器合胞体ウイルス(BRSV)、牛ウイルス性下痢症(BVD)ウイルス、ウシアデノウイルス、ヘモフィルス・ソムヌス、ウシマイコプラズマ、クラミジア、Q熱、パスツレラの原因菌、トレポネーマ、インフルエンザAウイルスです

症状が出た後に、抗体価が上昇したのはインフルエンザAウイルスでした。
つまり、牛はインフルエンザAウイルスに感染すると乳量が減少すると知られていたことになります

出典:Vet Rec. 1999 Nov 6;145(19):556-7.
有料記事内改定は5月6日朝までには

今回さらに、高病原性鳥インフルエンザウイルス A/H5N1 は乳腺上皮細胞内で最も増幅していることが示され、生乳に感染可能なウイルスが排泄されることが示されました。

高病原性鳥インフルエンザ A(H5N1) クレード 2.3.4.4b ウイルスに感染した乳牛の乳腺組織切片
A) ヘマトキシリン・エオシンで染色。 乳腺の小葉構造が見られる。本来の倍率×40。 C) 鳥インフルエンザ A 型ウイルスの抗N蛋白抗体による免疫組織化学染色。乳腺小葉を構成する乳腺上皮細胞が茶色く陽性である。本来の倍率×40。

牛はインフルエンザウイルス A感染症の時に乳量減少が観察されていたことから、インフルエンザウイルスはもともと乳腺上皮細胞をターゲットとして感染し、この細胞内で増幅していたと推測されます。


まとめ





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