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異常事態宣言 STOP

こんにちは。週末に新型コロナワクチン接種を予定している皆さまにお伝えしたいことがあります

現在、冬の新型コロナ流行の始まった国々では、新型コロナ検査陽性死者数も上昇曲線に入りました。最近、目立って死亡者が増加している国について調べてみました。下の図です。100万人あたりの直近24時間の検査陽性死者数をグラフにしました。問題は、流行している変異株が国によってすごく違うことです。その国で多い変異株の名前を国名の横に記載してあります

フランスや米国のニューヨークは、変異株 BQ.1.1が主流です。 BQ.1.1に対して抵抗する中和抗体は、1) BA.5-2価ワクチンをブースターに選んだ場合に少量できる人がいます。2) 2回コロナワクチン接種をしてBA.5に感染した人が最もBQ.1.1に対する中和抗体価が高いと予想されます。3) ワクチン未接種でBA.5に感染する人で特異な状況でなければ中和抗体価が上がると予想されます

上記 1、2)、3) は論文に報告された結果です。(図の下へ続く)

これまでのことから推測すると、ワクチン未接種で一度も新型コロナに感染したことがない人が初めて感染した場合には、無症状も含め初感染の症状が出ます。BQ.1.1は、まだオミクロン株ですからデルタの時ほど急激ではないが、体調の悪い人など少数は肺炎になる可能性はあります。心配な人は、かからないための予防をします

変異株 BQ.1系で注意すべき人がいます。ワクチン接種を途中まで行った人たちです。この人たちは、すでにできている抗体が感染増強抗体として働くため、感染しやすい。ワクチン接種したばかりの人には、近づかないようにしましょう。また、このグループの人は、これまでのワクチン接種によってビタミンDの必要量が増加している可能性があります。血清ビタミンD濃度は、医療機関でお願いすると測定してもらえることがあります。血清ビタミンD濃度が、だいたい40ng/ml以上になるようにサプリを服用すると良いでしょう

ワクチン接種をSTOPの理由は?

重症化阻止作用の主体は、キラーT細胞であると考えられています。これまでに新型コロナウイルスに感染したことのある人、2回以上 mRNAワクチン接種した人には新型コロナウイルスに対するキラーT細胞があります。キラーT細胞はメモリー化して1年以上は体内に存在することがわかっています。つまり、これらの人は重症化阻止の目的であるキラーT細胞が最低1年は体内に存在している。重症化阻止のキラーT細胞を作るために新たにブースター接種する必要はない

それから、これまで風邪のコロナウイルスに感染したことのある人たちの20〜30% (国外調べ) に、新型コロナウイルスのスパイクタンパクのS2部位と交叉する記憶キラーT細胞がすでに体内にいます。この交叉反応性キラーT細胞は重症化阻止に働くと期待できます

ところで、ブースター接種の有効期間が短いことは有名です。そして、現在すでに死者数を積み上げ始めている変異株は、冬に流行すると困る変異株の前座に過ぎない嫌な可能性があります。先走って自分の免疫資源を浪費しないことが大切です

コロナな時代が嫌いなら、コロナに勝ちましょう


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