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グローバルヒストリー 文春新書の2冊

 たまたま、文春新書で、グローバルヒストリ関連の本を2冊連続して読みました。

① 近代初期のグローバルヒストリー:
  16世紀「世界史」のはじまり

② 古代末期のグローバルヒストリー
  シルクロードとローマ帝国の興亡

 この2冊に共通しているのは、「インド洋貿易」のユーラシアの歴史における重要性を指摘しているところ。
 グローバルヒストリーという新しい歴史叙述の展開によって、我々がいかに西洋中心史観に縛られているかがわかって来る。というのも、世界貿易といった場合、すぐに出てくるのが、大西洋の三角貿易などだから。
 長いユーラシアの歴史の中では、インド洋の貿易こそが大事であったということ。これが、各国史を超えて、ユーラシアワイドの歴史を再構築すると、明らかになってくる。

 さて、この「波」を踏まえて、むしろ西洋の貿易を振り返る、ちくま新書の「貿易の世界史」にいくか、それとも、ユーラシアワイドの貿易の舞台であり、実は21世紀の成長のエンジンとなる舞台についての、ブルーバックス「インド洋」に行くか、迷っているところ。