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コロナ第8波、現在流行中のコロナ変異株と子どもへの対応

こんにちは。新型コロナウイルスとどのような距離感でいるか人によりますが、住んでいる地域によってかなり状況が違います

大阪府の情報です。第8波で流行している変異株の種類がBA.5から、BQ.1、BQ.1.1、BA.2.75系統、BF.7系統に置き換わってきています。BF.7はB.1.1.529.5.2.1.7のことです。BQ.1.1はついこの前までEUの特にフランス・ドイツや米国で流行拡大し入院患者を増やしました。現在、米国発で世界的に急拡大しているXBB.1.5は日本ではまだ流行拡大していない。つまり、現在は第8波ですが、かなりの確率でXBB.1.5が引き続き今以上の感染力で流行すると予測できます。脅すつもりはありませんので、脅威を感じたかたは深呼吸してください

@touture425
@touture425

子どもは風の子、は正しくない

特に5才未満は多くのウイルスと戦って免疫力をつけている途中です


特に5才未満の子どもは、人生が始まって間もないので、多くのウイルスにさらされていて、それも複数のウイルスに感染していることも多く、ウイルスに感染した時には大人よりも症状の出る確率が高く、さらに感染した場合にPCR検査でウイルスが体に残っている期間が大人よりも長い、と報告されています

2015年に米国ウタ州ので週ごとのウイルス検出数をPCR法を用いて調べました。結果が下図です。5歳未満の小児は358/710(50%)、5~17歳の小児は402/1597(25%)でウイルス陽性となり、いずれも成人(304/1859[16%]に比べて著しく多かった。それぞれOR 4.28-6.33 および OR 1.72, 95% CI, 1.45-2.04でした

5才未満の子どもが感染することの多いウイルス

リノウイルスが一番多く、次にボカウイルスが多い。ぐっと頻度が下がって、3番目に多いのがコロナウイルスでした。なお調査した頃にはまだ新型コロナウイルスは出現していなかった (Table 2)

ブログ記事へリンク

新型コロナウイルスに感染して子どもが重症化しやすいのですか?

新型コロナウイルスのパンデミックになってから3年経過しました。このウイルスによる脳炎の発症者数は毎年少しずつ増加しています。傾向として夏休み期間に多いようです。2022年と2021年のグラフを上下に並べて示します。データは国立感染症研究所発行の感染症週報です リンク
脳炎以外に、新型コロナウイルス感染による脳症を発症する子どももいます。脳症のデータソースは現在のところ無いです

5才未満に使用できる飲み薬

その前に常備薬のおすすめです
製薬会社のまわしものではありません(_ _))ペコッ

プロフィールの固定記事で説明している"宇津こどもかぜシロップA"
3か月以上で使用できます。説明ページヘリンク

成分に新型コロナウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼ (RdRp) に結合して増殖を阻害することが期待されるグアイフェネシンが入っています
解熱のためのアセトアミノフェンも入っています


イベルメクチンの5才未満への推奨投与方法を知りません。分かりましたらお知らせいたします


5才未満の子どもに新型コロナウイルスのワクチンを接種した方が良いですか?


はじめに、新型コロナウイルス感染の既往がある場合は、無理してmRNAワクチンを接種する切羽詰まったものはない

良い理由:
1. 政府が推奨するワクチンしか、接種できるワクチンが無い リンク
 コミナティ筋注6か月〜4才用 保護者の方へ https://www.mhlw.go.jp/content/001004486.pdf これは武漢株のS蛋白をコードするシュードウリジン化したmRNAを含む リンク
2. 小児科学会が推奨している リンク

消極的に良い理由:
1. 厚生労働省に副反応の報告がない (第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応 検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分 科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)リンク
2. 現在、実施しているワクチン接種で副反応が少ないと推奨派が言っている。(ただし、彼らは発言に責任を持たないらしい。ずっと懐疑派であったという主張をよく見かける)

積極的に悪い理由:
1. 第一世代のmRNAワクチンである.
2. 非常に稀な確率でも、副反応が出た場合に保護者ができることは何か?不明である
3. 副反応の多い危険なロットを除外してくれない. 副反応の多い危険なロットのお知らせがない. (初期に金属片が入っていた場合等を除く)
4. 感染の既往が直近にある場合 (期間はわからない)、感染中の場合に遺伝子ワクチン接種は、おそらく禁忌です(私の意見です。禁忌はしてはいけないの用語です)

解明されていない問題点:
1. mRNAワクチン接種者の多い国で、パンデミックが長引いている
2. mRNAワクチン接種者の多い国で、超過死亡が多い
3. 7波以来、国際統計上は日本が一番新型コロナウイルスの感染者と死亡者が多い国であり続けている
4. 他多数

タイミングによって変化する条件:
6か月から4才の子どもへ接種できるワクチンはファイザー社製の武漢型S蛋白をコードするmRNAをシュードウリジン化したものが入っています。このワクチンで免疫することによって誘導される抗体は現在流通している変異株BQ.1系、BQ.1.1 系統、これから流行が予想されているXBB.1.5を中和できないと予想されます。そうすると抗体依存性増強ADEが起こり、感染しやすくなるのは間違いないでしょう。抗体依存性増強ADEで重症化しやすくなるというはっきりした証拠はまだ上がっていません。さらに、抗原原罪により、変異株に感染した場合に、変異株のS蛋白を中和する抗体ができにくくなります。そのため現在のワクチンデザインなら、ワクチンに含まれるmRNAは流行している変異株のS蛋白をコードしている、がベストの条件となります。ところで、免疫には抗体を作るB細胞と細胞性免疫に働くT細胞があります。コロナウイルスに対する免疫はT細胞が主体です。ネコの場合もです。そして、これまでの変異の範囲では、武漢型スパイク蛋白に対するT細胞免疫は、変異株BQ.1系、BQ.1.1 系統、XBB.1.5に対しても有効である、とされています。従って、ワクチン接種の目的は、T細胞免疫の誘導が主体です

必要かどうかを考える理由:
感染した場合に、医療にかかれない可能性がある
感染した場合に、気づいて病院に連れて行く前に容体が急変する、あるいは手遅れの可能性がある

もし事情が許せば、大阪府、東京、名古屋などの激流行地域にすむ子どもは感染しないようにこれまでで最大級の配慮をする
ただし、感染の既往のみがある場合は例外です

2023年1月13日PM7:15 JST記載

情報が進化した場合に必ずお知らせします

東京都発熱相談、東京都小児救急電話相談

日本小児科学会から、1か月から6才の子どもに救急車を呼ぶときのガイダンス

リンク リンク先に下図が出てきます。リンク先の左のメニューから当てはまるものを選んでクリックします







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