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去勢手術レポート

こんばんは!あくびです👩‍⚕️
またまた、長らく投稿をお休みしていました🥲

今回は、2021/09/13に我が家のみぞれくんが去勢手術を行い、無事に抜糸まで完了したので、
そのレポートを書いていきたいと思います🐰✨

ちなみにみぞれくんは、
2015/03/下旬の生まれなので、だいたい6歳半で手術を乗り越えてくれました☺️
みぞれくん、お疲れ様💓

今回は以下のような流れでお話していきます↓


うさぎさん去勢手術のメリットは?

まずはじめにうさぎさんの去勢手術のメリットについてお話致します!

女の子の避妊手術/男の子の去勢手術を行うメリットは、
①手術によって、予防できる病気がある
②交配/妊娠を回避する
③行動の改善(ストレスの軽減)

のおおよそ3つであると思われます。

手術を決断される方のほとんどが、①の理由なのではないでしょうか。

不妊手術によって、予防できる病気は
女の子🚺の場合、子宮・卵巣の病気、乳腺腫瘍
男の子🚹の場合、精巣の病気、会陰ヘルニア
などがあります。


女の子の避妊手術はよく聞くけれど、男の子の去勢手術はあまり勧められず考えたことがない方も多いかもしれませんね 🚹

その理由として、うさぎさんでは生殖器の病気に圧倒的に女の子の方がなりやすいからということがまず根底にあります。

中高齢の女の子には子宮の病気が多く見られ、
女の子は10歳を超えるまでに100%が子宮の病気になるとも言われています。

対して、男の子の精巣の腫瘍は、体感10%くらいの割合で高齢の子に散見されます。



更には、女の子に比べると、男の子の精巣の病気は、全身状態の悪化には繋がりにくいです。

女の子の子宮の病気については、いずれ詳しく書かせて頂くとして……

男の子の精巣は、身体の外の袋におさまっているため、腫瘍が悪性でない限りは身体に影響しにくいのが事実です。

起こりうる弊害には、精巣の腫大によって、タマタマが地面に擦れることによるQOLの低下や、痛みによって食欲が低下することもあります。

ちなみに悪性の精巣/子宮の腫瘍の場合は、男の子/女の子問わず肺に転移する可能性があり、
そうした場合は呼吸が苦しくなるので、生きることが難しくなっていってしまいます🥲



腫瘍の良性か、悪性かの判断ですが、基本的には手術を行って摘出した臓器を検査に出して判定するものなので、
手術前に腫瘍の良性/悪性を判明することは難しいです。


会陰(えいん)ヘルニアとは、おしりの筋肉が年齢とともに薄くなってきてしまって、その筋肉の間から臓器がはみ出てきてしまう病気で、
去勢していない男の子の、やはり中高齢期に多いと言われています。

この会陰ヘルニアという病気は、うさぎさんでは、精巣の腫瘍よりも更に珍しいですが、
・最悪の場合、排便/排尿が出来なくなる
・治療法が手術しかない
・更に、手術しても再発がかなり多い
という、厄介な病気です。


女の子であっても、男の子であっても、
このような病気は中〜高齢に多く年齢とともに全身麻酔のリスクは上昇します。

うさぎさんの麻酔は、わんちゃん猫ちゃんに比べると、まだ普及したばかりではありますが、
充分安全に行うことが出来るようになってきています。


長くなってしまいましたが、、

病気になって手術しておけば良かったと思ったり、高齢の手術に踏み切ることになり大きな不安を抱えてしまうことを考えると、
去勢手術のメリットは十分にあるかと考えられます。

②の単純な妊娠の回避については、
男の子と女の子の両方と一緒に暮らしている場合、より検討された方が良いかと思われます。

交配して、赤ちゃんを産んでもらいたい場合は別ですが、
うさぎさんは生後約3ヶ月で性成熟を迎え以後いつでも交配が可能な状態にあります

ほんの目を離した一瞬の隙に交配してしまうんですね……

そして、うさぎさんは交尾排卵動物といって、
交尾の刺激をもとに女の子の排卵が起こります。
つまり、圧倒的に妊娠しやすいのです。
人でいうタイミング法が常にバッチリな状態な訳ですね🤭

赤ちゃんというのは、もちろん可愛いものですが、出産や子育てがうさぎさんにとっても、死と隣り合わせのことがあったり一連のストレスも経験します。

自然界と異なり、家の中で子育てを行ってもらうことは思いの外難しいことも多いです。

不運の事故を防ぐためにも、できちゃった出産は避けてあげてください🥲


③の行動の改善については、
正直保証できない部分があるのが事実です。


飼い主様から伺った治験によると、
手術後に性格が穏やかになった
マウンティングをしなくなった
などもよく聞く話ではありますが、行動が改善されない場合もあります。

攻撃性や、マウンティングの行動が、精巣から出る男性ホルモンの影響によることは事実ですが、
去勢手術の出来る時期には既にうさぎさんは成熟しているので、
既に性格や行動が、定着してしまっている可能性が否定できません。

手術に踏み切るにあたって、
行動(性格)も改善されたならば、ラッキー!
くらいに捉えていただくと良いかと思われます🤔


去勢手術の適正時期は?

多くの文献には、生後半年以降〜が推奨されています。
生後半年までは、身体の成長に精巣のホルモンも必要であるため、摘出は勧められません。


麻酔リスクのことを考えると、〜5歳までには手術を踏み切れるといいですね☺️

もちろん、5歳以降でも全身麻酔による手術は可能です。みぞれくんも6歳半ながら頑張ってくれました✨

一方で、年齢とともにリスクが上昇するのが事実としてあります。
男の子の精巣腫瘍の場合、あくまで体感としてですが、女の子よりも遅いので、多少ゆっくり考えても良いかもですね🙆‍♀️

しかし、去勢手術によって性格の改善を望まれる場合は早ければ早い方が見込めると思われます🐇🐇


術前検査について

去勢手術は、手術の中でも比較的短時間で終えられるものですが、
それでも全身麻酔を行うため、身体が麻酔に耐えられるか、しっかりと判断する必要があります💉

何か少しでも問題があれば、手術できないという訳ではなく、その場合は麻酔をかけるにあたってより入念な準備が必要となる訳です🧐


最低限、血液検査とレントゲン検査を実施し、うさぎさんの健康状態を評価してもらうことをお勧めします。


みぞれくんのことは責任もって私が検査しました😎
6歳半にして何も異常が見つからず……
本当に優秀な相棒です😭💓
いよいよ手術に踏み切ります……!


去勢手術/術後について

病院によって手術の方法は変わらないはずですが、傷口は、タマタマの所の場合と、タマタマよりもちょっとお腹側の場合があるかと思います☺️


術後の生活については、病院によって分かれる所ではあると思いますが、
みぞれくんはエリザベスカラーを装着して、1週間、1日2回のお薬を飲みました🐰

実は、やっと手術を乗り越えた……!と安心したいところですが、術後にもたくさん問題があるんです。


①ご飯について
術後は、入院や手術、あるいは痛み、エリザベスカラーのストレスによって、ごはんを食べなくなる可能性があります。

そして、ごはんを食べない場合は、本人の身体の健康ももちろんですが、傷口にも栄養がいかないため、抜糸できる時期も長引いてしまうのです🥲

できるだけ、ストレスフリーに過ごしてもらうために工夫しつつ、食欲をいつもよりも厳密に観察してあげてください。

術後の通院のストレスもあるかとは思いますが、傷口へのバイ菌の感染を防ぐとともに、消化管のうっ滞を予防・治療してもらうために、ある程度の通院は重要だと考えています。
うさぎさんにもう少し頑張ってもらいましょう💪

ご飯についてですが、エリザベスカラーをしている場合、
小さいペレットよりも長い牧草や、お野菜の方が食べやすい様です。

普段から沢山食べれるようにしておきたい所ですね✨

みぞれくんは術後翌日はペレット70%ほどの食欲でしたが、その次の日から100%に戻りました。
カラーに慣れたみたいです😁
初日は大好きなペレットを残したことに衝撃を受けて、牧草様々……と崇めていました😂

②お薬について
術後は、傷口の感染を防ぐために、多くの場合抗生剤を処方されるかと思われます。

お薬の与え方としては、液体で甘く作ってくれる場合はそのまま与えてokです。

粉薬として処方される場合は、お野菜や果物が好きな場合、お野菜や果物を少し濡らして、粉薬を擦り付けるとそのまま食べてくれることがあります。
匂いを誤魔化すためにも、香りの強い大葉やバナナなどが成功しやすいです✨

お野菜をあまり好まない or 匂いに気づいて食べない場合は、液体に溶いて飲ませることになります。
お水でももちろん構いませんが、抗生剤は苦いことがほとんどなので、嫌がられることがほとんどでしょう……🥲

そのうち、注射器を口に持ってくだけで怒られるようになってしまうかもしれません……🥲🥲

子ども用のりんごジュースや野菜ジュース(オレンジ色系)に溶いて与えると受け入れてくれ易いです🥳

とはいえ、私、薬を溶いたりんごジュース舐めてみたのですが、
結構普通に誤魔化せないくらい苦かったです😂

途中から嫌がる様になったので、なるほど……と思いました。反省……。


以前紹介したラキサトーンですが、甘くて香りも強いので、誤魔化すのにとても最適でした。

とはいえ、薬だしな、流れてしまっても……と考えて、注射器の先端に少し付けて誤魔化すことに成功しました👏

私が行った投薬の方法は、
(ただのリンゴジュース)

薬を溶いたリンゴジュース+先端にラキサ

最後にただのリンゴジュース

の順番に与えて、極力シリンジからは美味しいものがもらえるよ〜〜と毎日騙していました🤫

薬を溶いたものは、リンゴジュースの量を増やしても苦いものは苦かったので、
少量に溶いて、バレる前に短時間で勝負🔥しました😂
そのあと美味しいただのリンゴジュースで誤魔化す……と

これにて無事に1週間の投薬を乗り越えました!

超大変だったので、大好きすぎるお野菜や果物があるとこの工程がかなり楽ですよね……。

ラキサは消化管のうっ滞も予防するので、あまり術後ご飯が食べれていない場合は積極的に試してみて欲しいところです✨


③カラーでの生活について
エリザベスカラーをつけての生活は、もちろんうさぎさんも未体験で、たくさんの弊害があります。

色んなところにぶつかりますし、ご飯も食べづらく、毛繕いができず、盲腸便が上手く食べれません。

ある程度は慣れてくれますが、ぶつかってしまう様でしたら、ケージの中の段差になるようなものは取り除いてしまった方がいいです。

トイレもうさぎさんはなかった場合どこか決めた場所にしてくれるので、外してしまっても問題ありません。

思うように生活できてないなと感じた場合は、取り除いてあげてください。


ご飯やお水の食器は、傾きが調節できたり、ある程度深さがあるものが望ましいです。

お水は給水ボトルであれば、ほとんど弊害なく飲むことが出来ます

毛繕いと盲腸便についてですが、
みぞれくんも物の見事に、カラーと腕と、盲腸便だらけになってしまい、可哀想でした🥺
ですが、抜糸までの辛抱です……耐えましょう……

カラーを外して、多少毛繕いしてもらっても構わないのですが、外したが付けられなくなった……!となると困るので、外すことはお勧めしません🥲


④抜糸について
抜糸は、術後10日〜2週間で行うことがほとんどです。
病院によっては一度、半抜糸を挟むこともあるかと思います。
①〜③の内容も2週間の辛抱……という訳です


抜糸完了!乗り越えてその後……

ちょうど、術後2週間ちょうどでみぞれくん抜糸致しました。

カラー解放して、思う存分毛繕いさせてあげました🐇✨
この瞬間、一生懸命すぎて、かなり可愛いです😂


さて、気になるその後ですが、
みぞれくんの性格は元々比較的穏やかなので、攻撃性は判断できなさそうです😅

マウンティングについてですが、いつも没収しているぬいぐるみちゃんを与えてみたところ……
見事に乗っていました……😂

6歳半で去勢手術は、さすがに行動の改善は見込めなそう……というのが正直な感想です


それでも、健康に手術を乗り越えてくれて、精巣腫瘍の予防に成功したので、とても満足です✨

みぞれくんお疲れ様でした🥰💓


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