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夢を叶える!黒鷲イレブン!

注:FE風花雪月はサッカーゲームではありません。

注2:この記事はFE黒鷲ルートのネタバレを含みます。

注3:ネタです。楽しめる方だけ楽しんでください。

フォーメーションは4-1-2-3

GK エーデルガルト
 我らが級長!皇帝!皇帝だからってイブラヒモビッチではない。チームのキャプテンである。堅実な守備と正確なフィードを武器に、攻守両面に活躍。現代サッカーではビルドアップ=その起点=ゴールキーパーの重要性が増しているらしい。彼女はその負担にも十分に応えられるだろう。黒鷲の強固なディフェンスの象徴とも言える存在だが、スピードのあるFWには弱い。チームが縦に間延びしてしまうのは、根本的な理由として、エーデルガルトの動きの遅さゆえに最終ラインを上げにくいから。最近走り込みを頑張っているらしい。盾から顔を見せてくれないのは、戦争としては正しいのだが。

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左SB フェルディナント
 フェルディナント!フォン!!エーギル!!!スピードとタフネスを備えた名サイドバックである。まぁ馬に乗ってるからね。敵陣では内に内に入っていこうとする傾向があり、孤立したところをしばしば狙われている。一方、それが功を奏して敵のディフェンスを撹乱することもあり、これに関しては一長一短と言ったところか。突破力と強烈なシュートも兼ね備えており、MF転向の噂が立っているという。それでチーム状況が向上するかというといささか疑問であるが、環境が人を作ることは間違いない。

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CB ベルナデッタ
 堅実な、といえば聞こえはいいが、悪く言えばミスを恐れるタイプとなるだろう。足元の技術には定評があり、ディフェンスにおいても高い対人能力を誇る。引きこもりは強いので。問題は、ミスを恐れてチャレンジの機会がそう多くないことである。バイタルエリアの敵を潰しに行けなかったり、持ち上がることができなかったり、現代のCBに求められるタスクをこなす上で、この消極性は喫緊の課題となるであろう。ロングフィードは正確だが、あまりFWを見ていないことが多く、ペトラが無茶振りに応えさせられる場面もしばしば。それでも失点減に貢献していることは確かで、「ミスを恐れて挑戦しないなら、挑戦しないとミスになるポジションへ置こう」という師の采配は実に的確だったと言えるだろう。
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CB ヒューベルト
 DFラインを厳しく統率するまとめ役。状況判断が的確で、トランジションにおいてはチームで最も頼りになる選手。一方、対人の面ではベルナデッタに比べて劣る部分もあり、スピードのあるFWにぶち抜かれていることもしばしば。同じCB同士、ベルナデッタとしっかり相談してチャレンジ&カバーの正確性を上げてもらえれば、失点はさらに減少することだろう。後述するあまりに自由な中盤と両サイドバックに翻弄されている苦労人でもあり、CBの割には行動範囲も広い。それがしばしば裏目にでることもあるが、それは打ち消されたリスクとトントンである。

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右SB シルヴァン
 青獅子の学級から移籍してきた期待のサイドバック。本人はWG志望だったがチーム事情からSBをさせられている。陽気なように見えて実は結構な苦労人なのである。プレーも一見無秩序に突撃と撤退を繰り返しているように見えるが(そしてそういう部分もあるが)、自由なカスパルの動きをフォローするために頑張っているというほうが的確かもしれない。WG出身ということもあり、ディフェンス能力には若干の疑問符がつく。フェルディナントの動きを見ながらリスク管理をしているつもりらしいがまだまだ甘く、たまに両サイドバックが敵陣深くに入ってしまい、ネガティブトランジションからCB2枚に相手FW3人が襲いかかってくるという愉快な場面がみられることも。

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DMF ドロテア
 自由な中盤と激しく動くSB、そして頑として動かないCBの間隙を埋めるべく奔走している人。つまり苦労人。チーム唯一の平民ながら、間違いなくチームのMVPである。一度退場したことがあり、その試合でチームの全員がその有り難みを味わった。(それでもゲームプランは変わらない。)いつだって俺たちは、いなくなってからアイツの有り難みに気付くんだ・・・。2得点あげているのは強烈なメテオ(じゃなくてロングシュート)のおかげである。プレーも派手さはないがそつなくこなす、リスク管理がしっかり取れているタイプの選手である。しばしば浮いた噂が流れてくるのは事実ではないが、無根というわけでもないらしい。そういう噂が流れても、ファンはむしろ同情気味である。

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右OMF リシテア
 中盤の強化目的でシーズン後半に金鹿の学級から引き抜かれた選手。期待されていたのはドロテアと協力して中盤の攻撃と守備を整理できる選手だったのだが・・・3試合も経てばあら不思議、なぜかリンハルトと同じ天才型のMFだったことが誰の目にも明らかに。とにかく突破力については圧倒的なのだが、勝負に真剣な彼女と悠々自適に見えるリンハルトでは致命的に動きが合わない。2人揃ってチームに絶好のチャンスと最大のピンチを提供し続ける姿は夫婦漫才の域。それでもハマった時の爆発力は随一。黒鷲のスコアをサッカーから野球のごとくしてみせたという意味で、この2人の個性には敬意を払うべき、なのかもしれない・・・

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左OMF リンハルト
 一つのパスで状況を打開できる天才的なMF。意外にカスパルと相性が良く、裏抜けしたカスパルへの長めのパスからゴールを演出する。その一方、本人はあまり動きたがらず、ディフェンスでもオフェンスでも最低限の働きしかしない。尤も、最低限がこの上なく有効であるという意味では文句のつけようがない。とにかく必死にプレーするリシテア(動きはめちゃくちゃ)とは、こうした部分の考え方が決定的に異なる。本人は、勝利のための最適な手段と考えた上で動いており、やる気がないわけでは断じてない。それはあながち間違いではないのかもしれないが、他の選手はそこまで達観していないということに留意すべきだろう。この間はなぜかペトラと一緒に2トップをやっていた。試合には6-4で勝利。もちろん2試合合計ではない。

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左WG シャミア
 フィニッシャー。とどめを刺す、という言葉がこれほど似合う選手もいない。チーム屈指のスピードと右左両方の決定力を誇る。右で組み立てて左で決めるという黄金パターンは彼女がいてこそ成立する。ミドルレンジからのシュートも強烈な上、良くも悪くも尖ったOMFたちによる撹乱を巧みに利用するしたたかさも備える。前世は暗殺者だったのかもしれない。守備もしっかりやってくれる上、深追いもしないというまさに理想的なFW。一番得意なプレーはハーフスペースから内に切り込むプレーなのだが、フェルディナントと被るのでそれが試合中実際に選択される機会は少ない。そのため、意外と外からクロスを上げるシーンが散見されるが、これもまた正確である。何をさせても上手い人というのは存在するものだ。顔もいい。

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CF ペトラ
 総じて優秀なCF。ブリギット仕込みの巧みな技術と肉体的な強さでボールキープ、ラストパス、シュートなど、ほとんどあらゆるプレーを完璧にやってのける。前線からの守備も根気強くやってくれるのだが、たまに深追いしすぎる嫌いがある。身長はそこまででもないが、跳躍力は自他共に認めるところで、ヘディングからのゴールも意外と多い。スピードもあるのだが、近く近くでプレーしたがる周囲の選手との兼ね合いもあり、今ひとつ有効打とはなっていない。なんでもできる上に駆け引きの上手さで相手に競り勝てるという特徴から、味方の「とりあえずロングフィード」や「とりあえずクロス」の標的になりやすい。そしてそこをしっかりと決めてくれる、本当に頼もしい存在。スタミナも十分。

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右WG カスパル
 DFをぶち抜くことに己の全てを費やす、FWらしいFW。切込隊長と言えるかもしれない。熱血漢であり、感情を表に出すタイプ。さらに言えば、調子の良さも悪さもプレーに露骨に出てしまう。あまり駆け引きとかを好むタイプではないのだが、突破力で何とかしてしまうのは流石の一言。一番好きなプレーは内に切り込んでのシュートだが、さすがに人数をかけられるとあっさり対応されてしまう。むしろスピードを生かした裏抜けや、切り返してのクロスのほうが点には繋がっている。身長が低いのを気にしているようだが、これはさすがにどうしようもない。やはり駆け引きの技術が彼の将来を握ってくるのだろう。イエローカードを貰うことが多い選手。

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 とにかく、中盤の出来次第で成績が左右されることは違いない。ここがハマれば点は取れるし、ハマらなければ点は期待できない。とは言え、ハマらなくても焦る必要はない。何しろ、トップとボトムの質において黒鷲は他チームの追随を許さない。全く点が取れないということや逆にボカスカ失点するということはないだろう。

 そういう意味ではむしろ、中盤から終盤にかけて変に焦り、全体が縦に間延びしてしまうというのが負けパターンになるのかもしれない。中盤の出来を娯楽として楽しみつつ、重要な部分では質の優位を生かして盤石に勝ちに行く。強者の戦い方というのは、やはりこれに尽きるのだ。

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