エルデンリングについてのお気持ち表明

お気持ちを表明すると言ってから一ヶ月、狩人になったりあの世でお前にわび続けたり挙句の果てにコロったりしてるうちにこんな時期になってしまった。だいたい4ヶ月にわたって楽しませてもらったので、ここはお気持ちを表明するしかなかろうとお気持ちをしたためてみる。

まずはこれで熟知せよ。要は陰々滅々としたオープンワールドを走り回ってモンスターやら何故か切りかかってくる怖い人(穏当な表現)を成敗していくゲームと思えばよい。

自分の遊ぶフロム製死にゲーとしては2作目になるのか。フロム製のゲームとしては、初期のアーマードコアとかやってたりしたんだけど、これは系列がぜんぜん違うね。

前回のSEKIROがだいぶ面白かった(そしてだいぶ死んだ)ので、今回のもだいぶ期待していたんだけど。

エルデンリングの良いところ

進行がかなり自由

プレイヤーは謎の声から「エルデ(ゲーム世界の名前)の王になれ)」とふわっと言われて一通りのチュートリアルを終えるとフィールドに放り出されるんだが、その後はしばらく「祝福」というセーブポイントから伸びる光に向かって旅をすることになる。
基本的にはこの祝福を辿っていけば、最終的な目的地にたどり着けるようにはなっている。プレイヤーはこの順序に従って旅をしてもいいし、脇道にそれて目についた洞窟やら砦やらに忍び込んで財宝をあさってもいい。自由とはそういうことだ。
途中からは祝福のガイドをガン無視して盗掘やらNPCイベントをこなしたほうが、いろんな武装やらアイテムやらを手に入れられる。それに、進行に必要なアイテムがノーヒントでとんでもないところに配置されてたりするので、そういう意味でもレールに乗るのではなく虱潰しに探検したほうが良い。

装備・スキルがかなり自由

上記の探索で取得できる装備がかなり多彩。片手剣に盾、という伝統的冒険者ごっこもできれば、「それは剣というにはあまりにも大きすぎた」とばかりのグレートソード一本で戦うこともできる。魔法の素質を高めて杖や聖印を持てば魔法使いにだってなれる。
プレイのスタイルや、キャラのビルド方法にもよるが、極端に弱くなるような育成方法はないはずで、プレイヤーのスキルと工夫次第でどんなやり方でもクリアまではもっていける…はず。

特定の条件でお助けNPCを呼べる

SEKIROと一番違うのがここかな。「遺灰」という召喚アイテムを使えば、壁役になってくれるお助けNPCを召喚できる。この遺灰にも様々な種別があって、ひたすら壁になってくれるやつもいれば、積極的に攻撃してダメージソースになってくれるやつもいる。プレイヤーは遺灰とボスが戦ってる隙に背後から殴りかかればどんなボスもあっさりって寸法よ!
…そうは問屋が卸さないのだけれども。大抵のボスが範囲攻撃を持っていたりするし、調子に乗って背中から殴っていたら急にタゲをこちらに向けてきてあっさり死ぬ。遺灰が予想外に早く死んでボスの猛攻を防御できずに死ぬ。世の中そんなにうまい話はないという教訓を教えてくれる。

さっくり死ぬ

SEKIROでもそうだったが、このゲームも例に漏れず、そりゃもーあっさり死ぬ。容赦なく死ぬ。死因としては以下。
・雑魚に囲まれて死ぬ
・強いボスにやられて死ぬ 
 なおどんなボスでも、ボスの攻撃3発持ちこたえられたら上出来な部類
・軽率に足を踏み外して死ぬ
・罠に引っかかって死ぬ
・状態異常で死ぬ
・とにかくなんでもいいが死ぬ
完全に悪いところの羅列にしか見えないがさにあらず。SEKIROのときもそうだったが、実際死ぬ要因が理不尽であることはあんまりなかったりする。大抵「あたりを警戒せずに突き進んだ」とか、「敵の攻撃に対して回避や防御のタイミングを間違っていた」とかの明確な理由がある。そこを解決できれば、ほぼ間違いなく次の段階に進めるのだ。
さらに、装備やスキルの組み合わせが多彩であることから、解決のためにいろんなことを試せる。試した結果がうまくハマればびっくりするほどすんなり抜けられたりもする。
死に戻りの時間もかなり短く作られているのでさほどストレスにならないのも○。

エルデンリングの悪いところ

ストーリーが良くわからない

アクションとしては上記のようにかなり秀逸なのだが、いかんせんストーリーがわけがわからない。基本的な線としては、最初の方に書いたように「エルデの王」を目指して旅をする、ということなんだけど、モンスターならいざしらず、途中で出てくる人々の大半が理由も言わずに殴りかかってくるのはどういうわけだい。たしかに交渉可能な人もいることはいるけど。どうも、随所にある石碑やら、参考文献、はてはアイテムの説明を読み解けば見えてくるらしいけど…。
一番わけがわからないのは、巨人の山麓のイベントを終えたあと、なぜか崩れ落ちるファルムアズラに飛ばされ、そこをクリアするとラストダンジョンに飛ばされること。何がどうなってるわけ?
ファルムアズラといえば、竜王ブラキドサクスと対面する前になんでお外の床で寝るの。周りは竜巻とか嵐とかで大変なことになってるのに。

進行にかかわるアイテムがほぼノーヒントで全く関係ないところに落ちている

かなり自由なエルデンリングだが、ストーリーを進めるためにいくつか必須の関門があって、その関門を抜けるために必要な鍵がそこらへんのどーでもいいような砦に放置されてたりする。具体的にはデクタスの割符。わかるかそんなもん!

アップデートで強いスキルがナーフされる

エルデンリングはオンラインプレイで他のプレイヤーと対戦できたり、あるいは協力して攻略することもできたりするんだけど、対人マッチのバランスをとるためか、アップデートのたびに強いスキルの効果が弱体化してたりする。ついこのあいだのVer1.06アップデートだと、自分のメイン武器の刀「屍山血河」が弱体化されてて愕然とした。なんのために技量神秘侍を育てたと思っているのか…!

ほかにもまあ言いたいことがあったりなかったりするが、基本的には傑作の部類だと思う。さあやれ。そして灰になれ。そして生き返れ。エルデの王となるのだ。

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