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幻覚世界の真実 テレンス・マッケナ

最近、リサイクル本で手にしました。あまりに刺激的なタイトルで、名著の予感が漂います。
目次には、「神秘の招き」「悪魔の楽園へ」に始まり、「超精神との出会い」「UFOとの会話」「億万のキノコの到来」といった、マジかよ?的なタイトルが並びます。

前書きにはこう書かれています。
「本書は一九七一年に起きた不思議な、しかも現実に起きた出来事について記録したもの。青年期にコロムビア南部を旅した私たちの旅行記であるとともに、この地域の熱帯雨林のジャングルに未知の世界を探し求めた冒険談でもある」

内容にワクワクするとともに、私が生まれた年に書かれたというのも、本書をリサイクル本として手にした運命を感じます。

まだ読み始めて1週間足らずで、全体の10%ほどしか読み終えてませんが、ジャングルに旅する前の数年間、著者は犯罪で捕まることから逃げるため、アジアを旅していたとあり、その中には日本も含まれていて、

「それにも増して最悪だったあの東京。別の惑星にでもいるようなあの雰囲気。職場環境に順応したふりをして、うぬぼれ、見栄を張っている嫌らしさ。非人間的な環境で、どこまで非人間的になれるか競争でもしているつもりなのか? あの夜の電車。秋葉原の英会話学校の窒息するような教室。金を使うことだけがすべての東京では、脱出の金を貯め込むことさえ不可能なのだ」と書かれています。

痛烈で直截。私が生まれた1971年の東京で、すでにこの東京。この文章一発でこの著者に惚れてしまいました。
読み終わる頃には、幻覚性キノコやUFOに興味を抱いているかはわかりませんが、続きがとても楽しみです。

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