アニメ「恋する小惑星」2周目

放送から3年経ったところで恋する小惑星を見返したので気付いたことなど。

1話

きららアニメは可愛いに事欠かないが、大半の作品でコメディ要素は用意してあっても弱め……なので視聴者側が順応していくことが大事。リアタイ時は3話くらいでこのアニメのノリに慣れた記憶があるけど、今回は1話で大丈夫そう。鈴矢萌役で上田麗奈がいかにも上田麗奈って演技をしてくれてるのが助かる。そういうのがあると作品に入り込みやすい。

マイカタイム雲母カラットなんてメタネタあったの完全に忘れてたが……ｗ　突っ込むにも詳細に突っ込めないのでダメですとしか言えないイノ先輩かわいい。

あと幼少期あおの言い間違いをいじった同級生2名のうち1人がCV嶺内ともみで狂ってしまった。この作品の2年後には同じくきらら発のアニメで最高の演技をして、その1年後にはもう……新天地で幸せにしていてくれれば何でもという思い。

3話

ゆるいね。思ってたよりゆるいかも。
柱状節理でツボった記憶がありすぎて不意打ちにならなかったので今回は笑わなかった。

きらら作品はアルバイト回とメイド服回がノルマなんかな？スローループではカレー屋、ぼっち・ざ・ろっく！ではライブハウス、三者三葉では洋菓子店、まちカドまぞくでは精肉店。俺もコネで働きたいぜという気持ちと、そこでやらかして顔向けできなくなったら詰むよなという気持ちがあります。
みんな労務を全うして「労働いいね！」みたいな感じ出されるのがあまり好きではないので(嫉妬)、発狂してぶっ壊れながら接客していたぼっちちゃんを思い出している。今後アニメでアルバイト回のたびにあの異常接客を思い出して笑うのかもしれない。

5話

桜先輩のいいところ悪いところ両方出てる回。見た目は一番好きだけど振る舞いが、悪い子じゃないどころか根はいい子なのはわかっていてもね。
真面目な部活だからこそ雰囲気悪くするような口下手な人がいるのはヒヤヒヤするけど、それも含めて描き出すことでリアリティを下支えするやり方でもあるんだろうな。できればそういう子が明るい他の子たちに支えられるだけじゃなく、共助の関係であってほしいなとも思う。

6話

野球部の男が話に出てきて桜先輩が照れてオタクがクソ荒れてたの思い出してワロタ、きららアニメには珍しい光景だよね。
てか面倒くさい先輩扱いの割に他部の下級生にすら喧嘩売られてて割といじられポジなのか……？

文化祭でメイド服着てカフェやるのも例の強いアニメに印象上書きされてしまい、きらきらでぴゅあぴゅあな美味しくな～れがないと満足できない体になってしまった。

7話

もうだいぶ昔の話で曖昧だけど、身近にも推薦か何かで受かって周りにバレないようすごく気を配っている人がいた……気がする。
(そんで同じようなことを初見時の感想にもきっと書いている)

8話

このアニメは質感がいい。高校で真面目な文化部に所属してた人はすごく沁みるんじゃないかなと。

そして仄かな百合の香り……同居！？いや同居って言った！？！？急に強火になるやん……

ところで地学オリンピックの会場にいた冴木ちゃんはCV嶺内ともみさんです(再)。このままではあおが遠くへ行ってしまう、という話にもリンクしてまた寂しい気持ちになってきた。

10話

新入りの緑の方、もっと難儀な子という印象があったけどこれなら桜先輩の方が100倍やばかったね。こういう真面目過ぎてしまうキャラを登場させるのは作者の"癖(ヘキ)"なんだろうか、それともアカデミック系の文化部あるある？チカちゃんはTHE・小原好美で非常にかわいい。

11話

きら星チャレンジの話は空気感というかリアリティというべきか、何だか似たような経験をした覚えがあるような……という気持ちを想起させてくれて好きな回。たぶん存在しない記憶も結構な割合で含まれていると思うけど、それもこの作品の描き方が実感的ゆえ。

ところでマッキーちゃんの声を聴いたときビックリor混乱した人もいるんじゃなかろうか？というのも声がめっちゃ上田麗奈っぽく聴こえる。でも上田麗奈は既にメインキャラで声当ててるので、じゃあこれは誰！？石見舞菜香がこういう演技をするイメージなかったし、今でもそのイメージ定着してないなぁ。そしてめっちゃ上手い。
ちなみにこの後「安達としまむら」でも上田麗奈がいるのに他に上田麗奈っぽい声のキャラが出てきたので、こっちにも石見舞菜香出てるなぁ思ってED確認したら花澤香菜だった。

12話＋全体

この作品の強みはアカデミックな領域に近いテーマを扱ってることだったなぁと再確認。
ぼざろがヒットして「懐かしいな～俺も文化祭でバンドやったわ～」などと語り出すファンが多くて、これ陰キャ主人公アニメであって懐かしむべきは文化祭への忌避感や体育祭で求められる団結・結束への嫌悪だろ？という気持ちにさせられた。その点で恋アスはそういう人たちが湧いてこないし、仮に似たような経験をしたことを語るオタクがいたところで複雑な感情になることもない。

にしてもきら星チャレンジの2回に関しては本当にいい出来。これで終わるから実際以上に良いアニメだったような印象が残る

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放送直後から2期を求める声もぼちぼちあって、原作ストックがないから……ってことで3年空き、現在はどうなんだろう。1年生の2人がまともに絡む話が見たいので続編あってほしいね。