Y◑U KN●W WHΛT I L◐VE😂
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何度でも、何度でも、俺はお前を机に叩きつける。
お前の髪に手をかけて首が三メートル伸びるまで後ろにひっぱり、思いきり机に頭を叩きつける。やがて机にはお前の顔の形をした穴があく。張り付いた、ミッキーマウスみたいなお前の笑顔。机は重くて硬い声で鳴き地平線の彼方に走っていった。オレンジ色の半月に机は食われてしまうだろう。お前の笑顔も食われてしまうだろう。
どうだ、悲しいか。
再び髪に手をかけて新しい机に叩きつけえる。歯を剥き出して無防備に笑うお前の顔が黒い机にへばりつく。新しい机も荒野を抜けて地平線へと走り去る。
机よ、気をつけろ。月が狙っている。骨の髄まで狙っている。
月は大きな口を開け、三万三千三百の机とお前の笑い顔を噛み砕いては吐き捨てる。ニキビだらけの月面に空いた口からはお前の笑顔と机の中に流れる赤黒い液体が滴り落ちる。やがて月の真下には赤い湖ができるのだ。(図1参照)
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