《順風/Favorable Winds》
なんの話か
こんにちは。
青単スピリットの話をします。
まずはこちらのリストをご覧ください。
https://www.mtggoldfish.com/deck/5670241
このリストを見た時、「その手があったか！」と膝を打ちつけたりはせず、「順風…？？？？？」となりました。
以下使う前の感情一覧になります。
デッキには確かに噛み合ってるけどカード微妙に弱くない？
至高の幻影と比べて悲しくなる弱さしてない？
でも霊灯カウントになるのは良さそう。
除去当たんないのもいいかも。
2マナなら許容範囲内ぐらいの強さな気もする。
イクサランブロックのアンコモンを二種類もデッキに入れたくなくない？
ラクドスみたいなパワカもりもりデッキ使ってる人に「順風ソリューションなんですよ～」とか言ったら鼻で笑われない？
それなりに感情が動いたのでMOパイオニアリーグを4リーグほど回してみたところ、16-4。順風のおかげで勝った試合が多かったわけではないものの、少なくともそんなに邪魔じゃないなと思ったのでラストチャンストライアルまで使い続けて、パイオニアオープンでは全部抜きました。使ってみての感覚を書いておこうと思います。
どう使ったか
私の以前の構築ベースで話しても無意味かもとも思うんですが、《とんずら》をメインからサイドに移して空いた枠に全入れしました。
順風が3枚なのに対して、サイドのとんずらは結果的に2枚になっていますが、これはラクドスミッドレンジや青白コントロールなどに対して《とんずら》だけでなく《勢団の銀行破り》や《厚かましい借り手》を重視してみようと考えたからであり、《順風》のせいではありません。
どう思ったか
良かった点
ラクドスサクリファイスの《波乱の悪魔》に対する恐れが大幅になくなり、かなりストレスなくプレイできた。これはそもそもロードが重要なマッチアップだったので当然と言えば当然。検証タイミングのMOではラクドスサクリファイスがかなり流行っており、良い思いが出来ました。
ジェスカイ異形化との対戦時、《至高の評決》からの立て直しが素早くできた。全除去に巻き込まれないロードはやはり偉さがあった。
《至高の幻影》と並べることにより、火力体制がかなり跳ね上がる。イゼットドレイクの様な火力で序盤をしのいでくるデッキに対して安心できる盤面を築けるチャンスが挙がったように思う。ロード4枚ではなかなか重ね引けないが7枚もあれば問題なし。
当たり前だけど置いたらそこそこは仕事をする。
悪しき点
思ったよりもクロックが遅かった。よくよく考えれば同じ2マナのソーサリーアクションとして《鎖霊》のクロックを超えるのが3体目以降なのは遅い。しかもその3体に《隆盛するスピリット》が含まれてはいけない。
序盤に置いてもクロックが遅いため展開の優先度が低く、結果的に《霊灯の罠》のコスト軽減が生きにくい。この部分が一番期待外れだったと思う。前述のとおり、全除去や火力をケアする必要がある相手に対してはやや優先度が上がる。そもそも《霊灯の罠》を構えておきたい相手に対しての相性が悪い気がした。
ラクドスミッドレンジに対して強くなかった。盤面空にされた後にこちらが順風に頼って建て直そうとしているようではさすがに遅い。まあこれは予想通りだったが、砕骨や税血のラインをスカす最強ムーブの可能性にも一縷の望みをかけていたので悲しい。
結果として、結構サイドアウトした。青単スピリットはそもそもクリーチャーカウントがシビアで、《霊灯の罠》や《執着的探訪》はほぼサイドアウトしないため、カードパワーが低く役割がいまいちフワフワしているこのカードは抜きがちだった。特にラストチャンス予選ではジェスカイ異形化と黒単ゾンビ(どう対処するべきかいまいち掴めず、やむを得ず自分の動きを押し通すプランにした。)以外のマッチでは全てサイドアウトした。（他の当たりはスゥルタイスーパーフレンズ、緑単信心×2、ラクドスミッドレンジ、アブザンパルヘリオン、白単人間）
不明点
青白コントロールには全く当たれなかった。全除去での立て直しを考えると強そうだが、代わりにメイン落ちした《とんずら》も青白コントロールに対して強く、役割が被るためサイドに入れなかった《祖先の象徴》の方が《順風》より強いと思う。
また使うか
また使うこともあると思う。
今回は3枚取ったけど、1~2枚ぐらいにするのもありかと思いました。他で枠あけてとんずらと共存する形もありかもしれません。
こういうカードがあっても良いよね、ぐらいの枠には見えたので、みんなも一回試してみてもいいと思います。
ところでファイナルには青単スピリットが1人しか居なかったみたいですね。オープンも3人だけかな？みんなも一回試してみてもいいとは思います。
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