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道徳授業まとめ

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道徳の授業に関する記事をまとめています。
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#道徳の教科化

一読総合法以外の道徳の授業

道徳科の授業法の定番と言えば、一読総合法です。 昔は一読四分進法と呼ばれていました。 要は、今ある読み物教材の特性を活かした授業の進め方です。基本的にどの教科書教材もこの進め方に準拠したものになっています。いわゆる道徳の授業というとこの方法が真っ先に考えられます。 授業としては、 ①価値や資料への導入(経験や価値のイメージを問います。) ②先生の範読 ③物語の起・承・転・結ごとに一つずつの発問 ④自分の生活の振り返り ⑤先生からの説話 といった流れです。

道徳の授業の成功は始まる前から決まっている。

様々な附属の小学校が公開授業をしています。土曜日にしてくれることもあれば、平日のところもあります。 土日にはできるだけ授業を参観するようにしているのですが、その中で、気づいたことが一つあります。 それがタイトルにある。 道徳の授業の成功は始まる前から決まっている。ということ。 始まる前から、すでに雰囲気がよいクラスの授業は何をやってもうまくいきます。逆に何だか重苦しい雰囲気が流れているときは、だいたい上手くいかないことが多いです。 今年の6月に筑波大学に授業を見に行

すごく簡単な道徳授業上達法

道徳科の教材研究をするのは大変です。というより、道徳科の授業にまで労力を回すのが難しいという方が適切かもしれません。 何故なら、効率が良くないから。 例えば、道徳科の授業の教材研究を3時間かけてしたとします。すると、一時間の授業がぶっつけ本番でするよりも良い授業になるはずです。(理屈の上では。) では、その3時間の教材研究を国語科ですれば?小学校の国語科の一単元が10時間分の単元であれば、その10時間分が充実することになります。 なので、どうしても、道徳の授業研究をす

道徳科と国語科の違いは?

道徳科とよく似ている教科に国語科があります。 例えば、どちらの教科も文章を読んで考えるという点は共通しています。 道徳科ではそれを読み物教材、国語科では「物語文」や「説明文」として扱われています。 例をあげると「泣いた赤鬼」という教材は道徳の教科書にも、国語の教科書にも掲載されています。 また、「どんな気持ちですか?」という発問も、道徳、国語共によく使われる発問です。(国語科では、気持ちばかりで気持ち悪いと言われることもあったそうです。) そして、教える側も、意識し