みどころ解説SFL2023 1st Stage 第1節
※※ホームとかアウェイとか書いてますが、昨年とルールを混同していたための誤りです。申し訳ございません※※
■1戦目
広島iXA(ホーム) vs FAV(アウェイ)
広島iXAは、リーダーのストーム久保氏以外全員がメンバーチェンジという大胆なチームで参戦。
中でも特に注目はSFL2021にてG8Sチームでも出場していたキチパ氏。
昨年度は惜しくもSFL参戦が無かったが、個人戦で大きな活躍を見せた、投げキャラ使いの超トッププレイヤー。
今作の使用キャラであるザンギエフは、現状の調整ではやや苦しい面が目立つキャラとなっているが、先日行われたスト6初の大規模大会となるレッドブル組手日本予選では5位と、大きな存在感を見せた。
発売後まだ1ヶ月しか経っていないにも関わらず、既に練りに練られたそのプレイは、「ザンギ対策がキチパにだけ通用しない」と言われる。
その破壊力でチームのエースを担えるか。
FAV側の注目選手はチャン・ボン老師(ボンちゃん氏)。
個人的に、FAVチームの中では、現時点で一番仕上がりが良いのではと感じている。
立ち回りでの屈中P、立中K、弾の使い分けやバランスが非常によくまとまっており、これも個人的な話となるが、一度対戦させて頂いた際は、本当にどうやって勝てば良いのかわからなかった。
逆に、チャン老師以外のメンバーは直近でのキャラ変更があったりと、開幕での仕上がりにはやや不安が残る可能性がある。
特に昨年及び一昨年と、エースを務めたときど氏だが、
日曜のレッドブル組手本戦では、不安を抱えるプレイが内容が散見された。
日程的に激しい移動の連続であり、練習時間が満足に確保できなかったためと思われるが、SFL初戦である本日までに、どこまで精度が上がっているかに期待したい。
■2戦目
SS熊本(ホーム)vs シノビズム(アウェイ)
昨年度は目覚ましい活躍を遂げたSS熊本だが、
本年度は若手強豪チーム「IBUSHIGIN」と正式に提携することにより、更なる存在感を発揮。提携チームからの出場選手としてササモ氏を迎え入れた。
使用キャラも、JP(ネモ氏)、モダンマリーザ(Shuto氏)、ガイル(ひぐち氏)、DJ(ササモ氏)となっており、
道着キャラ(=スタンダードキャラ)であるケン、ルークがいないのも大きな特徴。
プレイヤーとしても個性的なメンバーが多く、全員が注目選手であるが、
その中でも特に注目はShuto氏。マリーザによる圧倒的な破壊力と、モダン操作ならではの防御力に注目したい。
また、個人的にIBUSHIGINは推しチームであり、ササモ氏のファンでもあるため、活躍を期待。
対するシノビズムは、ケン2名(ももち氏、ふじむら氏)とルーク1名(ヤマグチ氏)にマノン(ジョニィ氏)を加えた、
スタンダード道着3人+破壊力の高い投げキャラ1人という編成。
SS熊本とは全く逆の、安定したキャラ構成と言える。
アウェイでの試合となるが、道着キャラは総じて対応力が高いという特徴があり、相手がわからないアウェイでの試合に適しているとも言える可能性がある。
その盤石な立ち回りで、アウェイでの不利を弾き飛ばせるか。
※強力な牽制手段である「弾」、対空に無敵切り替えしにコンボにと接近戦の要となる「昇竜拳」を持ったキャラクターを道着キャラと呼ぶ。ストリートファイターにおけるスタンダードキャラであり、多くの状況に対応しやすい。
■3戦目
G8S(ホーム) vs CAG (アウェイ)
SFL2022における世界大会優勝チームであるG8Sだが、
前回のスポットメンバーであるどぐら氏の代わりに、同じく前回専属スパーリングパートナー兼コーチを務めた立川氏が加入。
本チームの注目ポイントは、カワノ氏と立川氏が「モダンルーク」を使用するところだ。
「スト6は18キャラにクラシックとモダンがあるので、実質36キャラ」と評されることもある通り、モダンとクラシックでは、対策の立ち回りがまるで違ってくる場合がある。
前作ストVに引き続き、立ち回りでの防御力とコンボ火力に長けたルークというキャラであるが、ことモダン操作を使用した際には、モダン昇竜とワンボタンSAの存在により、更に鉄壁ともいえる防御力を手にする。
その分火力が下がってしまったり、立ち回り上で非常に重要な立中K等の技が使えなくなってしまうデメリットもあるが、クラシックとは一味違うプレイに期待したい。
対するCAGだが、非常に前評判の高いチーム。
ストリートファイター以外のゲームで獅子奮迅の活躍をしたプレイヤーが揃っているが、
中でもGO1氏(ルーク本田)、かずのこ氏(キャミィ)の2名は「スタートダッシュメガネ」とも評されることがあり、新作格闘ゲームの攻略が異常に早いことで有名。
今作においても既に、非常に高い仕上がりを見せており、前評判に違わず、完成度の高いプレイが見られると期待している。
余談。
筆者個人の感想に過ぎない部分もあるのだが、
かずのこ氏の使用キャラであるキャミィに対しては、モダン操作が非常に有効であると感じている。
キャミィの強力な差し込み手段である低空ストライク、フーリガン、アクセルスピンナックルに対し、
モダン昇竜やワンボタンSAによって、見てから反撃できるというのがその理由だ。
アウェイである開幕戦、かずのこ氏のキャミィが出場する場合、モダン操作を本格起用しているホーム側G8Sとしては、カワノ氏か立川氏を被せることが予想される。
もしそうなった場合は、筆者としては本日最注目の試合となるので、ぜひ見てみたいところである。