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キャンサー杯振り返り〜引き返せない道〜

すっかりチャンピオンミーティングの時だけ更新されるnoteになってしまいました。お久しぶりです。DPSです。

さて今回のチャンピオンミーティングですが、これまでとは少し書き方を変えようと思います。もちろんキャンサー杯前から導入された"ルームマッチ"がその理由となります。ルームマッチ以前のチャンピオンミーティングでは大会前に出来ることは仮説に基づいた育成のみで、検証に使えるのは1日20回の予選ラウンドしかありません。その前提条件がルームマッチで破壊されました。その気になれば100回でも200回でもレースが可能で、協力し合えば仮説に対してこれまでとは比べ物にならないほど正確な検証が可能です。量も質も全く別物になりました。あくまで想像に過ぎませんが、ルームマッチが実装されていなければほとんどのプレイヤーはセイウンスカイの固有が最強、の段階で止まっていたのではないでしょうか。

まずセイウンスカイから始めよ

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ルームマッチによりまず最初に発見されたのがセイウンスカイ。前回のチャンピオンミーティングで終盤入ってすぐの加速スキルが極めて強いことがわかりました。その中で「東京1600の終盤に入る地点が最後の直線に入る7メートル前」という事実により最終コーナーを先頭で回ってきたセイウンスカイが最終コーナー終了直前に固有を発動することが可能だと判明しました。「東京競馬場は直線が長いから後ろが有利」は幻想で3200のジェミニ杯と比べて終盤の距離が短いため差しや追い込みが速度差で追い付くための時間が足りず、スピード1200マイルSのセイウンスカイには誰も追いつけません。

それで作ったのが上のセイウンスカイです。かなり良いパラメータが出来たと思いルームマッチに行きますがボコボコにされ全く通用しませんでした。理由はもちろん・・・。

地固めを継ぐもの

はい、レース最序盤のポジションの奪い合いを制する地固めです。仮にコンセントレーションが発動しても地固めが発動したウマ娘には追いつけません。地固め持ちのウマ娘にハナを奪われてそのまま隊列が完成し、固有が発動せず終了となります。この時既にポジションを一度取ったら固有スキルでポジションを守ることが出来るスマートファルコンにアングリングスキーミングを継承させるプレイヤーも出てきていました。継承固有なので効果量は少ないですが、それでも同じスキルを発動するウマはいないので少なくとも逃げウマ同士で負けることはありません。

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地固めを取るにはオグリキャップかエアグルーヴのヒントか継承を使うしかありません。オグリキャップサポは逃げとの相性は良くないので、フレンドに地固め3持ちを探して毎日3回育成しました。初めて青3が出来た時に本人も地固め2を取れたのは非常にラッキーでした。

奪われたものは奪い返す

前述のセイウンスカイは一度ハナを奪われたらそのまま2番手で最後の直線に入ってズルズル下がるのみでしたが、中盤に発動する速度スキルを盛って賢さも上げポジションを速度差で奪い返す動きが可能であることがわかりました。とはいえ安定するわけではなく、スマートファルコン相手だと育成が明らかにワンランク下の相手でないとほぼ機能しませんでした。しかし、近いレベルのセイウンスカイミラーもしくはサイレンススズカなどスマートファルコン以外の逃げには目に見えて有利になります。自分がハナを奪えていれば勝ちですし、自分のセイウンスカイだけコーナーでハナを奪い返すチャンスがあります。

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この頃にはキャンサー杯の詳細が判明していたので夏ウマも取っています。賢さ重視なのでサポフジキセキを無理なく入れることができます。フジキセキはマイルコーナーもくれるため最終的には今回のチャンピオンミーティング用の育成では採用率100%となりました。

このセイウンスカイの完成度は適性Sも一つも取れていないし満足はしてませんでしたが、継承で両親合わせて地固め8持っていてもなかなか地固めをもらえません。地固めを取った上で育成もうまくいってさらにSも継承するのはハードルが高すぎて断念しました。

蓋と豪脚

ここまでの結論はレースのほとんどが逃げからのセイウンスカイ固有で終わる、というものですが実際はセイウンスカイの固有が発見されるのとほぼ同時にセイウンスカイを封殺する"蓋"戦略が広まっています。

パワーと賢さをスピードを無視して盛ることで終盤の入りまで先頭を維持して固有を妨害する戦略です。蓋が機能すれば誰もアングリングスキーミングが発動出来ず、よほど後ろのウマがヘタレてない限り逃げは全滅となります。元々スマートファルコンも固有による蓋性能の高さから選択されたウマ娘でした。

蓋を用意した場合は後ろのウマで決着する展開を想定して豪脚を継承したグラスワンダー、メジロライアン、ウオッカあたりの差し勢といつものナリタタイシン、ゴールドシップがよく使われていた印象です。豪脚はスキルの発動位置さえ良ければ逃げとの速度差もあり、道中のポジションと逃げウマのパラメータによってはセイウンスカイ固有が仮に発動しても差し切るケースもありました。

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前述した蓋は逃げウマが前提ですが、嫁グルーヴに中盤スキルを盛りまくって逃げウマを掃除するプランを大会前から模索していました。蓋含めて逃げウマを採用してハナが取れないなら逃げを使わないほうがマシです。逃げが競り合わなければ後ろのウマのチャンスは広がります。ルームマッチで何度かjk氏とじゃじる氏のスマートファルコンとテストした結果、僕のセイウンスカイが完全に足手まといであることが判明したので最終日に改めて用意した嫁グルーヴが上の画像です。うまくハマればかなり強力なスマートファルコンからもポジションを取れますが本人が勝ち切るのは無理なので後は後ろ頼みとなります。あくまで格上相手にワンチャン狙う構成として考えていました。

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セイウンスカイに次ぐ二の矢として用意していたグラスワンダー。この程度の量産型グラスワンダーではほとんど勝てず。

いざ本番

大会初日の時点でセイウンスカイに時間をかけ過ぎていたため他のウマは用意できていませんでしたが、1ラウンドの相手では地固めを持っていない逃げばかりでセイウンスカイがほぼほぼ勝ってくれました。試しに嫁グルーヴを使った時に自分のセイウンスカイを自分の嫁グルーヴが潰して負けたぐらいです。

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勝率はかなり良かったですが、セイウンスカイが通用しないレベルの相手にはほぼ負けており不安の残る1ラウンドでした。後ろで決着する時用のグラス、タイシンもまともに機能していません。その中でjk氏から、豪脚を切ってマルゼンスキー固有を継承させ、中盤でポジションを取りに行くナリタタイシンを提案されます。

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トウカイテイオーやビコーペガサス、ヤエノムテキ、ファインモーション、ウオッカあたりの完凸を持っていない、キタサンたづな以外はSRで埋める勢としては限界近くまで上振れたと思います。

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量産型グラスワンダーからパワーアップ。中盤スキルもしっかり盛れてかなり良い出来になりました。途中ゴールドシップなども試しましたが、このグラスが出来てメンバーも固まりました。

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セイウンスカイが潰れても勝てるようになってきたところで予選ラウンドが終了。

決勝戦と不安な1日

予選終了時点での各ウマの成績がこちら。

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前述した通り、ルームマッチではセイウンスカイが機能せずほとんど勝てていないためワンチャン狙ってやめグルーヴを使うか、格下相手にはまずとりこぼさないセイウンスカイを使うかで最後まで悩みました。

結果的にタイシン不発でグラスが豪脚発動位置対決で負けたら量産型グラスのレベルでも簡単に負けるパターンがあり、なんだかんだいっても決勝でガチファルコンに当たる可能性は低い、蓋を用意している第3のプレイヤーがいたらセイウンスカイも嫁グルーヴも変わらないといった点から勝率を上げることを考えて上記3人そのままで登録しました。あとはマッチングを祈るのみ。

そして伝説へ・・・

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相手は地固めセイウンスカイが2人で賢さは上げておらずパワーは1000ぐらい。セイウンスカイの固有発動は3人ともチャンスあるなと思っていましたが、結果的に僕のセイウンスカイがハナを奪ってスキルを発動した時点でほぼ勝負あり。タイシンも固有で中盤からポジションが取れている勝ちパターンで迫る影も発動してくれました。

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最後はアングリングスキーミングをタイシンが速度差で差し切りました。これでタウラス、ジェミニに続いてキャンサー杯もナリタタイシンが1着となり見事に三冠馬となってくれました。1994年の秋から競馬を見始めたのでBNWには思い入れがあまりなかったのですが、ナリタタイシンにだいぶ愛着が湧いてきました。

次もダート、短距離でなければナリタタイシンを使っていきたいです。今回も長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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