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花束

花を束にするって愛だなと思う。
自分に向けての愛もあれば、誰かにあげるための愛で。
愛おしい気持ちの表れだと思う。

私が自分に花束を買える時は、私のことを愛したい時だ。

花は愛おしさの象徴だと気づいたのは、何年前だったかな。
小さい頃、妹が公園で紫色のちっちゃい花を
私にくれたことがあった気がする。
ふわっとしたちっちゃい子特有の髪の毛が透けていて
似合うだろうなと、私はお礼にシロツメクサで花かんむりを作った。
その頃の妹はピースが出来なくて
人差し指だけほっぺにくっつける謎のポーズで写真を撮られていた。
花かんむりに謎ポーズの幼い妹はとてもとても可愛くて愛おしかった。
花で表現出来る目に見えない愛が私は好きだ。

花に囲まれた季節に生まれたことを幸せに思う。
誕生日が近づくとまるで祝福してくれるかのように
花たちが咲き始めて、街が明るくなる。
なんて幸せな季節なんだろうって思ったら
いてもたってもいられなくて
散歩で10キロ歩いたりする。
これは春だからであって、冬には絶対にしないね。

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