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新春の旅、ご風景

投宿した「つるや旅館」の歴史は、
「創業400年!江戸時代初期の旅籠から…、幕末に参勤交代が止むと宿場は…、」
とホームページに記載されていました。
いやぁ~、もの凄い歴史を積んでいる旅館!
此処から碓氷峠の急坂が始まるというか終るというかの場所にあるので昔の感覚で云えば軽井沢宿の入口にある茶屋であり、宿であったことは想像出来ます。
しかし、そこまでとは知らずに「軽井沢、旅館」で検索して宿泊予約をしていました。
調べ過ぎは面白くないと以前に書きましたが…此れは予習不足でした。

通りに面した本館二階のツインの部屋でしたので妻は開口一番
「ちょっと、ビジネス・ホテルのサイズねぇ…、」
という失礼な…言葉でした。
入館してからホームページを観たり風呂の行き帰りかにチラ見したのか
「ねぇ、広い部屋も畳の部屋もあったんだねぇ…。」
とは後の話でして…、
「それは、此方の都合でこの部屋にしただけですよ…。」
宿の向かい側は工事が入っていて、その後ろの小山の上に奇妙な建屋が立っている…。
「宿なのかな? 別荘かな?」
「館山の先でもそんなことあったんじゃない…?」
「房総半島最西端の州の崎にある「風の抄」さんの時ね…、宿側が高台だったけどね…。

あらためて外出することもなく、ロビーと同じコンセプトの大正浪漫風の椅子に腰を掛けてまったりしていると
「白州次郎の記事が載ってるよ~、」
と部屋にある軽井沢タウン誌を妻が差し出してきたので目を通す。
妻は、私の部屋の棚にある本を何気に知っているんだな…。特に新たらしい記事が書かれているわけにはないが、そんなことが分かったり、白州次郎の話題から吉田茂に波及すると、妻も小学校時代に経験した国葬での休校がその人かと…、意外に話が弾んだ。
そして、その冊子に紹介されるグルメのページから明日のランチ候補を物色したりもしていると夕食の時間が来た…。
一階エントランスの先の部屋で

最初に、驚きの「ふぐ刺し」の登場
この綺麗な茶碗蒸し
お刺身…、天麩羅
そしてメインの信州牛のお鍋…+

と次々に続いて美味しい時間を過ごす…。
メインを撮っていなくて…牛鍋に箸が先に動いてしまった…、悪しからず…。
妻は、「ワイン」の二杯目を検討していたが珍しいことです。私も久しぶりに2合弱のお酒が余りませんでした。
ロビーでのチェックイン案内で対応してくれていた女性が配膳スタッフも兼ねていましたかね…。
穏やかな笑顔の対応は嬉しいものです。
やはり、最終的には接客といいますか、コミュニケーションといいますか…人と人との交わりが居心地の決め手になりますね…。

朝食はバイキング形式でした…。
ちょっと混雑気味なのと咳しながら料理を取る浴衣男性にちょっと閉口しちゃってソクサク気味となりました。
そして、浴衣朝食は
「ちょ〜っと、勘弁!」派です…。

食後に大好きな「見晴台」に向けて歩きます…。妻は、前回に懲りたらしく今回は不参加…、「其の辺を歩こうかな…。」
とのことでした。

無調整ですが…不思議な色に映りました。

いやぁ~、思ったよりも急坂でした。
汗が滲んできて、途中でネックウォーマを外し、腕を捲り、上着を脱ぐ展開になりました。
前回は、車だったのかなぁ〜。
遊歩道ではなく、車道といいますか峠道(明治天皇行幸道路…?)を往復しましたが車がけっこう通るといいますか、その車の方々は見晴台に上がっていないようなんですが…
「勿体無いなぁー」
と強く思いました。
そして、ランニングされている男性がお一人いらっしゃって此れは驚きました…。
つい声を掛けちゃったのですが息を切らしながらも応えてくださいまして
「ありがとうございました!」
そして「すみません!」

帰宿後に、風呂に入らせていただきました。時間内ではありましたが、アチラコチラの部屋で清掃が始まっていますからちょっと気が引けないわけではなかったですが気持ち良くいただきました。

最後、チェックアウト時にはご丁寧にも店主の男性が見送ってくれました。
「あっ…、YouTubeを観させてもらってます。頑張ってください。」
「素敵なひと時をありがとうございました。」
正直云いますとね、
YouTubeチャンネルの彼は、
私には、ちょっとYouTuber 過ぎ感を受けていたのでホンモノの方が 
(≧∇≦)b 

ホッとする、…出来る宿でした✨


















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