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シフトワーカーの命を救うTREとは?

TREとは、Time Restricted Eating(食事時間制限法)の略です。

食事をとっても良い時間を制限する「食事時間制限法Time Restricted Eating:TRE」を行ったら、シフトワークの消防士の血糖値や血圧が改善した
という研究結果が発表されました。
 

TREは、近年ファスティングとともに減量法や健康法の一つとして注目されています。
食べない時間をまとまって設けることで、空腹の時間にオートファジーという細胞の自浄作用が働くようになり、体にとって有効な数々の作用がもたらされます。主な作用は、腸内環境の改善や、代謝向上、血糖上昇の予防、体内時計の調整などです。
 
アメリカで行われた研究によると、夜勤と日勤を不規則に交代して勤務するシフトワーカーの消防士に、食べて良い時間を10時間以内に制限してもらったところ、血糖値、血圧、脂質異常などの改善が見られたそうです。
 
シフトワークでは、体内時計のリズムが乱れて、肥満、高血圧などの生活習慣病を起こしやすくなります。
体内時計を調節する重要なポイントは、食事時間です。
眠る時間が不規則でも食事を取る時間を整えておくと、臓器のリズムを保つことが可能になるのかもしれません。
 
シフトワークでは、睡眠障害をきたしたり、疲労が蓄積したりします。その上、周りの友人や商業施設の活動時間は日中ですが、自身の活動時間は夜になることがあり、人との交流や社会活動も制限され、孤独を感じることがあります。こうしたことから心身のストレスが大きく、生活習慣病のリスクも高くなります。
この研究によって、食事時間を調節することで健康障害のリスクを最小限に抑えることができる可能性が示されました。
 
勤務時間はどうしようもないとあきらめていた方には、健康維持ができる有効な方法として、ぜひ取り入れて頂きたい対策です。

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