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#3 今までお世話になったストリートのシーンになにか貢献できるかもしれない

MACCHI
1993年3月9日生まれ。日本体育大学ダブルダッチサークル「乱縄」出身。昨年はDOUBLE DUTCH DELIGHT 2017 のゲストチーム「BAD TASTE」として出演。現役時代は「櫻羽華」として活躍する。KEITAがダブルダッチをはじめたきっかけ。現在はRed Bullの社員を経て、外資系酒造メーカーに努めている。

(※2018年5月15日の記事です)
I⇒イケポン
M⇒MACCHI
MS⇒MASA

僕の目指していたところは、アクロバットも全般的にできて、踊れるっていうプレイヤー


M:それこそ、当時ゴリゴリにアクロバットやって、ゴリゴリに踊る人っていなかった気がします。

I:常にいないよな。

M:なので、僕の目指していたところは、アクロバットも全般的にできて、踊れるっていうプレイヤーで。1年生の時にユーキさんに教えてもらった時にそうなるって決めたんですよ。アクロもダンスもどっちもやりたいって。それでロン宙やコークスクリューなんかもできるようになったし。ダンスのイメージの方が強かったかと思うんですけど、そういうプレイヤーに、事故のおかげで、ユーキさんのおかげでなれたかなっていうストーリーです(笑)。

I:コークとかしてたもんなあMACCHI。ナイト(Double Dutch Night)で当たったもんね。

M:vol.8ですね。

I:そう。

M:僕が2年生の時ですね、確か。まあ僕ら負けたんすけどね。

I:その時、もうすでにおれはMACCHIのこと知ってました。

M:デカイし目立ってたもんね。

I:黒かったし、アフロだったし(笑)。

M:そうだそうだ、アフロだったもんね。アフロはやっぱり目立つよな。

I:それ狙いだったんですよ(笑)。

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I:好きなダブルダッチチームは?

M:あーどこかなー。新しいことしたくて、縄の使い方をよく見てました。なので、鸞華も見てましたし、風雲華も見てたし。

I:FeAts-Gは?

M:も、もちろん見てました。あとは、バトルとかイベントの動画ばっかり見てました。ミックスチームでやる縄のトリックとか、結構面白いのものが産まれてるじゃないですか。そういうの見て「あ、なるほどーって」。

I:バトルはネタの宝庫やもんね。

M:そうなんですよ。それこそ、関西のブリナイ(Brilliant Night)も全部見てましたし。その時はちょうどMASAさん世代で、関東と関西の色がハッキリ分かれてた時期でした。関西のいいところを盗みたいなって思ってたんですよね。

I:その時感じていた関西の良さってどんなところだった?

M:ステージの使い方と、フォーメーションのうまさ、あと意外性ですね。僕の学生の時のイメージですけど、関東ってシンプルな構成が多くて、分かりやすいじゃないですか。関西っていい意味で分かりづらくて。

I:次なにが来るか分からない?

M:そうです。それこそ、M.A.Dの縄の入りとか。

I:縄を2組置いたフリするやつ?

M:はい。そういう裏切りも勉強になっていました。

僕がRed Bullに入るきっかけになった人、マーロックさんとはそこで出会いました。

I:MACCHIといえば、今はRed Bullで働いてるんだってね。もともと学生の時からSBM(STUDENT BRAND MANAGER)をやってたの?

M:SBMはやってないですね。学生の時はRed Bullとはあまり関わりはなくて。でも過去にRed Bullがサポートしてた4TUNE GAMEっていうイベントがあって、そこで優勝できたんですよ。4TUNE GAMEでは、BMX・BEATBOX・B-BOYING・DOUBLE DUTCH、それぞれのチャンピオンがプライズツアーっていうキャンプに行けるんです。僕がRed Bullに入るきっかけになった人、マーロックさんとはそこで出会いました。

I:プライズツアー。

M:そうです。僕が優勝したときは、伊豆のキャンプ場に4つのジャンルのチャンピオンが集まってキャンプをしたんですよ。

I:夢あるなあ。

M:そこでそれぞれのカルチャーの事を話して、学生ながらに一緒に盛り上げていこうっていう話をしたんですよね。

I:めっちゃいいなあ。

M:めっちゃいいんですよ。Red Bullのバーがついてて、BBQしてめちゃくちゃ酒飲んでみんなで遊んで。こんな機会ないと思って、カマしてやろうと思ったんですよ。名前を残したくて(笑)。

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I:おお(笑)。

M:めちゃくちゃ楽しませてくれたんですよ。ほんと楽しくて案の定ベロベロになってしまいました(笑)。キャンプ場のお風呂に千野さん(OVER THUMPZ)とも一緒に入らせてもらったと思います。現役の時にこんな贅沢な事あるのかって感じですよね(笑)。でも、お酒飲んで風呂入ったらめちゃくちゃアルコール回るじゃないですか。排水溝のとこにブワーって戻しちゃって。それを掃除してくれたのがマーロックさんです(笑)。
「おれはなんて失礼なことをしてしまったんだ!」と思って、数えきれないぐらい謝りました(笑)。それもあってマーロックさんと仲良くさせてもらえるようになって。ドリンクのサポートをしてもらったり、いろんなイベントに行かせてもらったり、ほんといろんな経験をさせてもらいました。そのキャンプ時に千野さんが、マーロックさん達に僕のことを紹介してくださったんですよね。「MACCHIっていって乱縄の主将やってるからこいつのことよろしく。」って。めちゃくちゃ嬉しかったです。

I:そうなんだ(笑)。

M:そういうきっかけを貰いつつも、ずっと実家で過ごしてきていたんで、ある時自立をしたいと思ったんですよね。1人でできるようになりたいと思って、知ってる人が誰もいないところオーストラリア留学に行こうと思ったんですよ。で、デライトが終わった後ひたすらアルバイトでお金を貯めてて、十分お金が貯まったなって思ったタイミングで、マーロックさんから「ちょっと昼飯いこうよ。」と。

I:ほお。

M:その時に「Red Bullで働かない?」って話をいただいました。留学のために結構な金額を貯めていたんで、「その話もう1年待ってもらえないですか?」って聞いたんです。そしたら「今はたまたま空きポジションができたからMACCHIを誘ってるけど、来年そこに空きポジションがあるかは分からないから、それはタイミングだよ。」って。
1回持ち帰らせてもらったんですけど、オーストラリアのワーホリって30歳まではできるんですよ。Red Bullって外資系で、英語も学べるチャンスなんじゃないかなって。今までお世話になったストリートのシーンになにか貢献できるかもしれないって思って入ったんで、今考えると本当に良い選択をしたなって思います。僕が入社したのは結構イレギュラーな枠だったみたいで、研修も1ヶ月だけして行ってらっしゃいって感じでした。何をしたらいいかわかんないし、メールの書き方も分かんないしっていう幕開けでしたね(笑)。

プレイヤーとしてやっていくよりかは、別の形で関わる方法があるんじゃないかなとは思ってます。

I:具体的にはどんなお仕事なの?

M:飲食店での販売本数を増やすセールスの部分と、お店の中でのブランディングです。例えば分かりやすい例で言うと、Red Bullの冷蔵庫が店内のどこにあると売り上げに繋がるかとかを提案したり、いわゆる営業というよりは、Red Bullで一緒にお店を盛り上げていこうっていうコンサルに近い仕事です。

I:Red Bullのブランドを守って、育てるってことか。

M:そうですね。今後ストリートカルチャーのイベントにも関われるようになったらめちゃくちゃ楽しいなって思います。Red Bullに入ってよかったことの一つは、クラブや飲食店にめちゃくちゃ詳しくなりました。クラブのスタッフとかと話してどうやってイベントが出来ているかっていう話を聞けたり、クラブの営業前の姿も見れるし。クラブって新しくてトレンディな場所であると思うんですけど、流行っている音楽とか、今来てるラッパーを観れるとか、ダブルダッチに関わってる上でもすごいメリットだと思います。

I:そうなんだ。仕事を始めてからダッチに対する飽きは出てきた?

M:プレイヤーとしてやっていくよりかは、別の形で関わる方法があるんじゃないかなとは思ってます。

I:違うやり方の方が。

M:そうです。イベントに誘わせてもらったり、イベントをやるハコ探しを手伝わせてもらったり。ダブルダッチのイベントをやる時に「どっかいいハコない?」って聞かれたら紹介できるとか、そういう方法でダブルダッチ業界に貢献できたらなっていう方にスイッチしましたね。

ダブルダッチのシーンに飽きたわけじゃないってことか。

M:ダブルダッチにはずっと関わってたいって思います。将来は町田印刷を継ぐ予定なので、ダブルダッチ関係の印刷物とか、ちょっとでもコストが抑えられて、プロチームの活動に対してとか、大会、イベントの方に繋がる形で関われたら嬉しいです。・・・めっちゃ真面目な話ししてる(笑)

I:真面目なんやな(笑)。

M:たぶん真面目なんですかね。ダブルダッチとそれに関わってる人たちが好きだから(笑)。シーンに貢献できたらって思ってます。

I:MACCHIの成功のもとは失敗なんやね。事故ったからダンスをはじめ、風呂で戻したことでRed Bullに(笑)。

M:そうですね(笑)。その2つはターニングポイントとなった失敗ですね(笑)。ほんといい失敗だった。それがなかったら今大阪にもいないですね。

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