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音声コンテンツ『だぶるばいせっぷす』について

Podcast番組『だぶるばいせっぷす 思想と哲学史』

はじめまして、『だぶるばいせっぷす』の木村です。

先ず、このコンテンツの簡単な説明からさせてもらいますと、このコンテンツは、主に哲学や、それに付随する思想などをテーマにした音声コンテンツで、Podcast等で配信させていただいております。


この様なコンテンツを作っている私ですが、哲学を専門的に勉強してきたとか、そういった類の教師というわけではありません。
昔から、哲学に興味はあったけれども、本格的な勉強はしてこなかった人間なんですけれども、フとしたキッカケで『哲学を一から勉強してみよう』と思うようになりました。

そして、どうせ勉強するなら、その過程をコンテンツ化することで、これを聞かれている皆さんも一緒に勉強ができれば良いなという思いで、コンテンツ化することにしました。
その為、形式としては、私が皆さんに思想や哲学史を教えるというスタンスではなく、私が学んだり理解したことを発表するというスタンスで、お送りしています。

ご利用される前に


私自身が一から勉強している過程なので、解釈が間違っていたり、哲学書の内容を深く理解できていないことから、内容を違ったニュアンスでお伝えすることもあるとは思いますが、予め、ご了承ください。

また、哲学という分野は、科学のように、誰の目から見ても結果が明らかなものを取り扱うという分野ではありません。
物事をどの様に認識するのかといった、感覚的なものを取り扱っているので、哲学書を読む人ごとに解釈が微妙に違ってきたりもします。
解釈が変わるからこそ、先人の教えをどの様に受け取るのかと言った違いによって、派閥などが出来たりもしますが…

オススメの哲学入門書

その為、もし、このコンテンツを聞いて興味をもたれた方は、ご自身で本を読まれることをお勧めします。
とはいっても、哲学書は膨大な量がありますし、どの本を読んだら良いかがわからないという方もいらっしゃるとは思いますので、少し紹介させていただきますと…
まずは、飲茶さんが書かれている『史上最強の哲学入門』という本をお勧めします。

この本ですが、グラップラー刃牙という漫画のネタを取り入れる形で、哲学を身近に感じさせるような形で書かれているので、原作の漫画が好きだという方は、とっつきやすい作品になっています。
原作ネタは、所々に散りばめられているだけなので、原作漫画を全く知らない方でも読める内容になっているので、その辺りは安心してもらっても大丈夫です。

本の構造としては、総勢32人の哲学者の思想を1冊で簡単に紹介するという作りになっています。
32人の哲学者の考えを1冊にまとめているので、1人あたりのページ数としては3p~5pぐらいに短くまとめられているので、哲学史をごく簡単に知るという目的で読むには、最適な本となっています。
書き方も、初めて哲学に触れる方を意識した書き方をされているので、一番最初に買って読む入門書としては、かなり優れていると思います。

本を買うのはお金がかかるので、どうせ買うなら、どの様な文章を書かれているのかを確かめてから買いたいという方は、飲茶さんの運営されているサイトを訪れてみると良いでしょう。
サイトは、『哲学的な何か、あと科学とか』という名前です。
飲茶さん自身が、同名のタイトルで本を出されているので、先程のタイトルをそのまま検索に掛けると、検索上位には本の方が出てくるかもしれませんが、その少し下の方に、サイトも出てきますので、そこに行ってみてください。

そのサイトでは、簡単な哲学史や科学的な事を、誰にでも分かるような言葉で簡単に書かれているので、オススメです。

その他には、光文社文庫や岩波書店から出されている哲学書もオススメです。
これらは、一番最初に触れるには、書き方が難解だったりもしますが、古代ギリシャ時代に書かれた作品を日本語訳してくれているので、興味があれば呼んでみることをお勧めします。
この2社を推薦する理由としては、単純に値段が安いことです。

哲学書は、それほど多くの人が読む類の本ではないので、少しマニアックなものになると、1冊で1万円近くする本も普通にあったりします。
しかし、この2社が出す文庫本は、大抵のものが1000円以下で買えるものばかりなので、試しに読んでみるのには良いと思います。
ただ、先程も少し書きましたが、書き方そのものは難解な書き方をされていますので、哲学書に馴染みがない方は、いきなり岩波文庫を読むよりも、先ほど紹介した飲茶さんの本を読むことをお勧めします。

本格的な哲学書に関しては、このコンテンツでも、後々、私自身が哲学書を読んだ上で要約し、重要だと思われる部分をピックアップして、私自身が読み解いたことや理解したことを解説として加えてたものをコンテンツとして出しています。
哲学書の読み解きは、回でいうなら第56回から行っています。
哲学書のタイトルをタグとしてつけていますので、哲学書にはどの様な事が書かれているのかを知りたい方は、その回を聞いてみるのも良いと思います。

今後の展開

せっかくなので、この流れに乗る形で、このコンテンツでは、これから先にどのようなものを取り扱っていくのかというのを簡単に説明していこうと思います。

先ず、この次の回の第2回~7回では、古代ギリシャのビッグ3と言っても良い、ソクラテス・プラトン・アリストテレスの説明を、極簡単に行っていきます。
実をいうと、この初期の段階ではコンテンツの方向性が定まっていませんでした。
また、冒頭部分でも触れましたが、私はこのコンテンツを作り始めると同時に哲学について勉強をし始めたので、当時は、本当に表面上の知識しかありませんでした。

その為、難しい事にはあまり触れない形で、表面的な部分だけを紹介しているのが、第2回~7回です。
簡単で大雑把にしか哲学に触れていないので、そういった意味では、私と同じ様に哲学に対する知識があまり無い方は聞きやすいかもしれません。

続いて第8回では、東洋哲学と西洋哲学の違いについて話していて、第9回~19回は、東洋哲学について話しています。
東洋哲学の思想は、バラモン教や仏教と密接につながっていたりもするので、宗教的な要素が強くなっています。
哲学的な思想と宗教は、切っても切れない様な関係性にあるのですが、根本的な部分では、実は真逆だったりします。

というのも、宗教が、その教義を信じ切る事が重要視されるのに対し、哲学は、全てを疑うことを前提とした考え方だったりするので、性質的には真逆だったりするのですが…
宗教的な考えを推し進めた結果、哲学的な答えにたどり着いたり、哲学を追求した結果、宗教になったりと、複雑な関係性になっていたりします。
例えば、バラモン教というカースト制を採用している宗教を論破するために、仏陀が東洋哲学を勉強して起こしたカウンターカルチャーが、結果として生み出したものが仏教だったりとかですね。

この様な、全く真逆の性質のものであったとしても、大きな視点で観れば同一のものという考えを前提において聞いていただけると、面白いかもしれません。

次の第20回~37回は、ここ近年で一番有名なカウンターカルチャー思想である、ヒッピー文化について取り扱っています。
キリスト教文化が前提となっているアメリカに済む人たちが、幻覚剤を通じて東洋哲学思想に目覚め、現代の完全管理社会に立ち向かうために作り上げたのがヒッピーカルチャーなんですが、その歴史を説明しています。
哲学や思想は、一見すると意味にないようなものと思われがちですが、ヒッピー文化を通して人の認識というのは確実に変わっていますし、その流れは今現在にもつながっていたりします。

哲学や思想というのが、現代社会にどの様に影響を与えているのかという視点で聞いてもらうと良いと思います。

続いて第38回からは、再び時代を古代に戻して、人間が思想を生み出していく根本的なところから振り返ります。
38回と39回では、人がどのようにして神という概念を生み出したのかという話をし、第40回と41回では、哲学の祖と言われているソクラテスが生まれる前には、どの様な哲学思想があったのかを観ていきます。
そして、第44回~49回では、現代に暮らす私達が『考える基準』としている科学も、思想の一つにしか過ぎず、その前提は案外脆いという話を、実際の科学理論を使って説明しています。

注意としていっておきますが、私は科学の教師などではないので、科学理論についてはニュアンスが違ったり、私自身の理解が間違っている部分もあるとは思いますが…
この回は、科学を勉強する回ではなく、絶対的に信頼できると思われている科学も、実は不安定な者の上に築かれているものだという事を理解してもらう回となっていますので、予めご了承ください。

第50回~55回は、プラトンが書いた対話編を読み解く準備をする回となっています。
プラトンというのは、哲学の祖といわれているソクラテスの弟子なのですが、師匠であるソクラテスは、自分自身で思想や考えを書き残すといった事を行っていません。
理由としては色々とあるようですが、一番大きい理由は、書き残すという一方的な方法よりも、対話するという双方向のコミュニケーションを好んだからだと言われています。

その為、ソクラテス自身の主張というのは、実際のところは分かりません。
しかし弟子のプラトンが、ソクラテスを主人公にして、本の中で誰かと対話させるという対談本の様な形式で、ソクラテスから受けた教えを書き残しているんです。
対話形式なので、本の中の例え話には、当時の政治体制や、ギリシャを取り巻く状況といった事が当然のように出てきます。

その為、当時のギリシャがどの様な状態にあったのかを、大まかにでも知っておかないと、置いてけぼりを食らってしまったりするんです。
ですので、当時のギリシャがどの様な時代の流れにあったのか、そして、その時代に生きる人達が、何故、哲学を学ばなければならなかったのかを、第50回~55回で簡単に説明しています。

そして、第56回からは、実際に哲学書にはどの様な事が書かれているのかを読み解く内容となっています。
56回~66回で、プラトンが書いた『プロタゴラス』という対話篇を読み解き、次に、『ゴルギアス』『メノン』『ソクラテスの弁明』と読み解いていきます。
先程も言いましたが、これらを書いたのはプラトンなので、厳密に言えば、ソクラテスの主張がそのまま書かれているというわけではありません。

ですが、これらの初期作品は、ソクラテスの意見を大きく反映していると言われているので、このコンテンツでは、ソクラテスの主張というカテゴリーで紹介させていただいています。
プラトンが書いた中期以降の作品である『パイドン』や『テアイテトス』や『饗宴』などは、同じ様にソクラテスが主人公として書かれているのですが、プラトンの考えが多く反映され始めているということで、プラトンのカテゴリーとして取り扱う予定です。

このコンテンツの全体の流れとしては、この様な感じで進んでいきますので、順番に聞いてもらった方が理解は深まるとは思いますが、興味を持ったところから聴いていただくのも良いと思います。

コンテンツ内容全体としての注意としていっておきますが。
このコンテンツでは、今まで哲学に興味を持っていなかった人達に、哲学に興味を持ってもらおうという思いから、例え話などで、漫画や映画のシーンやゲームの設定を引用すると言ったことを行っています。
漫画やアニメ、特に最近の深夜アニメや、SFを題材とした漫画では、取り扱うテーマが重く、哲学的な内容のものも多いので、そういったコンテンツが好きな人に哲学に興味を持ってもらう為に、意図的にそういった例を入れていたりします。
こういった分野に興味のない方は、聞き苦しい部分もあるとは思いますが、予めご了承ください。

逆にいうと、このコンテンツ内で取り扱っている、ゲームやアニメなどのエンターテイメント作品は、哲学に興味がある方にとっては楽しめる作品だと思いますので…
漫画やアニメを観たことがないという方は、これを機会に観てみることもお勧めしたいですが…

注意点

最期に、Podcastで配信したものは、サーバーに永久に残していくわけではなく、一定期間が過ぎた後には削除し、過去放送としてnoteなどで有料で販売させて頂く予定です。
無料で繰り返し聞きたいという方は、音声データを何らかの方法で保存しておくことをお勧めします。
noteには、サポート機能もございますので、コンテンツが気に入って応援したいという方のサポートもお待ちしております。

あと、私は『だぶるばいせっぷす』というタイトルのブログを運営していますが、そのブログ内で、このコンテンツの文字起こしを掲載しております。
文字で読みたいという方は、『だぶるばいせっぷす』で検索して、サイトを訪れてみてください。


このコンテンツでは現在、公開メールアドレスなどは用意しておりませんので、番組の感想などは、Twitterで『#だぶるばいせっぷす』をつけて書いていただくとありがたいです。

今後とも、『だぶるばいせっぷす 思想と哲学史』をよろしくお願いいたします。

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