見出し画像

自分が美しいと思ったところまで


持って来た古材をブラシやヤスリで綺麗にします。
一口に綺麗にと言ってもこれが難しい。
どこまでヤスリをかけるのか問題。
かけないと手触りが悪い、かけすぎると古材の良さまでスポイルしてしまう。。。
で、試行錯誤の末たどり着いた答えが「自分が美しいと思ったところまで」でした。
古材磨きの正解は自分にしかないのです。
そして、この「自分で美しいを決める」って、結構、ワタクシの人生の真理だと思います。
自分で答えを決められるってとっても大変だけど、とっても幸せなことだと思います。
そう言えば料理研究家の土井勝さんが「揚げ物をする時、油からあげるタイミングがわからない」という質問に対して「食材が美しいと思った時にあげなさい」って言ったいたのを思い出しました。

さて、今日の小屋作業です。

ブラシでホコリや土、カビなどを落としてその後、ヤスリをかけます。
で、ささくれとか割れているところをノミを使って落として行きます。
とにかく、先人の職人が手を入れた材を、先人に失礼にならないように加工する。
素人が手を出していい領域なのか!難しい。100年前の材と職人に対するリスペクトですね。
写真、撮るの忘れるくらい没頭しました。。
ピンクの帽子は大工の井上さんにもらいました。。。

磨き終えた材。もとからあったホゾ等の加工はなるべくそのまま手を加えず。

こーゆーのもそのまま。美しい。

磨き終えた材たち。ビフォアー写真撮り忘れてた。
磨いていくと、最初に見た時に感じた印象と変わるのが面白かったです。
最初は「なんかゴツくてとっつきにくいな〜」と思ってたものも磨いていくと、
愛着が湧くのか、凹凸の一つ一つを見るからか、「なんか最初より優しい印象だな」となることが多かったです。
人間関係でもありますね。「うわ。こわそう。。」と思った人も話すと「すげーいい人」とか。

あ、なんか見つけた。

なにかな??

こんなとこにも小さな命が!
この葉はそのまま梁の上に!そのうち大きくなるのかな??光が当たらないから枯れちゃうかな。。どうなるかな。

さあ、次回は磨いた古材を加工して行きます!

ちなみにこの時点での完成予想模型!立派な模型ですね。犬友が「東面」「南面」って言ってもどこのことかわからないので作りました。。。
ここからどんどん変更を繰り返して行きます。

写真とステンドグラスのアトリエ「土曜舎」のブログですよ。 www.doyosya.net