見出し画像

#霊灯保安協会第1回大会 青単スピリット (Doubling) season視点

※この記事は眞白井エイドさん主催の霊灯保安協会第1回大会(https://spirit-pioneer.com/gesia-01/)への参加記事となります。

初めに

(Doubling) seasonと名乗っています。関東とMOを中心に活動をしています。
最初のパイオニアチャレンジャーデッキが出たあたりからパイオニアと青単スピリットをはじめて今に至ります。大きなイベントや予選では概ね青単スピリットを握っています。実績としては配信卓でケルーガファイアーズにボロボロに負けたことが挙げられます。

今回のテーマは【現在の環境と今後のメタ】ということで、一応はチャンピオンズカップなどの日本の競技シーンを意識して青単スピリットについて書いてみようと思います。サイクル3はエリア抜けれてないですし、最近は違うデッキの練習にリソースを割いているので最新のメタゲームに対する認識に自信はあまりありません。記事を書くようなタイミングでは無いのですが、せっかく面白そうな企画だし、こういうときじゃないと書き上げられない気がしたので書いてみました。勝手に乗っかってすみません。

デッキレシピ


想定されるメタによって細かい部分は変えるので概ね宗教紹介です。借り手3枚メインとかの方とは見えてるメタゲームに差がありそうなので載せておきます。採用カードの話とかはまた別の機会にできたら良いなと思っています。

ざっくり対面表

メタゲームについて考えるということで、存在してそうなデッキについてざっくり私見で有利不利を書いてみました。なんか漏れてたらごめんなさい。

★有利
ロータスコンボ、緑単信心、アブザンパルヘリオン、5Cニヴ=ミゼット再誕
★微有利
ネオフォーム、グルール機体、奇怪な具現
★五分
白単人間、各種スピリット
★微不利
アゾリウスコントロール、セレズニア天使、赤系アグロ、ラクドスサクリファイス、ディミーアローグ
★不利
ラクドスミッドレンジ、イゼットフェニックス、イゼット独創力

各対面所感

ロータスコンボ


名前が不味そう

特にメインは概ね打ち消しで勝てる対面です。サイド後も打ち消しを増やして対処するのが基本と考えていたのですが、最近龍王ドロモカが取られていて迷いどころ。以前入っていることがあった終止符のスフィンクスと違い鎖霊が効くのでまだ有情な面もありますが、ロータス2枚から出てくる上に一枚でも勝ちうるカードなのが辛いです。ダラダラ打ち消し構えていても勝てなくなってちょっと難しくなったかも。

緑単信心


嫌い

探訪が咎められない+飛行クロック止めるのが遅い+打ち消しが刺さるでガン有利だったのですが、ポルクラノス再誕の枚数次第で微有利ラインくらいまでは落ちてきそうな感じがします。基本的には打ち消し増やすだけのサイドプランでやってますが、あまりに酷いようなら証人保護サイドインも視野です。

アブザンパルヘリオン


こいつが墓地に落ちてる時が一番めんどい

鎖霊と打ち消しで大体大丈夫、メインならとんずらに縋るのもありです。(でもサイド後は減らす)墓地対策は要りません。最近あんまり見かけないですが、マルドゥとかエスパーはアブザンよりはキツいです。

5cニヴ=ミゼット再誕

通ったらほぼ負け

通ったら負けのカードのマナ域が高く(寓話が通っても負けません)、除去しながらのダブルアクションも難易度が高いため基本あまり負けません。
5cニヴはほぼ負けないのですが、系譜っぽい白日オムナスはあんまり対面したことなくてスピリット側の肌感掴めてないです。白日オムナス握ってスピリットと対面したことは何度かありますが、ニヴほどじゃないけど普通にスピリット有利ではありそうです。

ネオフォーム


普通にこいつのビートダウンもキツい

あんまり数を重ねられてないので本当に微有利なのか怪しいラインです。微不利くらいまでは落ちる可能性あり。探査に打ち消し1回当てれればだいぶ楽になる印象だけど、ハンデスにpushにそれを使いまわせるカードにとやべえ要素も一通りあるので楽だとは思えないです。今の体感としてはここに置きました。

グルール機体


こいつの強さに気づける人になりたかった

個人的には微有利くらい取れる印象ですが不利という話やデータを見たことあるので諸説あります。
サイドプランはとんずらと呪文貫き抜いて高尚な否定とバウンスを入れてます。大ぶりなアクションが多く打ち消しが機能しやすいので有利と思ってます。除去もあるデッキですが鎖鳴らしはあんまり温存せず出して、打ち消しと展開の卓を取れるようにするのが重要な印象です。

奇怪な具現


打ち消せなかった瞬間全ソフトカウンターがゴミになる

最大手ラクドスミッドレンジに強く、最近は質のいいガイドも公開されているので日本ではやや増加傾向にあると思います。MOだとあんまり居なくて最近の形には当たれてないので対面の印象はアップデートしきれてないかもしれません。
濃いオタクしか回してなかった時代に当たった印象では、打ち消し機能するし有利は有利だけどマスカンの数が多くて普通に弾ききれず創案の火通されて負けることもあるよねみたいなイメージだったので微有利に置きました。相手が濃いオタクだったからの可能性もあります。自分が具現握ってる時に青単に勝てるイメージはあまり湧きません...。

白単人間


後手だけど探訪と霊灯の罠あるからキープ。負け。

五分というか先手が超有利だと思います。相手の3枚目の土地が置かれるターンは鎖鳴らし構えて、相手が粗暴な聖戦士とか出してこないようだったらもう鎖鳴らし出しちゃう、みたいな思い切りは必要な印象。気を抜くと全然先手でも負けます。
また、銅纏いの先兵の登場に以前より前に倒した型が現れ始めており、先手でも速度負けするケースが増えてきているかもしれません。色の多い人間に関しては基本的に有利です。

スピリット

真のミラー最強生物

先手有利みたいな顔をしてますが鎖霊定着させた方が勝ちます。鎖霊の数が一致している場合はロード引いた方が勝ちます。
バントスピリットの場合は加えて霊廟の放浪者を維持することが重要になったりもします。

アゾリウスコントロール

誓ってケアしません

昔は有利寄りという意見をよく見ましたが、今や単体除去が優秀になりすぎて普通に不利だと思います。数も多く、覆せないほど不利というわけでもないのでしっかり寄せた構築をする価値がある対面と考えています。
私は結構ロングゲーム寄りのプラン、展開しすぎず一定の圧をかけ続けて、相手にアドバンテージ回復する隙を与えずに船乗りでドローを進めながら削り切る、みたいなプランを今は取っていて、それでそこそこは勝ててるのですが正解なのかは自信がありません。

セレズニア天使

こいつも無視したい時がある

打ち消しと証人保護と鎖霊で頑張るんですが、大体どのターンに何が通ってもキツいため結構要求値高めだと思います。翼の司教を無視するべきかが悩ましいですね。

赤系アグロ

鎖界の恥

色んなパターンを一纏めにしてしまいましたが、基本的に相手の方がゲームスピードも早く、軽めの除去もあるので不利だと思います。こちらのクロックが飛行なので拮抗状態に持ち込めれば最後に押し込むことができる側だったりするので、完全に不利とは言い難く微不利くらいかなと思います。
最近の注目株、ボロス召集は他のアグロ比で言うと鎖霊やバウンスがあんまり機能しないというキツさがありますが、逆に打ち消しは他のアグロより通用するのでやっぱり微不利くらいかなと思っています。例によってまだ実践経験が少ないのでこれから印象変わるかもです。
最近居ないですがボロスヒロイックは本当に無理です。

ラクドスサクリファイス

こいついつも灯失ってんな

ちゃんと回ってるラクドスサクリファイスには勝てないですがちゃんと回らないことが多いデッキという印象です。ちゃんと回らせない為にも命取りの論争はなるべくカウンターした方が良いと考えています。霊廟1体サクっても良いレベルだと思ってます。
初子さらいを取りたい分インスタント除去が少なめなので大きく計算を崩されにくいという良さもあります。波乱の悪魔には回答しないと秒で終わります。新オブニクシリスも同じく。

ディミーアローグ

出されるたびにそんなの居たわと思いながら負ける

このデッキも今の形とあんまやったことないけど除去のある青単スピリットみたいなデッキなのでちょっと不利だと思います。採用率不明ですが夜鷲のあさり屋もキツい。

ラクドスミッドレンジ

スピリットなんて環境に居ないから流弾よりこっち使いなよ

不利に置いたデッキの中ではマシな方で、微不利との間くらいです。
除去がキツいのはもちろん、ハンデスで前方確認されるのもプラン崩されるのもキツく、シェオルもほぼ触れずでまあまあ全てがキツいです。こちらが少しでも隙を見せたら速やかにライフを詰められてしまうのもキツいですね。60枚の中で一番キツくないのが鏡割りの寓話という体たらく。
とにかく最序盤に盤面の優位を築いて対処を迫り、侵入者や寓話、砕骨と言った3マナ域のカードを安心して着地させないことが重要と考えています。相手の動きの多くが1:1交換になるので祖先の象徴などでドローを進めてアドバンテージ差をつけるのも悪くないんですが、だらだらやってるとシェオルや寓話裏などのタイムリミットがありシビアです。そこらへん見るために以前は入れてなかった証人保護のサイドイン試してるけど悪くない感触です。
ラクドスミッドレンジ側が青単スピリットに構っていられないような時期(直近だとネオフォームやエニグマが流行っていた時期)なら多少は勝ちやすくなる印象もあります。
ちなみに、ラクドスっぽいカードを使いつつも3色目を足したり黒単にしたりしてるやつはよくわからないですがそんなに辛くないです。

イゼット独創力

このデッキにバリエーションなんて無い

メインはワームだろうとアトラクサだろうとかなり有利です。次のターンに独創力行けそうだなとなってから打ち消し構えで間に合うのでクロックの用意がしやすいです。ワームなら鎖霊でも良い。1ターン稼げば勝てるならアトラクサだろうと鎖霊でいいし、とんずらでも良いです。ハルクオパスは他よりはキツいけどそれでも有利な印象。
サイド後は終わりです。フィニッシャーが船砕きの怪物になってしまい止める手段がありません。除去やサメ台風が増えるので削り切るのもなかなか難しいです。なんとかクロック維持して足回り打ち消してお祈りくらいしかできることが無いかも。対戦相手のサイドボードを隠す、対戦相手がサイドチェンジする前に2戦目を始めるなどの対策が求められます。まあ一戦勝てばいいだけなことが多いので相手の事故を祈ります。

イゼットフェニックス

イゼットフェニックスのカードを見たくないので適当なカードを貼っておきます

当たったらほぼ終わりです。体感ですが、ミスプレイで負けた試合の後に当たることが多いので、ミスプレイをしないように心がけましょう。

直近の環境における青単スピリットについて

青単スピリットくん

今現在最大手、そしてこれからも最大手であろうラクドスミッドレンジに対して有利がつかないので、残念ながらあまり良い立ち位置ではありません。全く青単スピリットを握ったことのない人間が、今から競技の勝利だけを目的に握るべきデッキではないと思います。とは言え、多種多様なデッキが存在してメタが常に揺れ動くパイオニアなので、比較的青単スピリットに有利な土壌、というのは時折訪れます。

ラクドス以外の不利のつくデッキだとアゾリウスコントロールも結構使用者の多い印象ですが、海外の大会で(悪い方向で)とんでもない結果を残したため今後減少傾向に転じる可能性があり、そうなれば追い風と言えます。
アゾリウスコントロール自体が微不利なのもありますが、アゾリウスコントロールに抑圧されている重めのミッドレンジデッキ(白日、具現、グルール機体など)に対して大抵有利がつくのが大きいです。ゲームレンジ的には概ね近いところに居る白単人間は案外それらのミッドレンジに有利がつかないので、差別化要素とも言えるかもしれません。

有利が付くデッキで行くと、緑単、ロータスコンボは海外やMOだと人気がありますが、日本だと強さの割にはあまり見かけない印象です。緑単は流行っていた時期もあるので復権を祈りたいですね。ロータスはめちゃくちゃ質のいい日本語のガイドが出回った時期ですら大して増えてなかったのでもう無理でしょう。アブザンパルヘリオンはガードが下がり始めると急に現れて勝っていくイメージ。

ボロス召集はラクドスを筆頭に対策がバレ始めてる感もあり、それなりには居続ける可能性があれど、メタ上で大きな存在感を残し続けるかは怪しいと考えています。あまり意識しなくても良いかと思っています。

手札に居なくても3マナ浮いてるだけで強くない?

また、最近のスピリット事情を考慮する上で避けて通れないのがアゾリウススピリットの台頭だと思います。
友好色マナベースの改善によって安定感が増しており、隆盛するスピリット(と不詳の安息地)を取れないかわりに呪文捕らえや豊富なサイドカードを採用できます。1ターン目のクロックドロップの重要性がそれほどでもない・白いカードで充分に巻き返せる環境であればそちらを選ぶべきなのではないかと思っています。個人的には1ターン目にクロックを置けないと打消しや探訪のバリューが…と思っているのですが、実際勝っている方が居るので認識を改めていく必要があると考えています。

本来はしっかり比較してメリット・デメリットを検討したいところなのですが、私は恥ずかしながらまだ一度も回したことがない為、霊灯保安協会を除名されても仕方ありません。これまでお世話になりました。
(アゾリウススピリットを回したらまた何か書きたいです)

終わりに

ここまで読んでくださった方いらっしゃいましたら、ありがとうございました。駄文・散文、不確かな話が多い記事になってしまい恐縮です。書ききれてない部分などもありますし、特にAftermath以降の環境に対しては実体験が乏しいので、コメントやTwitterなどで気軽に質問・意見・批判・投石などいただけますと幸いです。他の方の青単記事も読みたいです。

また、企画していただいた眞白井エイド様、ありがとうございます。企画意図とズレていたらすみません…。
個人的に青単スピリットについて一度は何か書きたいと思って何度か筆は取っていたのですが、同じ回数筆を置いてきているので、書き上げたいと思える流れを作っていただいたことに感謝します。

なお、ラウンド1は一旦奇怪な具現で走る予定です。霊灯保安協会の皆様は対面に座らないでください。よろしくお願いします。

もうラクドスに負けたくないんだよね…

この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?