おれ vs キッズ vs 賭博サイアーライン

死ねやハゲ!これは関西人のおはようである。
こんなことばかり言ってるからフォロワーは減るし電車では女の人が違う席に行くし競馬は負けばかり。浦和レッズサポーター顔負けの生粋のフーリガンとして令和を生きている私は自業自得の向かい風人生。

そんな中不思議なことがあるのだが、世のお子様はなんか私にビビらないのである。なんならよちよち寄ってくる。先日もディズニーで見知らぬ未就学児くらいの素敵なプリンセスがめっちゃいい笑顔でこっちガン見して手を伸ばしてきた。よしよし、我はベイマックスじゃないぞ。ちなみにご両親がササーっとベイマックスから我が子を引き離した。成人するまで守ってあげてな。

なんでやろなと思ったけど、まず私が不評を買うパターンはおそらく日本国の暗黙のルール、協調性を重視しないからというのが想像に容易い。
心にも思っていないことを言わなければならず、時間をかけて無駄なことをする集団に加わり否定してはならない。列を乱すものは罵声とSNSで天誅を喰らう。なお皆様が乱してる際に列にいても自分を外したライングループ負が出来てしまうのでご注意である。
これに該当しないのが天下の無法者、未就学キッズ。長いスクールライフで伝統あるジャパンの文化を学ぶ以前の生命は、それはそれはご飯をボロンボロンこぼすし公共で駄々をこねるしちんちんも出す。私も30代にしてボロンボロンご飯をこぼすし公共で駄々をこねるしちんちんも出しかけている。
まあ私は大人なので対策が打てるゆえ、ラーメン店では必ず紙エプロンをするのである。そして食べ終わったあとエプロンを見ると可愛らしい水玉模様が出来ているので命の尊さを感じている。シートベルトもヘルメットも絶対しようね。

で、私の脳内はキッズとあまり大差がないので警戒されないのか?いや、多分であるけど本能のまま生きているキッズは、表向き品行方正にやろうとしている大人が違和感まみれで気持ち悪い説を推したい。ソースは自分。
やりたくもない河原のゴミ掃除を寒い中文句言いながら行い、終わったあとに『やりがいを感じました、これからもやっていきたい』とか言われたらそりゃぎょっとする。嘘の吐き方は今後学校で学ぶからな。
私は幼い頃、両親が共働きだった故に、夏休みは教師である母親に連れられて勤務先の学校に連れて行かれていた。すると『あら~~息子さん?』みたいなやつが来るよね。

ちなみにキモがられることが多いけど、私は幼いときの記憶がかなり残っている。『あら~~息子さん?』みたいなおばちゃんは好きだった。おそらく子育て経験もあるのだろう、目線を合わせてくれるし敬語も使わない。『これたべる?お外で遊んでもいいよ~。お母さん似てるねえ~』距離感が近いけどこれでいいのだ、こっちの事嫌いじゃないし。作ったキャラじゃないから。子供にはすぐわかる。
私がすげえ苦手だったのは、先輩同僚の子だし、なんか無視するのもあれだな、、、という空気が異常に出てるやつ。決まって『いくつですか?名前はなんですか?』しか聞かない。お前絶対興味ないやん。漢字が読めない子供でもわかる。しがらみのわからない未就学児にとって本能的じゃないことを行使してくる大人は本当に怖い。
ちなみに大人の私はキッズと話すときは素である。気遣いもしない。精神年齢が5歳くらいなのでなんか言いたいこともちょっとわかるし、わかんなくてもノリでなんとかなる。子供なので。

あと子供といえば祖父母に無条件に可愛がられるというおまけが付くが、可哀想なことに私は4分の3の祖父母に可愛がられなかった。無視1、口喧しいの1、念仏を唱えて会話しないやつ1である。もちろんみんな好きじゃなかったし怖かった。
じゃあ残りの1は?母方の祖父であるが、庭の石を掘り返したり、商売モノのダンボールを切って遊んでもニコニコニコニコして、素顔で私に接してくれた。カブトムシ取りにもドライブにも連れて行ってくれた。同じ頃、父方の祖母は幼稚園児の私に『いい高校、いい大学に入らないと人権はない』と繰り返し圧をかけ、関関同立(関西の四私大、MARCHみたいなもの)の呪文を教えていたので差は歴然である。いつ親族が死んでもどうでもいいわとか抜かす私だが、この祖父の墓には毎年お参りに行っている。ちなみに墓参りは大嫌いであるが、頂いた恩と義理は欠かしてはならないのだ。感謝は言葉ではなく、誠意でしか返せない。私は親族で唯一祖父が大好きであった。

しかし、しかしである。この祖父はどんな人物かというと、母親に聞いた限り、ギャンブルの借金で家を傾かせていた話ばかり聞く。聞いた話の感じでいうと150°くらいは傾いてたと思う。母親からは『宝くじには必勝法がある』と喚いていた事実を聞き、伯父さん、つまり母親の兄からは『遠方の大学受験に親父が付き添いに来てくれていたのだけれど、試験を受けていたら競艇場にいってしまいそのまま失踪』というパンチの聞いた逸話ばかり出てくる。しまいに『あんたはこの血を引いているのよ!隔世遺伝よ!』とまで言われた。
数年前に亡くなった際の葬儀では、喪主の伯父さんの『生前は父が迷惑をおかけし、大変申し訳ございません』から始まり、だいぶ笑いをこらえてしまった。相当だったんだろうな。母親も棺に宝くじを入れてた。私も馬券入れてあげればよかったな。

なお、父方の祖父は無口で厳格で孫を殴るくらいで、仕事も堅く、お金を貯めに貯めて使うことなく私が幼少の頃に亡くなった。そしてこの財布の紐厳重ロック男と財布の紐ガバガバガバ太郎の血を引き継いだサラブレッドが私である。そして2人の下の名前は1文字違いでかなり似ているため、隔世遺伝の私のギャンブル事情に親族も注目である。幸いにも財布の紐厳重ロック男の血が流れているせいで、毎週農林水産省にちょっとずつお金を貢ぎ、ソシャゲ課金のために車を売る程度で済んでいる。感謝。

なお先日はネットで知り合った女の子を初対面で東京競馬場に連れて行った。眠れる血がこれ以上開花しないことを祈っている。

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