情報処理安全確保支援士試験に効率よく合格するための勉強方法
情報処理安全確保支援士の合格を目指して勉強している皆さま、
情報処理安全確保支援士試験合格支援士のクリエイター 田中まさ です。
この記事では,情報処理安全確保支援士試験の合格を目標に勉強している方に向けて,私の体験から分かった効率よく合格するための勉強のコツを3つご紹介します。
これから勉強を進める方にはできるだけ効率的に,かつ楽しく合格できるよう,参考にしていただきたいと思います。
この記事は、2019年7月5日 技術評論社 Webサイトに掲載いただいた内容です。
『情報処理安全確保支援士パーフェクトラーニング過去問題集』午後試験問題の解説を執筆している田中雅幸です。この記事を読まれているあなたは,次の情報処理安全確保支援士試験の合格に向けて勉強を続けられていることと思います。
私は,これまで約20年間にわたり情報処理技術者試験の受験を続けており,プロジェクトマネージャ試験やITストラテジスト試験,そして情報処理安全確保支援士試験などの合格に向けて勉強を続けてきました。また,現在は情報処理技術者試験の受験者を中心に,毎月1回の勉強会を継続して開催しています。
あなたの勉強は順調に進んでいるでしょうか。
誰もが「次の試験で合格を勝ち取りたい!」と考えて勉強していると思います。でも,勉強ってなかなか継続できないですよね。まず,勉強時間の確保が難しい。特に社会人にとっては,仕事が忙しくてなかなか勉強時間が確保できずに,取り組めないのが現実だと思います。
今回は,情報処理安全確保支援士(セキスペ)の合格を目標に勉強している方に向けて,私の体験から分かった効率よく合格するための勉強のコツを3つご紹介します。これから勉強を進める方にはできるだけ効率的に,かつ楽しく合格できるよう,参考にしていただきたいと思います。
1 情報処理安全確保支援士試験の勉強方法を知る
1つめは,情報処理安全確保支援士試験の勉強方法を知るということです。情報処理安全確保支援士試験を知るではなく,その勉強方法を知るということです。ここでは午前試験,午後試験,それぞれについて,私の体験のなかで効率的だと感じた勉強方法をお伝えします。
午前試験……繰り返し解く!
午前試験の勉強方法は,過去問を繰り返し解く! 間違った問題は調べて理解して覚える! これしかありません。情報処理安全確保支援士試験の午前問題は,同じ問題,類似問題が繰り返し出題されます。ただし,やみくもに全問題を繰り返し解くのは効率的ではありません。私が効率的だと感じた勉強方法は,出題傾向を知る勉強方法です。私は,新しい試験区分を受験するときには出題傾向を知るために次の①から③を行います。
① 直前の試験からさかのぼり6回分の過去問を解く
② 各問題のキーワードを書き出して一覧表を作る
③ 再出題されている問題を年ごとに色分けして印をつける
ここからが効率の良い勉強方法です。この作成した一覧表を見ると一目瞭然,頻繁に再出題される問題と,再出題のサイクルが分かります。再出題のサイクルが分かると次の試験で再出題される可能性の高い問題が推測できます。
すべての問題を理解して解けることが望ましいですが,効率よく合格するという観点で考えると,出題傾向を知り,再出題される可能性の高い問題を知り,勉強することをおすすめします。特に試験直前は,再出題確率の高い過去問のみを見直すことで,必ず得点アップできます。パーフェクトラーニングに書いている午前問題出題回数と解説も利用して,効率よく得点アップを目指してください。
午後Ⅰ試験……苦手問題を解説できるようにする
午後Ⅰ試験についても,基本の勉強方法は過去問を繰り返し解くことになりますが,私が勉強した方法で特に効果があったと思う勉強方法を紹介します。それは,苦手問題を人に解説できるレベルまで理解するという勉強方法です。
解けなかった問題を解けるように勉強するのは当然と思われるかもしれませんが,意外とできていないのではないでしょうか。情報処理安全確保支援士の午後試験は正解率が6割で合格できます。4割解けない問題があっても6割正解すると合格できます。苦手問題は諦めて放置するという人もいると思います。
私が苦手問題を人に解説できるレベルまで勉強して感じたことは,解けないと思っている問題を一度理解して解くと大きな自信につながるということです。苦手問題を人に解説できるレベルまで理解しようとすると,時間がかかります。しかし,苦手問題を苦手のままにして勉強を続けるよりも,苦手問題を解けるようになるほうが効率よく得点アップできることが分かりました。
パーフェクトラーニングの午後問題解説を利用して,苦手問題にチャレンジしてみてください。試験までにまだ時間のある今の時期が,この勉強方法のチャンスです。
2 勉強を習慣にする
効率よく試験に合格するための勉強方法の2つめは,勉強を習慣にすることです。生活の中に勉強時間を組み込んでしまうことをおすすめします。
最初にも述べたように,勉強はなかなか継続できません。がんばって勉強するが続かない。がんばるってことは無理をしているということだと私は思います。勉強は,がんばらなくても続けられることが理想だと考えます。勉強を習慣にする1つの例として,私の勉強方法を紹介します。
私が習慣としている勉強方法は,「あさべん」です。朝に勉強することです。略して「あさべん」です。仕事のある日は職場近くのカフェで毎朝30分勉強することを習慣として続けています。私は会社員なので休日以外は毎日通勤しています。毎日決められた時間に通勤しなければなりません。その毎日の通勤を利用して毎朝30分の勉強時間が習慣となるように,生活リズムのなかに組み込んだのです。
30分あると情報処理安全確保支援士の午前Ⅰか午前Ⅱの問題1回分を解くことができます。午後Ⅰの問題1問も制限時間を30分と決めて解くことができます。出勤時刻という制限時間があるために集中して勉強することができます。朝じゃなくてもいいのです。あなたの生活スタイルに合わせて,1日の生活の中に勉強時間を組み込むことをおすすめします。
3 勉強仲間を作る
効率よく試験に合格するための勉強方法の3つめは,勉強仲間を作るということです。
なぜ,勉強仲間をつくるのか? その答えは,勉強仲間に囲まれていると,勉強することがあたりまえになるからです。「自分を変えたければ,付き合う人を変えろ。」ということを聞いたことがないでしょうか。勉強をしていない人に囲まれて勉強していると,「なんでそんなしんどい勉強をするの?」「そんな資格をとっても仕事には役に立たないでしょ?」という話を聞くことになります。勉強することが恥ずかしくなります。
しかし,目標に向かって進んでいるときに,同じ目標に向かって進む仲間,追いつきたいと思う仲間,背中を押してくれる仲間がいると,とても心強いものです。刺激を受ける仲間,応援してくれる仲間,応援したい仲間,この勉強仲間の存在は,勉強を続けるための大きな力となります。自然と勉強のモチベーションをキープできるようになり,勉強することがあたりまえになります。
私が実際に体験した,勉強仲間がいることで効率化できた勉強方法を1つご紹介します。「Teamゴゴイチ訓練」という勉強方法です。「Teamゴゴイチ訓練」は次のような流れで進めます。
① 情報処理技術者試験の同じ試験区分を受験する2~4名でグループを作る
② グループで同じ午後Ⅰ問題を1問解く。制限時間は30分
③ 自己採点する
④ グループ内で自分の解答を発表しながら,意見交換する。約30分
④の意見交換では,「なぜ間違ったのか」「なぜ正解できたのか」「どうしたら正解を見つけられるのか」などの観点で意見交換をします。自分では考えたこともないようなほかの人の意見を聞くことが勉強になります。独学では絶対に得られない気付きを得ることができる効率の良い勉強方法です。
「絶対に合格する!」意志を持ち続ける
私の体験した勉強方法のなかから,「効率的な勉強方法を知る」「勉強を習慣にする」「勉強仲間を作る」についてお伝えしました。ぜひ参考にして,あなたに合う勉強方法を見つけ出してください。
最後に
情報処理安全確保支援士試験に合格するために一番必要なこと,それは「絶対に合格する!」という強い意志を持ち続けることです。強い意志があれば,勉強を継続することができます。勉強を継続すれば必ず合格できます。諦めたらそこで終わりですが,諦めずに前に進み続けると,合格があなたに近づいてきます。
私の体験から紹介した勉強方法が1つでもあなたの参考になれば幸いです。合格をつかみ取ってください。楽しく勉強を続けましょう。
~仲間がいれば,勉強は楽しい!~
この記事は、2019年7月5日 技術評論社 Webサイトに掲載いただいた内容です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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