木のスプーンを自分で彫る
友人のFacebookに 手彫りのスプーンが載っていた。
自分でも前から木のスプーンを彫ってみたいと思っていたけれど
その方法や道具のこと、勝手にハードルが高いものだと思って
先延ばしにしていた。
友人は素敵なスプーンを楽しそうに次々に作っている様子。
教室があると教えられて わくわくしながらGWに参加してみた。
何よりも手ぶらで行っても教えてもらえるのがいい。
前日までにどんなものを作りたいか、その形や大きさを伝え、檜材を荒削りしたものを用意してもらう。
この日の教室は川西能勢口からバスで15分ほどの清和台中央にある、喫茶店の奥。小あがりのスペースには大きな机とにこやかな先生の笑顔。
教えてくれるのは川口圭太さん、道具も貸してくださる。
スプーンは丸刀で掬う部分を削り、外は小刀やカッターナイフでもいいそう。「彫る時は普段使わない筋肉を使ってる」と友人が言う。
確かに力が入ってしまう。
彫刻刀が木肌を削る感触も、音も、ヒノキの香りもいい!初回にして手彫りにハマってしまったようだ。
教室の時間だけでは完成しないので中途まで彫って未完成のまま持ち帰る。
まずは丸刀を手に入れることにした。
そして完成したのがこのスプーン。柄の曲線を出したくて削っていたら薄い柄になってしまったが 大満足!
立体を削り出す感覚が楽しくて手元に木材が無いので
それならかまぼこの板!と閃いてネットを検索すると
一枚の板から二本のスプーンを作っている記事があった。
早速にかまぼこをゲット。(本当はお弁当のおかずに買ったものです。)
手ごろだし、食品に使っているものだから口に触れても安心だろうし。
板は木目のところで刃が進まないこともあって 小さくても手強い。
それでも長さ11㎝、掬う部分が3cmx2.5㎝のスプーンが出来上がった。
多少いびつなものでも自分で作ると愛おしい。
調子に乗って彫り始めたら 薄くなり過ぎて 底に穴!が。
その穴の開いてしまった板の半分で短くてころころしたスプーンを
彫りました。計ってみたら小さじ1/2を計れるスプーンになった。
そこから立て続けにかまぼこ板からスプーンを彫って、彫って...。
ただいま5本出来上がっています。
その間にはちみつ瓶の底の方を掬えるスプーンが欲しいという
オーダーをもらい、先生にはちみつスプーンの荒削りをお願いして
送っていただいた。教室は火曜日に開催されているが来月までは行けそうにないし、待てなくなったから。
ゆうパックから取り出すとふわっとヒノキのよい香りが立つ。
プロトタイプを一本、柄の部分を曲線にしたらこれも薄い柄になった。
二本目は荒削りの形をなぞる様にしてシンプルに仕上げてみた。
木のスプーンを彫る熱は冷めそうもない。