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【ポケモンSVダブルバトル構築】びっくりテラスイッカコノヨ【22-5 129位】


はじめに


こんにちは。ダウングレードといいます。
今回PJCS2023の予選を129位で突破して、本戦に出場することが出来ました。
本戦の方は自分の力不足を痛感する結果となってしまいましたが、予選及び本戦で使用した構築について忘備録も兼ねて記事を書かせていただきました。

並び自体は特別珍しいものではないですが、6匹中4匹が採用率3%以下という珍しいテラスタイプとなっている事が特徴です。
読んで頂ければ嬉しいです。

構築経緯

1回目の予選が終了後から環境がある程度環境が固まってくることから対策が必要な対象を探していたところ、じーんさんの「感謝感激ディンヨザル」とやなぎさんの「安心ディンルーカイリュー」がグッドスタッフで固められており、プレイヤー自身の実績や立ち回り方にも言及されていることからメタの中心になりそうと感じた為、最低限この系統に勝てることから構築を考えることとしました。

やなぎさんの構築:https://t.co/ENq7d7vSCQ

じーんさんの構築:PJCSお疲れ!最強ディンコノヨを紹介するぞ!【ポケモンスカーレットバイオレット】 - YouTube

この2構築に対する切り口として、2構築ともイッカネズミ+コノヨザルに対する立ち回りでコノヨザルにカイリューの飛行テラバーストとディンルーの地震を集中するという形を取っていましたが、これは火力のあるディンルーが周知されていない故成立している対策だと感じました。
単純にカイリューより早いコノヨザルでこの指止まれ+ビルドアップから入られるだけでもかなりキツそうな印象で、当時流行りのイルカウインバレルにもかなり強めに組めそうであったことから早いイッカネズミ+コノヨザルをベースに構築を組み始めることとしました。

多くのカイリューの上を取れる素早さラインとして126以上で数値を探していましたが、対カイリューで素早さ関係がハッキリしていた方が再現性がある事と攻撃の痛い眼鏡ハバタクカミや増えることが予想された黒い霧パオジアンの上を取れた方が都合が良いという事でS-1の135族抜きまで振り凍える風と合わせて使う事としました。
とりあえず1回目の予選で使用していた汎用性のある4体と合わせて試運転してみたところ、先発イッカネズミ+コノヨザル、後発テツノツツミ+パオジアンが非常に対応力が高くほとんどの構築に対してゲームに出来るレベルであると感じました。




試運転時の構築



一方で残りの2体は選出率が低めで、特にカイリューについては一時的に3-4からスタートしやすいパーティ性質と拘り鉢巻との相性が悪いことやハバタクカミに対する立ち回りの苦しさから殆ど選出できなかったため、残り2枠を検討する事としました。
試運転時点で基本選出4体で充分有利と感じた構築と補強が欲しいと感じた構築は以下の通りでした。

有利
・イッカコノヨ
・イルカウインバレル
・カイリューディンルー系統
・キョジオーンチオンジェン系統

補強要
・バンギルガン
・カミイーユイ
・寿司(毒、通常)

これらと、試運転時に選出し辛かった理由を踏まえ残り2枠に求められる要素として以下の条件をピックアップしました。

①対バンギルガン、カミイーユイ適正
 (先発、後発まで考えると出来れば1体完結)
②対毒寿司適正
 (特殊高火力or毒タイプ)
③ヘイラッシャへ低リスクで後出し可能
 (対寿司でのパオジアン着地タイミング調整の為)
④ハバタクカミに隙を見せづらい
 (2体とも)

これらを満たすポケモンを探したところ地面テラス突撃チョッキカイリューが②以外の要素を満たせそうであったため、残りの1枠をキラフロル、ハバタクカミの前で動かせる特殊ポケモンで最もパワーのあるハバタクカミとして構築が完成しました。



本戦1回目使用構築


本戦2回目使用構築

個体解説



イッカネズミ

特性:フレンドガード
持ち物:マゴの実
テラスタイプ:毒
性格:図太い
努力値:H244 B196 S68
実数値:180-x-126-×-95-140
技:袋叩き/挑発/この指止まれ/守る

調整
B:A204鉢巻カイリューの飛行テラバースト+A178ディンルーの地震を98.4%耐え
S:コノヨザル+1
元々カイリュー+ディンルーに守る+怒りの前歯から入る予定でしたが、スペースの関係で抜けていきました。
このポケモンにテラスタルを使う展開の多くはイッカコノヨミラーであり、ミラーにおいては格闘半減ゴースト等倍のテラスタイプが一番強いと思っています。
ハバタクカミがムーンフォースでイッカネズミを押してくる展開に対しても選択となれる為毒としています。


コノヨザル

特性:負けん気→やる気(本戦2回目)
持ち物:食べ残し
テラスタイプ:炎
性格:陽気
努力値:H252 A4 B28 D92 S132
実数値:217-136-104-×-122-139
技:憤怒の拳/ドレインパンチ/ビルドアップ/守る

調整
B:炎テラス時A233イルカマンの神秘の雫ジェットパンチ耐え
S:S-1の最速テツノツツミ+1
積んだ後出来るだけ上から制圧したい為、素早さに多めに割いています。
通常より被弾回数が抑えられる為、自分視点と相手視点でダメージ許容範囲が違う点も強かったです。
負けん気でなくても勝てそうな試合が多かったことと、本戦に出てくるようなプレイヤーだと物真似ハーブ持ち以外の威嚇を序盤から投げてくることは少ないため、本戦2回目ではやる気に変更しました。
予選ではS138で使用していましたがイーユイと同速になったこともあり、本戦ではイッカネズミと合わせて素早さを1上げています。


カイリュー

特性:マルチスケイル
持ち物:突撃チョッキ
テラスタイプ:地面
性格:意地っ張り
努力値:H44 A252 B4 D4 S204
実数値:172-204-127-×-121-126
技:神速/アイアンヘッド/地震/アクアジェット

調整
S:S-1準速ハバタクカミ+2
ターゲットのカミイーユイ、バンギルガンの他イエッサン+グレンアルマやサーフゴー、コータス系統への駒として使用します。
一番汎用性の高い神速、採用理由の地震、地震と合わせてハバタクカミやゴーストテラスルガルガンを縛るアクアジェットまでが確定で、残りはハバタクカミに隙を見せない為のアイアンヘッドとしています。



パオジアン

特性:災いの剣
持ち物:気合の襷
テラスタイプ:ゴースト
性格:陽気
努力値:A252 D4 S252
実数値(努力値)155-172(252)-100-×-80-205(252)
技:アイススピナー/聖なる剣/守る/黒い霧→不意打ち(本戦2回目)

調整
AS。3回目の予選からは合体する寿司自体は著しく減りましたが、不意打ちが欲しい場面もそれ程多くなかったため選出段階で積まないよう黒い霧を残しました。
ただ本戦1回目以降追い風が増加したことで不意打ちが欲しい場面が増えたことや合体寿司の数が非常に少ない事、黒い霧なしでも詰むという訳ではない事から、本戦2回目では不意打ちに変更しています。


ハバタクカミ

特性:古代活性
持ち物:拘りメガネ
テラスタイプ:飛行
性格:臆病
努力値:H164 B36 C44 D12 S252
実数値:151-x-80-161-157-205
技:ムーンフォース/シャドーボール/マジカルシャイン/凍える風

調整
B:A172パオジアンのアイススピナーを最高乱数切り耐え
D:C205イーユイのオーバーヒート、C187ハバタクカミのフェアリーテラスメガネムーンフォースを最高乱数切り耐え
イーユイ、パオジアンの前で最低限の行動保証を持たせています。守りたい場面もありますが、HDヘイラッシャやチョッキキラフロル等に対してダメージが足りなさそうなので拘りメガネになりました。
フェアリーテラス、水テラスを使用していましたがテラスタルを使用したい状況が一番少なく、ピンポイントに使える形にした方がいいと判断してキツめのアロー+地面タイプに対して選択肢となれる飛行テラスとしました。


テツノツツミ

特性:クォークチャージ
持ち物:ブーストエナジー
テラスタイプ:鋼
性格:臆病
努力値:C220 D36 S252
実数値:131-x-134-172-85-206
技:フリーズドライ/ハイドロポンプ/凍える風/守る

調整
D:C187ハバタクカミのメガネマジカルシャインを最高乱数切り耐え
先発等でハバタクカミと対峙した際に隣に負担がかかり過ぎないよう最低限耐久に振っています。
テラスタルを切る事でキラフロルやハバタクカミの前でも行動回数を稼げるのは強かったです。


選出

基本選出

先発:イッカネズミ+コノヨザル
後発:テツノツツミ+パオジアン
先発でコノヨザルを育成した後テツノツツミの素早さ操作でコノヨザルを上から押しつけます。ドレインパンチは隙になりやすいため出来るだけ憤怒の拳を押せるように組み立てていきましょう。

対イッカコノヨ

先発:イッカネズミ+コノヨザル
後発:@2
1ターン目この指+ビルドor叩き+憤怒
2ターン目ゴーストテラスこの指+ドレパン
と動かれることが多かったです。
こちらは基本的に
1ターン目この指+ビルド
2ターン目毒テラスこの指+ビルド
から入ります。
A149コノヨザルのA+1憤怒(50)をこちらの毒テラスイッカネズミが4発耐えるのに対し、こちらの憤怒(50)がゴーストテラスイッカネズミに対してA+2で確定2発の為、初手のミラーを概ねかなり有利な状況で終えることができます。
3回目の予選ではスカーフコノヨ+ネズミ斬イッカが増えており、上位帯では初手で叩き+憤怒から入るプレイヤーも少なかったことから初手で守る+ビルドから入ることもありました。

対バンギルガンカミイーユイ

先発:カイリュー+テツノツツミorパオジアン
後発:コノヨザル+@1
カイリューの地震で2ターン目に両縛りにする事を狙います。
先発バンギルガン、後発カミイーユイの場合後発のコノヨザルが腐り気味となりますが、怯まなければカイリューのHPを相当残した状態でカミイーユイを迎えられる為基本的には押し切ることができます。
先発のテツノツツミorパオジアンは威嚇やヘイラッシャがいる場合はテツノツツミ、それ以外はパオジアンを投げることが多かったです。

対毒寿司

先発:テツノツツミ+ハバタクカミ
後発:パオジアン+カイリューorコノヨザル
毒菱を撒かせないようにキラフロルを処理しながら後発で詰めます。
自分の後発が物理のみの為ある程度先発でヘイラッシャを削っておくことも必要となる為テツノツツミの鋼テラスを使用してキラフロルを1ターン放置する立ち回りをする事が多かったです。

結果


PJCS予選 第3回マスターカテゴリ
22勝5敗 R1772.467 129位

本戦 1回目 9勝9敗
   2回目 10勝10敗

反省点

先発でイッカコノヨを先発で出せる時は高い勝率を出せたものの、出せないかつ先発を合わせられなかった時は、カイリューのパワーが低めなこともあり、択やテツノツツミのハイドロポンプ1回の命中の影響が大きい展開になってしまう事が多く安定して勝ち切れませんでした。
もう少し裏の選出についても相手の並びに依存しない強い動きが出来る形として落とし込むべきだったと思います。
また予選2回目時点と比較すると本戦ではイッカコノヨを先発で出せる機会が減っており少し旬が過ぎている事は気づいていましたが、練度の関係で新しい構築は断念しました。
短期間でいいパーティを作れる構築力とそれを採用に踏み込める自信も不足していたかなと思います。

最後に

今回予選抜けは初めてでしたが、本戦1回目はトラブルもありあまり楽しめなかった為、色々問題はあれどスッキリと終わらせる場が提供されて良かったです。
出来れば来年度以降は450人規模でオフラインでできる環境になったらいいですね…。
暫く休憩して、モチベーションがあればまた来年世界大会を目指そうと思います。

質問等がありましたら気軽に自分のTwitterのDMまでお願いします。
ありがとうございました。

Twitter:@down_grade_152

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